見ないと兄に怒られてしまいそうなため、頑張ってみてまいりました「L change the world」。
流石にこの記事を見ている人には説明は要らないと思いますが、
世界一、そして2位と3位も兼任している名探偵L。
新世界の神を目指す者との壮絶な戦いのため、保護者であったワタリを失い、彼の残された命も23日になってしまう。
そして、その23日も安らかにすごすわけには行かなくなってしまった。
この映画を見て、第一に、どうしても思ってしまったのは、たとえていえば、
大根って野菜がありますが、俺はおいしいと思うし、体によさそうだし、色んな料理に合う、はず。
でも、大根を入れると返って不味くなる物も世の中にはある。
例えば、映画。あとは映画とか、他には、やっぱ映画かな。
ナン○ャンという愛称で親しまれている人とか、ハリウッド映画に出たクドユキさんとか、未だに第一線で生き残っているイメージでしたが、不思議になってしまいましたよ。
特に大事な場面でその滑舌の悪さはないだろう。感動する場面、シリアスな場面で笑いをとろうとしないでくれ。
某ホラー映画の吹替版で棒読み芸人大量導入により映画の質を80%オフしてくれたこともありましたが、やはり日本人が日本語のセリフを言う場面があって主に日本人が観ることが想定できる映画(たとえば邦画)を製作する場合は、出演者の演技力には重々気をつけて欲しいです。
もちろんそのホラー映画より「L~」は遥かにマシでしたけど。
大根はどちらかというと辛口ですよね。
もしかしてLが甘い物ばかり食べるのは「大根を使わないでくれ」という無言の訴えなんだろうか。
それとこの映画に限ったことではないですけど、最近の音響技術によって、
たとえばマッチに火をつけたときに「シュボワァァァアア!」っとやたら大迫力なのはやりすぎではないかと。
あんなマッチあったら怖いです。
扉も「ドバァァァアン!」と閉まるし。
面白いかどうかであれば面白いですけどリアリティなさすぎ。
なんかこう、出演者の大根っぷりといい変なところでドラマではなくエンターテナーとしてみさせる手法が若干興ざめさせます。
次に気になったのは、
L役を演じた松山ケンイチさんですが、今回でもうL役はやらないそうです。理由はもうLをやる年齢じゃないかららしいんですけど、
Lって24歳じゃないっけ?松山ケンイチさんってまだその年齢ではないのでは?
まあL自身が実年齢より若く見えることも確かですけどね。
たとえばもし聖闘士星矢が実写化された場合、老師こと天秤座(ライブラ)童虎の役は261歳の俳優ではなく、遥かに若い80代くらいの人を使うのでしょうし。
「天外魔境 第四の黙示録」でハリウッドが舞台のとき、「実際に年齢が子供でも見た目が大人であれば大人だ、ハリウッドでは見た目が全てだ」というようなセリフがあったんですけど、それのように、松ケンのセリフも実年齢の話ではなく、「童顔のLをやるには自分は老け顔過ぎる」という意味なのかもしれない。なんて役者魂溢れる人なんだ。
てな事を考察してしまうと、電車の中で落ち着かないところはなんとなく違和感があったような気がしなくもない。
そして、設定の話といえば、今回の敵が言うセリフ「Lは頭を使うこと以外は苦手」。
原作を読んでいる人であれば、Lがテニスが得意なことぐらいは常識ですけどね。
といっても、敵がLの実力を見誤っている、という解釈をする余地は充分にありますけどね(そんなに頭悪い相手ではないはずだが)。
そして、L自身も苦手を認めるセリフは吐きますが、DEATH NOTEファンにとっては「口に出して言ったからそれが本音であるとは限らない」というのは常識ですし、「苦手」というのは「したくない」という意味であって「できない」という意味ではないとも取れますね。
漫画の「DEATH NOTE」では登場人物の心理描写もあるからセリフの裏にある計算も説明してもらえますが、劇場版ではあまり心の内側を視聴者に見せていないため、ある意味ここでは視聴者もLに振り回される側の人間です。まあ何考えているかわからない分、勝手な予想立ててみてお友達と「どう思う?」と語らうのが楽しいのでしょうね。そこまでお友達皆が見るほど売れるといいのですが。
ちなみに、映画への批判ではなく気づいた点、
今回の脇役、
タクシー運転手に劇場版「呪怨」の遠山刑事こと田中要次さんが出てた。
そしてなんと、遠山刑事は劇場版「DEATH NOTE」第1作目にはバス運転手で出ていて、どうやらあの事件をきっかけに転職をした設定だそうです(田中要次さんのブログによると)。
自分の娘は守りきれなかったが、他人の娘の役には立てたようで俺も嬉しいです。
あと、田中麗奈がなんで中学生役なんだ?回想シーンか?と思ったが人違いだった。
気づいたのはこのくらいですかね。
あとあいつはそういう人生だとああいう人間にはならないだろうとかもあるにはありますけど。
ちなみに某泣き虫先生熱血ドラマで黒騎士というバンドをやっていた方が出演されてますが、最後何言ってたかさっぱりわからない。
で、そういうのを踏まえなかったりしながらの感想としては、ですけどね。
やはりデスノの魅力ってLや月(ライト)の無尽蔵な知性ですよね。こいつらどこまで頭いいんだ!!??っていう。
それが、大場つぐみが関わっていないだけに、やはりちょっと物足りないかな。
…と、思ったんですけど、パンフレットによると、Lがここでこれをしているのはその後ああなるのがわかっていたから、とか、気づけない部分で知性を光らせていたそうで、そういう後になって「そうだったのか!」と言える部分がある点でけっこう嬉しい。
内容的には笑っちゃうほどB級でしたけど、LがすごくLらしく頑張っていてよかった。
漫画版「デスノート」では、L亡き後、残された人たちには「Lならどうするか?」が重要なテーマでしたが、この映画もそのように「Lならどうするか?」を徹底的に突き詰めた結果として作られ、その結果は俺たちジャンプマニアにも納得できる物だった点、さすがです。
ちなみに、ジャンプマニアと書いていて思ったが、ジャンプを代表する漫画の一つ、「SLUM DUNK」の中で陵南の魚住が山王に苦戦している湘北バスケ部キャプテン赤木を励ます際に大根の切れ端を渡し、それを見た人が「大根で刺身が引き立つ。チームの引き立て役になれと言う事だろう」と言っていましたね。
もしかして大根役者を揃えたのもLを引き立てるため?余計な事をしないでくれ。
そして最後はけっこうほろりときましたよ。
お金を出した甲斐は充分あったし、Lが最後の23日間で残してくれたものは、この映画を見た俺たちの中にも確実にあるんじゃないかと。
「世界を変える」というタイトルでしたが、たしかに見た俺にとっては世界の何かが変ったような気がする。
もしかして自分が死にたいと思っていて、この映画を見たら「生きたい」にまで簡単に変わるかはわからないが、少しでも生き易くはなれたかもしれない。
それとここで触れておきたいが、
デスノートの所有者はキラと名乗った。ジョジョ第四部の殺人鬼は吉良。
ゴスロリアイドル・ミサミサのアルバムは「ヘブンズ・ドア」。ジョジョ第四部、岸辺露伴のスタンドは「ヘブンズ・ドア」
そして今回の映画のタイトルは「~ザ・ワールド」。
もはや完全に黒ですね。
そして、主演の松山ケンイチ自身、収録の合間にジョジョを読んでいたらしいです。俺と気が合いそうですね。
そんなわけで、これから見ようとする人にはパンフレットを買うことがオススメ。
まあ、実際のところはどうか解からんのんだけど…
あくまでも自分的にはよ?
自分的には、清水崇(呪怨の監督)が、輪廻で優香なんて、まあ大根どころか野菜ですらないようなタレントを引っ張り出して来てからに、まあホラー史上に残るとしか言いようがない迫真の演技をさせたのに対抗したかとの印象が無かったワケでもなく。
でもまあ、もとが大根なだけにね。
『頑張ってるなぁ…』って印象があったんで、心優しい俺としては及第点かな?
ってか、そんな感じでさぁ…
かなりゆとり持って観に行かないとな映画って感じじゃねぇかなぁと。
どうも、力が入っていることは感じられるだけに、手を抜いている部分があることが残念なんだよね。予算でカバーする部分でもないし
ゆとりをもつというよりは一流の映画として正当に評価するのに耐えられるんじゃないかな、とある意味好評かもしているつもりだけどね
まあこれの次の日記へのすごい親心からいくと辛口かもだけど
呪怨吹き替え版のせいでトラウマになったかな?