映画「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」

何故か仮面ライダーと戦うゴーカイレッドのマーベラスと、それに対抗して歴代戦隊を葬っていく仮面ライダーディケイドの門矢士。
なぜヒーロー同士が戦うのか？というお話。

去年から戦隊35周年、ライダー40周年の記念作が続いてましたが、これがその集大成でしょうかね。

ネタバレは避けるべきとは思いつつ、まあ本当に殺しあうのかどうかなんて見る前からわかっているんですけれども、さらにＣＭの予告でわざわざ
「これが俺たちの！」「仮面ライダーとスーパー戦隊の力だ！」
なんて言ってしまった日にはそこまで子どもにやさしくしなきゃだめなのかと思わせられます。
「ヒーロー同士を戦わせちゃダメ！」という苦情が入ったんだろうかと思いますが、それにしてもヌルイ世の中ですね。

ちなみに見に行った日はわりと暑くて、自転車ぶっとばしていったものですから到着時は汗結構かいていました。
そこで気になったんですが、映画館の椅子ってちゃんと洗ってんですかね？
前の人が汚い人だったりしたらその後に座るのって嫌なんですけど。少なくとも俺は自分が座ったところにはもう座りたくない。
今回に関してはなんだか藤岡弘、さんあたりの「貴様が座った席に、明日は子どもが座るかもしれないんだぞ！」という怒鳴り声が聞こえてきた気がしたのでタオルや上着等を自分の下に敷いて座りました。

ところで肝心の映画ですけど、割となんでも受け入れる俺ですらなんでディケイドなんだよとはちょっと思ったけど、ディケイドが出るということはディエンドも出るんだったんだねと、そしてそのディエンドがわりと大活躍してくれたのは結構良かった。
でも変身前が6作品くらいしか出なかったのは物足りなかったですね。
Ｗやシンケンジャーくらいは見たかったです。
電王が出るのには大いに賛成なんだけれども、今回のは強引過ぎて却ってつじつまが合わなくなったような。

それと何より、前回のライダー映画「ムービー大戦メガマックス」でも感じたけど、伝説の7人ライダーをかませ犬に使うのはもうやめてほしいです。
リスペクトが全く感じられず非常に残念。
もし子ども連れで行ったら「お父さんが好きだったライダー弱いね。だからお父さんも弱いんだね」とか言われて大いに傷つくんでしょうね。
俺自身は厳密にいうとスーパー１世代なので7人に入らない分救われるか、それとも「お父さんが好きだったライダーは弱い７人にも入らせてもらえないんだね」と言われてしまうのか。
こういう映画を見て子どもは作るまいと思うお父さんが増えないことを願います。

そんな感じでしたけど、映画の後半はふんぞり返ってみていた俺も姿勢を正してしまうほどの名シーンが見れてよかったです。
戦隊とライダーのコラボ技がいろいろ出ましたが、これは全部同時期放送していたもので組み合わせていたのかなという気がする。
それに予告を見て「なんじゃこのディケイドの髪形は！？」と思っていたのだがどうやらあれは呪いか何かでできていたようで、ラストを見てとても安心しました。
それにしてもディケイドは本放送が中途半端だったがためにこうして大勢巻き込んでの映画を作る羽目になった感じですね。
「続く」みたいな終わりだったが果たしてディケイドで続編なんか作れるんだろうか。まあラストはひっそりと感動させられたので良しとします。