昨日の通勤時のこと。休日の出勤は、電車が空いているので大助かりだ。
のんびりと座って出勤なんて、なかなかいい。前に、二人の女性が座っていた。
ふと気づくと、二人とも、ワインレッドのパンプスを履いていた。
同じような色で、同じくらいのヒールの高さで、材質も同じようだ。
一人の女性は、黒のタイトスカートのスーツに、黒と赤のチェックのシャツ。
もう一人は、細いジーンズに、黒い大きなフリルのついたブラウスにダークグレイのカーデガン。
服の感じは違うのだが、靴はほとんど同じだった。それだけの、どーってことない話だ。
<パンプス>という言い方が、正しいのかどうか気になったので、
ググってみた。プレーンパンプスという形のようだ。
パンプスという言葉をはじめて知ったのは、松任谷由実の
「5cmの向う岸」という曲でだった。
ヘンテコリンなタイトルの曲だと思った。歌詞を聴いていて、「パンプスって何?」と妻に聞いた覚えがある。
でも、
何だかいい曲だ。この頃のユーミンって、すこしテンションが押さえ気味で、落ち着いた影を感じてなかなかいい。
この曲の入った『時のないホテル』までは、ティンパン・アレイつながりで、すべてのアルバムを買っていた。
その後は、レコード・レンタルでカセットにダビングしたものを聴いていたが、だんだんと聴かなくなってしまった。
そのころ、わたしは30になり、すこしずつ<転位>のための舵切りが始まっていた。