日日火水木土土

「月月火水木金金」ではない
怠け者の絵日記、photo日記。

あじの活き造り

2006-07-23 | ひとりごと

好きな居酒屋メニューの一つだ。
店に備え付けられた水槽からすくって、
それを開いてくれる。
身を食べ終わると、頭と骨はから揚げにしてくれる。
二通りの味が楽しめて、しかも安い。

それが、昨夜のあじはやたらと元気だった。
普通でも、えらの辺りがヒクヒクと動いているが、
その動き方がハンパではなかった。
なんだか、心苦しい気がした。
そうしたら、大きな目であじは私に語りかけてきた。
「何をふやけたことを言っているのだ。
生きるということは、
ほかの生き物の死の上に成り立っているのじゃないか。
何をいまさら、食べられる私の姿を見てひるんでいるのだ。
そのような、センチメンタルな場面に惑わされることなく、
生のリアルな姿を十分に理解していたのではないか。
君の生は、多くの生き物の犠牲の上に成り立っているのだ。
それは、犠牲などという言葉で表現すること自体が、
物事の本質を見えなくさせているのだ。
センチメンタルな感情に支配されることなく、
しっかりと自分の生を全うさせればいいことさ」

ちょっと、軟弱になっている私は、
あじの大きな目に見つめられて、元気づけられてしまった。



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