娘の部屋の電球はよく切れていた。
白熱灯が5個ついたものものだが、いつも1、2個は切れていることが多かった。
娘が家を出て1年強、今は娘の部屋は妻が使っている。
部屋に行ってもみると、いつも明るい。電球などほとんど切れないのだ。
これは、論理的な思考からするに、やはり娘に原因を求めるのが筋であろう。
たとえば、娘の体からは電磁波が出ているとか……。
そういえば、電気に関することで、娘にはもう一つおかしなことがある。
それは、TVの電波を感受する能力が、人よりも優れているのだ。
わが家のTVモニターは古くて安い。
それで、電源を入れ映像信号が出ていないときに、
ブルーの画面にならずに、黒い電源を切ったときと同じ状態になる。
ビデオ、今はDVDを観た後、先にデッキの電源を切ると、
TV側はVIDEO1のチャンネルになっているので、そのような状態になるのだ。
それで、TVモニターの電源切り忘れということが間々ある。
娘はその状態がなぜか分かるらしい。
よく、「ほら、また電源がきれてない!」などと叱られていたものだ。
やはり、電気を人とは違う方法で、
発したり感じ取ったりする不思議な力があるのだろう。
明るい元娘の部屋で、妻と話しながらそのような結論に達した。
その娘と、先週の日曜日久しぶりに腕を組んで歩く機会があった。
というか、手をつないだことはあったかもしれないが、
腕を組むなどはやったことないだろう。
バージンロードの約10歩ほどの短い距離だったが、
娘の電気にしびれることもなく、
無事にSくんに渡すことができた。
娘の体内電気の解明は、Sくんに任せることにする。
生涯の研究課題として。
ちっとも淋しいなんておっしゃらないで・・・。
教会式の賛美歌コーラスのお手伝いをしていますが、
いつのときも、緊張の場面です。
お父様、ステップが上手く踏めないなんて、しょっちゅうですよ・・・。
ご新郎さまに娘さんをゆだねる時が一番切ない場面ですね・・・。大役ご苦労様でした。
娘さんのお幸せを共に祈ります。
でも、式場で2人が退場してドアの向こうに消えていくときに、すこしだけサミシサを感じました。
でも、娘は今日も家に来ていて、新しく買ったコンポで、安田成美の「風の谷のナウシカ」を聞きながら、歌の下手さについての話に盛り上がりました。