通勤途上

一昨日、朝の憂うつを引きずった通勤途上、
心を晴れやかにする花を見つけ、
通常の通勤経路をはずれてみた。
時間を気にしながら、携帯電話で写真を撮った。

ここまではよかったのだが、
細い道をクラクションを鳴らしながら、車が走ってきた。
携帯を構えた私の姿が危なっかしく感じたのかと、
すこし恐縮しくした気持ちになった。
しかし、私を通り越しても癇に障る高音域の音は続いていた。
その先にいた人を通り越して、クラクションはやんだ。
と思ったら、細い路地から大通りに出るときに、
またクラクションを鳴らしっぱなしにしていた。
花に誘われ、いい気分になっていた気持ちは、
また一気にいやな気分になってしまった。
いやはや、なんとも言いがたし。の複雑な朝だった。