0.7ミリのシャープペンの芯だ。
もう、20年近くも0.7ミリのシャープペンを愛用している。
仕事の都合で、文章を書くことが多くなったときに、それまで使っていた0.5のシャープペンを0.7ミリに変えた。
0.5ミリだと筆圧が強いので、文書を書きなぐっていくと芯がぽきぽきと折れてしまった。それで0.9ミリに変えたが、2Bでは字が太くなりすぎるし、HBでは硬くて腕が疲れてしまう。
それで、出会ったのが0.7ミリだ。
ほとんどのシャープペン売り場が0.5ミリが主流で、太いものでは0.9があり、0.7というのはなんとも中途半端な太さであり、ほとんど普通の文房具売り場ではお目にかかれない代物。しかし、この中途半端さが実にいいのだ。
この0.7ミリのシャープペンシルを仕事の関係で使い出したが、会社の備品には0.5ミリの芯はあっても、もちろんのことのように0.7ミリの芯はなかった。それで、備品の注文を担当していた女性に0.7ミリの芯をお願いした。課内でも使う人はいないので、上の写真の18本入りの芯を2個お願いすることにした。そして幾日かして、注文の品が届いた。その女性は机まで届けてくれた。
するとなんとしたことか、2個とお願いしておいたのが2ケースも届いていた。1ケースが20個入りだ。ほかに使う人もいないし、返品をしてもらおうと思ったが、その女性はにっこり笑って言った。
「たくさん仕事をして、使ってくださいね」
「うん、でも一生ものだね」と答えた。
備品の引き出しに置かれていた0.7ミリの芯は、何度かの人事異動に伴い私と一緒に課を移り、退職の際にはかなり少なくなってきていたが、使う人も出てこなかったので頂戴してきていた。その芯が、後残すところ3個となってしまった。
一生ものだと思っていたが、意外と早くなくなるものだ。しかし、このところ鉛筆を使って書く機会も少なくなってきているのでどうなることやら、である。
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