朴野龍王神社奉灯句

徳島県那賀郡那賀町朴野の龍王神社に明治初期から続く伝統文化行事である『朴野龍王神社奉灯句』事務局のブログです。

令和3年朴野龍王神社奉灯句 選句集

2021-11-18 20:28:43 | 日記
今年の入選句が発表されました。
選者はうっかりさんです
来年も力作、傑作をお待ちしております


◆俳句 「鰯雲(いわしぐも) うっかり選 加章 いわし雲郵便局の窓越しに うっかり


1 いわし雲大地に立ちて見上げけり 新田博堂
2 西東一直線のいわし雲 新田博堂
3 釣り友に見せてやりたいイワシ雲 西太公坊(牛輪)
4 イワシ雲酒のあてには遠すぎる 西太公坊(牛輪)
5 この世まだ明るく鰯雲いっぱい 五鹿八九郎(東京)
6 いわし雲日本列島ひとまたぎ 五鹿八九郎(東京)
7 端っこのほうから消えていわしぐも 藤倉美代子(上那賀)
8 村捨ての人いまいづこ鰯雲 藤倉美代子(上那賀)
9 いわし雲今日は野菜の種蒔き日 森井ユリ子
10 熱戦の打球の先にいわし雲 森井ユリ子
11 いわし雲復興の丘はや十年 井上白頭
12 いわし雲水面でじゃれる浮き枯葉 井上白頭
13 いわし雲大屋根高くハレの子ら 藤本久吉
14 野良仕事天を仰げばいわし雲 藤本久吉
15 戦中はイワシと芋で飢えしのぐ 藤本正樹
16 イワシ雲赤く染まりて里帰り 藤本正樹
17 秋の夜流水に似し鰯雲 新田津岐美(大久保)
18 往き人に後悔ばかり鰯雲 新田津岐美(大久保)
19 草刈り機置いてホッとし鰯雲 松本直志(平野)
20 うろこ一枚はがしてみたいいわし雲 亀島梨花女(平野)
21 冬隣空をうずめていわし雲 亀島梨花女(平野)
22 いわし雲我が郷里も祭りかな 藤本絹代(大阪)
23 選挙カー村は賑わしいわし雲 藤本絹代(大阪)
24 鰯雲煙りたなびく換気扇 山田比呂子(徳島)
25 ブランコやただただ高き鰯雲 山田比呂子(徳島)
26 買物の荷物重たし鰯雲 LEEな犬(徳島)
27 歩くより先へ流れる鰯雲 LEEな犬(徳島)
28 畑便り苗を植えつつ鰯雲 谷崎和子
29 鱗雲しだいと鱗おぼろげに 大平純子(徳島)
30 水瓶の生き物とある鰯雲 大平純子(徳島)
31 土手上がる投網打てそな鰯雲 水田友子(徳島)
32 鰯雲三日坊主のウォーキング 水田友子(徳島)
33 いわし雲孫に引かれて七五三 パーシモン・ヒデ(徳島)
34 歩いても歩いてもなお鰯雲 村永まさのり(徳島)
35 どこまでもついてくる気か鰯雲 村永まさのり(徳島)
36 高鋏み伸ばす天辺鰯雲 西浦和代
37 いわし雲黄金の束の棚田かな 坂本五朗(奈良)
38 いわし雲看護師卆えし人もあり 谷崎アジヲ
39 人里のお空いっぱいいわし雲 谷崎アジヲ
40 いわし雲俺には帰る家がある 西田一象
41 天網を逃れて高し鰯雲 西田一象
42 夕焼けを火鉢に見立ていわし雲 川崎オスカー(神奈川)
43 いわし雲空の上でもディスタンス 川崎オスカー(神奈川)
44 秩父路を染めに染めたるいわしぐも にゃご(埼玉)
45 いわしぐもきらりひかりて銀翼のゆく にゃご(埼玉)
46 渋滞の先を見下ろす鰯雲 ステラ(大阪)
47 蔭谷橋覗く深みの鰯雲 新田将喜(大久保)
48 鰯雲背負い大地の草むしり 新田将喜(大久保)
49 鰯雲広がる先の故郷かな やすなり(鹿児島)
50 鳶ありてひとつ欠けたる鰯雲 やすなり(鹿児島)
51 いわし雲三方に載せ神前へ 森岡和美(加茂谷)
52 いわし雲少し伸ばせば太刀魚に 森岡和美(加茂谷)
53 お囃子に浮かれ連なすいわし雲 湯浅尋夫(千葉)
54 山木霊響き吸い取る鰯雲 湯浅尋夫(千葉)
55 いわし雲じっと夕暮れ待つ二人 井上桃頭
56 カヤック釣りボウズの午後の鰯雲 坂口照幸(延野)


◆俳句 「檸檬(レモン)」 加章 手になじむ檸檬を一つ求めけり うっかり

1 モダンなる店やレモンの香り満つ 新田博堂
2 蒼かった記憶も捨てたレモンの実 坂口照幸(延野)
3 青檸檬絞れば青む見合席 新田将喜(大久保)
4 土佐皿鉢檸檬絞りて宝船 新田将喜(大久保)
5 神代からのスダチ育ちがレモン食う 五鹿八九郎(東京)
6 又コロナかとテレビ消しレモン切る 五鹿八九郎(東京)
7 青レモンどっちが蔕か先っちょか 藤倉美代子(上那賀)
8 青レモン猪も飽いたか転がさず 藤倉美代子(上那賀)
9 青春は輪切りレモンと応援歌 森井ユリ子
10 島めぐり青いレモンが覗く道 森井ユリ子
11 レモン汁青く酸っぱく切なくて 井上桃頭
12 ビニ本の上にレモンの搾りかす 井上桃頭
13 あちこちに配るレモンで夢を見る 松本直志(平野)
14 庭の隅レモン実を付け枝揺れる 西太公坊(牛輪)
15 レモンティー着陸近し富士の山 藤本正樹
16 娘来てレモンの香り久しぶり 藤本正樹
17 寒冷を乗り越えてきた檸檬の木 新田津岐美(大久保)
18 若き日に読みし檸檬や基次郎 新田津岐美(大久保)
19 檸檬かむ喉の嵐を思いつつ 山田比呂子(徳島)
20 いただきし檸檬に添えて「風邪予防」 山田比呂子(徳島)
21 秋祭り出会い懐かし檸檬味 森岡和美(加茂谷)
22 シェフ自慢檸檬たっぷり国料理 大平純子(徳島)
23 メインディッシュの飾り檸檬や異国の夜 大平純子(徳島)
24 ドレミのレ琥珀に染めてレモンティー 水田友子(徳島)
25 花嫁はレモンスカッシュ清楚なり 谷崎和子
26 レモンティー午後のひと時至福なる 谷崎和子
27 レモン生る庭トトロの森へ続きそう 水田友子(徳島)
28 初レモンかじった孫とにらめっこ 湯浅尋夫(千葉)
29 酸っぱさとほろ苦き香の檸檬かな 村永まさのり(徳島)
30 レモン様リンゴ様とて祀られる 谷崎アジヲ
31 おぼつかぬ酸っぱさ思うレモン哉 谷崎アジオ
32 背が高い女の好きなレモン柄 西田一象
33 指先で搾るレモンの三日月を 西田一象
34 一週間マスク替えずにレモン色 川崎オスカー(神奈川)
35 セザンヌのレモンの艶や永遠に 川崎オスカー(神奈川)
36 ふかざけとれもんの香りで極楽へ にゃご(埼玉)
37 れもんれもんと唱えるよるに酒香る にゃご(埼玉)
38 ためらいつまたためらいつレモン食む ステラ(大阪)
39 移り香をどうぞ私にレモン抱く ステラ(大阪)
40 話し尽きず氷溶けゆく檸檬サワー やすなり(鹿児島)
41 青檸檬逝きし母の手冷めぬまま やすなり(鹿児島)
42 レモンの香庭に広がり夫偲ぶ 藤本絹代(大阪)
43 レモンの輪浮かべて思う初恋を 藤本絹代(大阪)
44 レモン一個デートのふたり絞りあう 亀島梨花女(平野)
45 九十五歳レモンと出会うこともなく 亀島梨花女(平野)
46 紅茶飲む景色に香る檸檬かな LEEな犬(徳島)
47 ウエッジウッド檸檬浮かべて改まる LEEな犬(徳島)
48 レモン酒や透き通らせて明日やたつ 坂本五朗(奈良)
49 おい米津レモンじゃなくてスダチだろ 西田義玄
50 レモン汁パパにかけるとくさいかも 西田乃彩
51 乾杯はレモンサワーと決めている 西田昌玄
52 唐揚げに掛けるレモンはたっぷりと 西田卓玄
53 レモネード笑顔あふるる運動会 藤本久吉
54 濃いレモン嘉門が広げる波紋かな パーシモン・ヒデ(徳島)
55 冬瓜を抱えて家路遠かりし 大西英雄(延野)
56 カーテン開け元気でいます村極暑 大西英雄(延野)
(大西様の作品は事務局の不手際と説明不足により課題句とはなっておりませんが有難く奉納させていただきました)

◆冠句 「ワクチン・・」 加章 ワクチンを明日の地球に注射せよ うっかり


1 ワクチンでコロナコロリと征服し 新田博堂
2 ワクチンで人種一律百年後 五鹿八九郎(東京)
3 ワクチンでそのうち地球月になる 五鹿八九郎(東京)
4 ワクチンを左腕からなぜ打つの 藤倉美代子(上那賀)
5 ワクチンを頑と拒否して生きている 藤倉美代子(上那賀)
6 ワクチンを我先にとチン思う パーシモン・ヒデ(徳島)
7 ワクチンを打たない友の前、時マスク 井上白頭
8 ワクチンを打つか打たぬかどうするか 藤本久吉
9 ワクチンを打って備えよ第六波 藤本正樹
10 ワクチンの日本製出ぬ淋しさよ 藤本正樹
11 ワクチンでまたイキレると言い聞かせ 井上桃頭
12 ワクチンに加えてマスク頑張って 湯浅ヒトミ
13 ワクチンの発熱前に解熱剤 新田津岐美(大久保)
14 ワクチンの副反応出ず良し悪し 新田津岐美(大久保)
15 ワクチンの電話10回あきらめた 松本直志(平野)
16 ワクチンが痛いか不安待つ時の 松本直志(平野)
17 ワクチンも予算も選挙の武器となる 新田将喜(大久保)
18 ワクチンを終えたと子等の帰省する 新田将喜(大久保)
19 ワクチンと言えば片腕まくり上げ 亀島梨花女(平野)
20 ワクチンに慣らされました地球星 亀島梨花女(平野)
21 ワクチンを打てば鬼に金棒女 藤本絹代(大阪)
22 ワクチンを打てどもコロナ変身す 藤本絹代(大阪)
23 ワクチンを接種後互いを見守りて LEEな犬(徳島)
24 ワクチンの予約すんなり拍子抜け LEEな犬(徳島)
25 ワクチンは二回接種と自慢顔 森井ユリ子
26 ワクチンパスポートの是非如何に 森井ユリ子
27 ワクチンのおかげでやっとコロナ減る 谷崎和子
28 ワクチンの電手続きパニックに 谷崎和子
29 ワクチンは効かぬ存ぜぬ三回目 大平純子(徳島)
30 ワクチン打つ誰を信じて何頼る 水田友子(徳島)
31 ワクチンよ清く正しく相性よく 水田友子(徳島)
32 ワクチンに反応ありと見栄を張る 村永まさのり(徳島)
33 ワクチンを嫌った人もおかげあり 西浦和代
34 ワクチンは安心くれたいい薬 西浦和代
35 ワクチンで思い出すのはBCG 谷崎アジヲ
36 ワクチンでテレビが見せた最前線 谷崎アジヲ
37 ワクチン大王地球に降臨す 西田一象
38 ワクチンにすがるだけなのメロドラマ 西田一象
39 ワクチンに 支持率上げる効果なし 川崎オスカー(神奈川)
40 ワクチンを囃す令和のデマゴギー 川崎オスカー(神奈川)
41 ワクチンも民の声聞く耳ある? ひょうひゃく(千葉)
42 ワクチンを打っても唱える陰謀論 ステラ(大阪)
43 ワクチンを混ぜたビールがあればなあ ステラ(大阪)
44 ワクチンの爽やか医師に熱上がる 太田マユミ
45 ワクチンを打てば天下とマスク取る 太田マユミ
46 ワクチンを済ませ遠出の空高し やすなり(鹿児島)
47 ワクチンの回数問う声待合所 やすなり(鹿児島)
48 ワクチンも三度目打てば大手振り 森岡和美(加茂谷)
49 ワクチンも三度目言うが二度目まだ 森岡和美(加茂谷)
50 ワクチンを分けて打ってと愛犬家 山田比呂子(徳島)
51 ワクチンを打って熱出し若自慢 山田比呂子(徳島)
52 ワクチンで右に左に惑わされ 西太公坊(牛輪)
53 ワクチンを打ってもまだ早い旅行には 西太公坊(牛輪)
54 ワクチンはこどもが打ってもだいじょうぶ? 西田乃彩
55 ワクチンの次の日パパがたおれてた 西田乃彩
56 ワクチンを打つたび腕が太くなる 西田義玄


◆冠句 「堂々と」 加章 堂々と万年筆が飛ぶ匂い うっかり


1 堂々と行進曲の甲子園 新田博堂
2 堂々とメダルは金で輝きぬ 新田博堂
3 堂々とまたビルが建つ地震国 五鹿八九郎(東京)
4 堂々とハイドウドウと菊花賞 五鹿八九郎(東京)
5 堂々と信楽狸日本一 藤倉美代子(上那賀)
6 堂々と神輿が壊す角の屋根 藤倉美代子(上那賀)
7 堂々と包み隠さず露天風呂 パーシモン・ヒデ(徳島)
8 堂々とできる間は事知らず 松本直志(平野)
9 堂々と便所こそはと尻を出す 井上白頭
10 堂々と後に続けと孫進む 井上白頭
11 堂々と庭の真ん中歩く鹿 藤本久吉
12 堂々と入場行進甲子園 藤本正樹
13 堂々と孫の発表祖母涙 藤本正樹
14 堂々と有料いきます!促され 井上桃頭
15 堂々と鹿網越えてまた来たん 湯浅ヒトミ
16 堂々とマスク外せる世の中に 新田津岐美(大久保)
17 堂々と野菜持ち去る猿軍団 新田津岐美(大久保)
18 堂々と首相のスーツ闊歩する 亀島梨花女(平野)
19 堂々と紀州の殿様お国入り 亀島梨花女(平野)
20 堂々と歩きたいけど腰曲がる 藤本絹代(大阪)
21 堂々と眞子様お歩きくださいな 新田将喜(大久保)
22 堂々とうちの婆ちゃんセニアカー 新田将喜(大久保)
23 堂々と王道を行く長男坊 森井ユリ子
24 堂々と演説をする議員さん 森井ユリ子
25 堂々と舞台に上がり阿波踊り 谷崎和子
26 堂々と犬を従え西郷どん 谷崎和子
27 堂々とすれば悪事も怖くない 大平純子(徳島)
28 堂々と梨の「新高」いびつでも 水田友子(徳島)
29 堂々と低さ一番弁天山 水田友子(徳島)
30 堂々とアサギマダラは姿見せ 村永まさのり(徳島)
31 堂々と横綱腹で風を切る 西浦和代
32 堂々と朝寝昼寝も老い故と 西浦和代
33 堂々と草のはびこる柚子畑 谷崎アジヲ
34 堂々と籾食い尽くす鳥の群れ 谷崎アジヲ
35 堂々と腕に彼氏の頭文字 西田一象
36 堂々と真ん中渡る一休さん 西田一象
37 堂々と在宅できる失業者 川崎オスカー(神奈川)
38 堂々と行かぬ野党や負け戦 川崎オスカー(神奈川)
39 堂々と笑える日々はいつだろう ひょうひゃく(千葉)
40 堂々と立ちションをする我が息子 西田義玄
41 堂々と半袖めくり接種痕 ステラ(大阪)
42 堂々と愚痴る妻ありこれも愛 太田マユミ
43 堂々と昭和レトロが闊歩する 太田マユミ
44 堂々と指揮取りなるか新総理 やすなり(鹿児島)
45 堂々と吹きたるチューバ吾子の秋 やすなり(鹿児島)
46 堂々と愛を貫くお姫様 山田比呂子(徳島)
47 堂々とお為ごかしの人ばかり 山田比呂子(徳島)
48 堂々と人目気にせず飲み会へ 西太公坊(牛輪)
49 堂々と酔ってみたいぞ飲み屋でも 西太公坊(牛輪)
50 堂々とまた公約を厚顔で 森岡和美(加茂谷)
51 堂々とまた嘘を言う総選挙 森岡和美(加茂谷)
52 堂々とカルガモ親子のお通りだ LEEな犬(徳島)


◆文句付け 「止まらない」 加章 水 うっかり


1 シャックリ 新田博堂
2 超特急 新田博堂
3 止まらない!止めてくれ! 五鹿八九郎(東京)
4 高齢車 五鹿八九郎(東京)
5 水洩れ 藤倉美代子(上那賀)
6 ミサイル 藤倉美代子(上那賀)
7 茹でたモクズガニ 松本直志(平野)
8 早寝早起き 井上白頭
9 車内刃物に車内ファイヤー 井上白頭
10 晩酌 藤本久吉
11 ジェットコースター 藤本久吉
12 せん切り婆さん 藤本正樹
13 大谷翔平ホームラン 藤本正樹
14 薄毛とED 井上桃頭
15 横恋慕 井上桃頭
16 傾斜地で落とした柚玉 新田津岐美(大久保)
17 食べ始めたポテトチップス 新田津岐美(大久保)
18 スマホ動画 亀島梨花女(平野)
19 婆さんのシャックリ 亀島梨花女(平野)
20 来賓の挨拶 ステラ(大阪)
21 坂で落としたレモン ステラ(大阪)
22 東新町歩きっ屁 新田将喜(大久保)
23 人口減るのは誰のせい 新田将喜(大久保)
24 温暖化 LEEな犬(徳島)
25 アクセルとブレーキを間違える LEEな犬(徳島)
26 笑い 森井ユリ子
27 愚痴 森井ユリ子
28 喫煙 谷崎和子
29 水漏れ 谷崎和子
30 老化 山田比呂子(徳島)
31 欲望 山田比呂子(徳島)
32  間食 村永まさのり(徳島)
33 おしゃべり 西浦和代
34 過疎化 西浦和代
35 雑草の伸び 谷崎アジヲ
36 ワクチン需要 谷崎アジヲ
37 Ha~Ha~ 西田一象
38 夜中のチクタク 西田一象
39 ケイくん、マコさん 川崎オスカー(神奈川)
40 大阪の黄信号 川崎オスカー(神奈川)
41 かっぱえびせん やすなり(鹿児島)
42 嫁さんの愚痴 やすなり(鹿児島)
43 地球温暖化 太田マユミ
44 将棋倒し 太田マユミ
45 鼻水サラサラ 藤本絹代(大阪)
46 少子高齢化 藤本絹代(大阪)
47 欲望と愛情 大平純子(徳島)
48 カッパエビセン 大平純子(徳島)
49 振り込め詐欺 水田友子(徳島)
50 趣味の収集 水田友子(徳島)
51 人の口 西太公坊(牛輪)
52 過疎化 西太公坊(牛輪)
53 ときめき 湯浅尋夫(千葉)
54 口喧嘩 湯浅尋夫(千葉)
55 スイッチであつ森 西田乃彩
56 選挙カーの連呼 森岡和美(加茂谷)
57 妻の小言 森岡和美(加茂谷)
58 パチンコ パーシモン・ヒデ(徳島)



◆文句付け   「スッキリ」 加章 カラオケ うっかり


1 天高し 新田博堂
2 解決 新田博堂
3 迎え酒 森岡和美(加茂谷)
4 秋の天 五鹿八九郎(東京)
5 くしゃみ一発 五鹿八九郎(東京)
6 マスク無し 藤倉美代子(上那賀)
7 辞めなはれ 藤倉美代子(上那賀)
8 直談判 松本直志(平野)
9 辻本落選 井上白頭
10 胃カメラ 藤本正樹
11 ノックアウト 藤本正樹
12 昼寝 藤本久吉
13 出馬断念 藤本久吉
14 高身長 井上桃頭
15 Fカップ 井上桃頭
16 草刈りのあと(土地も心も) 新田津岐美(大久保)
17 頂き物の送り主判明 新田津岐美(大久保)
18 告白 山田比呂子(徳島)
19 庭の剪定 山田比呂子(徳島)
20 野焼き 亀島梨花女(平野)
21 大掃除 亀島梨花女(平野)
22 障子の張り替え ステラ(大阪)
23 白内障手術 ステラ(大阪)
24 新茶相生茶 新田将喜(大久保)
25 二日酔いのセンブリ茶 新田将喜(大久保)
26 野焼き 谷崎和子
27 大掃除 谷崎和子
28 解散総選挙 西太公坊(牛輪)
29 毛剃り 西太公坊(牛輪)
30 便秘解消 村永まさのり(徳島)
31 剪定 西浦和代
32 言い負かした! 西浦和代
33 除草(草刈り) 谷崎アジヲ
34 並ぶ新車 谷崎アジヲ
35 割り勘 西田一象
36 寂聴法話 西田一象
37 比例代表制廃止 川崎オスカー(神奈川)
38 オダギリジョー散髪屋に向かう 川崎オスカー(神奈川)
39 三ケ月ぶりの散髪 やすなり(鹿児島)
40 借金完済 やすなり(鹿児島)
41 粋な着こなし 藤本絹代(大阪)
42 新品の冷蔵庫 LEEな犬(徳島)
43 半年ぶりの美容院 太田マユミ
44 毎日快腸 太田マユミ
45 ワイヤレスイヤフォン 水田友子(徳島)
46 卒婚 水田友子(徳島)
47 炭酸ジュース 大平純子(徳島)
48 悩み解消 大平純子(徳島)
49 100点満点 西田乃彩
50 会計 森井ユリ子
51 胸の内 森井ユリ子
52 書き終えたエンディングノート 湯浅尋夫(千葉)
53 断捨離 湯浅尋夫(千葉)
54 スッキリ・ハッキリ・天高し パーシモン・ヒデ(徳島)


            【選者紹介】  

          俳人:うっかり(原英より改名)

  昭和五十七年生まれ。徳島県在住。ひまわり俳句会会員。
  俳句雑誌奎同人。俳人協会会員。現代俳句協会会員。
  第二回全国俳誌協会新人賞準賞
  第十回北斗賞佳作。
  第一回ブンゲイファイトクラブ本戦出場。
  超結社のすだち句会を運営。

  代表句      永き日や僕は地球で死ぬだろう
          地球儀に乗せる麦わら帽子かな
          秋薔薇の形の螺子を知りませんか
          クリスマスケーキの箱をたたまねば

【今年の3傑】 ささやかな賞品を差し上げます

★ いわし雲俺には帰る家がある 西田一象

★ 買物の荷物重たし鰯雲 LEEな犬(徳島)

★ 移り香をどうぞ私にレモン抱く ステラ(大阪)

【選評】    (うっかり)

いわし雲俺には帰る家がある
 帰る家があると言われると、家が無い場合も考えてしまいます。ここでは、季語にいわし雲が取り合わせられていることから、本当は旅立ちたいというような意志が感じられます。それでも、家に帰らなければならない。すでにご家族がおありなのでしょう。俺にはという言葉使いには無頼を思わせながらも、家があることの残念さと安心感とを感じさせてくれます。

買物の荷物重たし鰯雲
 とてもシンプルな句ですね。荷物が重たいからこそ空を見上げたのではないでしょうか。そこには鰯雲がある。鰯は弱いながらも群れで行動する魚です。買物の荷物が重たいことからも、家族の存在が窺えます。鰯雲にほっとして荷物を下ろし休憩したかもしれません。どこか夕暮れの雰囲気が漂っています。

移り香をどうぞ私にレモン抱く
 素直に読めば、ここでのレモンは果物のレモンです。ですが、抱くとしたことでレモンに人間味が出てきます。レモンと表現したのはどのような人なのか。どうぞ私にというやさしい言葉使いからも恋人を思わせるレモンですね。シンプルな句のように見えて、奥深い句だと思いました。

 今年は三傑の句に触れるだけで文字数がいっぱいになってしまいましたが、三傑以外にも良い句がたくさんありました。来年も楽しみにしております。ありがとうござました。"

                【編集後記】      11/19

今年は花火と一緒にご披露ができなくて残念です。課題もちょっと難しかったのか、「なかなか思い浮かばない」とか「難しいなあ」という声も多かったように思います。課題を出した事務局自身も作品ができたのが締め切り直前という有様で苦労しました。そんな中でも皆さんの個性的な発想や新しい切り口でたくさんの作品を奉納していただき有難く感じています。
今年からは貧相ながらも「朴野龍王神社奉灯句」のブログを立ち上げましたのでスマホやパソコンで投稿句一覧や入選句を確認していただけます。またお暇なときにご確認ください。来年も10月初旬には募集要項を当サイトにて発表しますのでまたご奉献賜りますようお願い申し上げます。来年はエクセルのカメラ機能を使ってもう少し見やすいレイアウトに挑戦してみます。
「朴野龍王神社奉灯句」で検索していただくと出てくると思います。今年もうっかりさんにはお忙しい中を選句の労を執っていただき感謝を申し上げます。来年もよろしくお願い申し上げます。皆様が良い年の暮れを過ごされますように。                     
        (事務局)
                  
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