2022年奉灯句入賞作品が決まりましたのでご披露します
入賞の皆様おめでとうございます
大勢の皆様にご奉納いただき感謝申し上げます
来年もよろしくお願いいたします
令和4年度朴野龍王神社奉灯句集
うっかり選
◆俳句 「肌寒(はださむ)」 うっかり選
1 佳 肌寒や卆寿勝負の坂となる 新田博堂
2 肌寒や油断の出来ぬ老となり 新田博堂
3 肌寒もねえちゃん短パンポーズする 藤本正樹
4 肌寒も苦にせず若衆神輿舁く 藤本正樹
5 苦々81と子が行き肌寒し 九相寺爾(東京)
6 肌寒やファイン・サンキュー・ハウ・ア・ユー 九相寺爾(東京)
7 肌寒や首をすくめて笑い合 藤倉美代子(上那賀)
8 肌寒や撫でて温める足の甲 藤倉美代子(上那賀)
9 肌寒い値上げの秋は着ぶくれて 森井ユリ子(西納)
10 軍備だと武器買う是非の肌寒さ 森井ユリ子(西納)
11 肌寒し今年も地球変わりなく 小太り一茶
12 感謝する酷暑の後の肌寒に 小太り一茶
13 柿の実を見上げる熊や住宅街 藤本久吉
14 夏過ぎてこたつ恋しい紅葉狩り 藤本久吉
15 佳 肌寒や手提げに探る家の鍵 亀島賀陽子
16 地 鍵穴を探る夕暮れ肌寒し 亀島賀陽子
17 肌寒や亡母のスカーフ海の色 新田津岐美(大久保)
18 佳 抽斗に仕舞いし手紙肌寒や 新田津岐美(大久保)
19 肌寒し急いで毛布つい羽織る 松本直志(平野)
20 カッパ脱ぎ我が身に滲みた肌寒さ 松本直志(平野)
21 肌寒い新築なのに隙間風 西田あみ
22 佳 肌寒や検査結果を一人待つ 藤本絹代(大阪)
23 肌寒し朝茶一杯目覚めけり 藤本絹代(大阪)
24 肌寒や日の差す葉より色変わり 山田比呂子(徳島)
25 肌寒や白湯が好きなの血筋かと 山田比呂子(徳島)
26 佳 お社を抜けて近道肌寒し LEEな犬(徳島)
27 肌寒し互いに電話切りたくて LEEな犬(徳島)
28 肌寒い年を感じる手の皺よ 枯薄
29 肌寒い重ね着何枚孫笑う 枯薄
30 妻遅しカレーの残り肌寒し 坂本五朗(奈良)
31 佳 妹の挙式日未定肌寒し 西田卓玄
31 肌寒や家路に急ぐ夕ぐれ時(じ) 大平純子(徳島)
32 肌寒や医師の説明思い出し 大平純子(徳島)
33 コロナ下の待合室や肌寒し 水田友子(徳島)
34 肌寒や自動払機ワントーン 水田友子(徳島)
35 肌寒や嘘を重ねて塗り重ね 村永まさのり(徳島)
36 肌寒や部活帰りの息白し 村永まさのり(徳島)
37 夜夜中二膳の茶碗肌寒し ステラ(大阪)
38 人 肌寒し母の背中に手を回す ステラ(大阪)
39 肌寒や樟脳匂う着物着る 谷崎アジヲ
40 黒雲が出てきて感じる肌寒さ 谷崎アジヲ
41 天 肌寒や芯まで茹でるスパゲティー 西田一象
42 肌寒し目を見開いた深海魚 西田一象
43 肌寒にマスクを付けたコロナ前 川崎オスカー(神奈川)
44 頻尿で季節を感じる肌寒の朝 川崎オスカー(神奈川)
45 肌寒し煙たなびく八幡祭 にゃご(埼玉)
46 肌寒き夜にまとわれ夢一夜 にゃご(埼玉)
47 肌寒く集中できない勉強に 西田乃彩
48 肌寒や妻のご機嫌斜めなり 亀島敬司
49 肌寒き朝にいそいそ旅支度 亀島敬司
50 肌寒しナベヅル渡りて田へ降りし やすなり(鹿児島)
51 肌寒し健診結果の星の数 やすなり(鹿児島)
52 酒の燗少し熱めの肌寒き 森岡和美(加茂谷)
53 肌寒やふくら雀もふくれてる 亀島梨花女(平野)
54 おしゃれして薄着で出たがやや寒い 亀島梨花女(平野)
55 肌寒にベストを着ればほこほこと 谷崎和子
56 肌寒と言えど小まめな農婦かな 谷崎和子
57 肌寒いクシャミの癖が凄いんじゃ! 西田義玄
58 肌寒い起きたくないし出たくない 西田義玄
59 肌寒し一杯欲しい養命酒 西田昌玄
60 バチと踏み肌寒参道いざ前へ 井上白頭
61 踏み進む香る肌寒枯れ枝葉 井上白頭
加章 肌寒きキュビズムの鼻の位置 うっかり
◆俳句 「小鳥」
1 小鳥飛ぶ山あり野あり心あり 新田博堂
2 老いの家小鳥を今日も友として 新田博堂
3 小鳥来てあれこれ邪念消えにけり 藤本正樹
4 山の道小鳥ピョンピョン案内する 藤本正樹
5 地 寒村の終の棲家に小鳥来る 亀島敬司
6 小鳥来て樒の種を食べていく 亀島敬司
7 国葬など無縁の庭へ小鳥かな 九相寺爾(東京)
8 小鳥去りまた燦々と空深し 九相寺爾(東京)
9 吉凶などどうでもよろし初小鳥 藤倉美代子(上那賀)
10 小鳥去りまたあらためてバンテリン 藤倉美代子(上那賀)
11 小鳥とは言えぬカラスが柿を食う 森井ユリ子(西納)
12 獲れぬ小鳥スマホで撮ってアルバムに 森井ユリ子(西納)
13 小鳥来て枝から枝へ姿見ず 枯薄
14 待ちわびた夕陽残りて小鳥来る 坂本五朗(奈良)
15 羽休め稲刈り後に小鳥来て 小太り一茶
16 飛び去りし見かけぬ小鳥秋の里 小太り一茶
17 人 鍬を振る農婦掠めて小鳥飛ぶ 新田津岐美(大久保)
18 やや離れつがいの小鳥停まりおり 新田津岐美(大久保)
19 小鳥来る入国審査とびこえて 山田比呂子(徳島)
20 佳 手のひらの餌付け十年小鳥来る 山田比呂子(徳島)
21 小鳥来るひと音聞かせて去ってゆき 大平純子(徳島)
22 小鳥来る騒ぎ飛び立つあとに猫 大平純子(徳島)
23 我が舞台今日も厨や鳴く小鳥 水田友子(徳島)
24 佳 小鳥来る地球も人も謎だらけ 水田友子(徳島)
25 小鳥鳴き小谷せせらぎ腰下ろす 谷崎和子
26 雀らよ今年の田には草ばかり 谷崎和子
27 秋祭り小鳥飛び交い子らの笑み 藤本久吉
27 頭垂る新米頬張る雀かな 藤本久吉
27 振り払え駆けて来いよと小鳥跳ね 井上白頭
29 軒に一羽今朝も小鳥は物欲しげ ステラ(大阪)
30 猿の後小鳥中鳥籾をとる 谷崎アジヲ
31 ゴムパチで小鳥を狙う電線の上 谷崎アジオ
32 見失う小鳥の影や物々し 西田一象
33 鈍色の小鳥が背負う大気圏 西田一象
34 天 早朝のわたしの空へ小鳥来る 亀島賀陽子
35 小鳥来る裏の小藪は宝箱 亀島賀陽子
36 赤い実をついばみ庭に小鳥来る 村永まさのり(徳島)
37 昼下がり花壇うろちょろ小鳥二羽 村永まさのり(徳島)
38 大空へ舞い上がらんとゆけ!小鳥 川崎オスカー(神奈川)
39 小鳥らのさえずりにさえマスクあり 川崎オスカー(神奈川)
40 小鳥来て龍王神社に遊びけり やすなり(鹿児島)
41 奉灯に句の書きたるや小鳥来る やすなり(鹿児島)
42 佳 小鳥待つカメラ片手に人の群れ 藤本絹代(大阪)
43 佳 小鳥鳴き目覚める朝の空青し 藤本絹代(大阪)
44 窓へまた小鳥名前は何という 亀島梨花女(平野)
45 十月と言うに腰赤ツバメ翔ぶ 亀島梨花女(平野)
46 影先に走り小鳥の声下りる LEEな犬(徳島)
47 佳 雨の朝小鳥の声の切り立って LEEな犬(徳島)
48 親よりも大きい小鳥餌ねだる 森岡和美(加茂谷)
49 佳 窓越しに小鳥遊びし影ありて にゃご(埼玉)
50 早朝の庭木踊りし小鳥かな にゃご(埼玉)
51 小鳥から頭の上にプレゼント 西田昌玄
52 パソコンと小鳥を連れてUターン 西田卓玄
53 酢橘採りどっかで小鳥楽しそう 松本直志(平野)
54 蕎麦の花風に揺られて小鳥鳴く 松本直志(平野)
55 小鳥からインフルエンザもろてまう 西田義玄
56 肌寒いけど絶対コロナじゃない 西田義玄
加章 二枚目のポイントカード小鳥来る うっかり
◆冠句 「ふらふらと」
1 ふらふらとまだ支えいる病み上り 新田博堂
2 ふらふらと油断の出来ぬ初の孫 新田博堂
3 ふらふらとタヌキが庭にやってきた 亀島賀陽子
4 ふらふらとしたら笑顔も歪んでる 亀島賀陽子
5 天 ふらふらとなる両足を叱るなり 藤倉美代子(上那賀)
6 ふらふらと天狗背中に祭り酒 藤倉美代子(上那賀)
7 ふらふらと立ってはてさて何だっけ 九相寺爾(東京)
8 ふらふらとだが轟々とヘリ下りる 九相寺爾(東京)
9 ふらふらとふところ寒し秋田町 藤本正樹
10 ふらふらと口は達者か九十歳 藤本正樹
11 ふらふらと右へ左へ紋白蝶 藤本久吉
12 ふらふらと北のミサイルどこへ飛ぶ 藤本久吉
13 ふらふらと酔っていました若い頃 新田津岐美(大久保)
14 ふらふらとアサギマダラを追いかける 新田津岐美(大久保)
15 人 ふらふらとゆくあてもなし野道行く 松本直志(平野)
16 ふらふらと出掛けたわりに恵みあり 松本直志(平野)
17 ふらふらと歩く認知の妻介護 岡崎弘人
18 ふらふらと気になる目まい赤信号 岡崎弘人
19 佳 ふらふらと家を出たまま帰り来ぬ 枯薄
20 ふらふらといつまでたってもふらふらと 枯薄
21 ふらふらと辿り着いたはラーメン屋 西田昌玄
22 ふらふらと二次会のツケ残ってる 亀島梨花女(平野)
23 ふらふらと昇らず落ちた奴凧 亀島梨花女(平野)
24 ふらふらと巣ごもりコロナ後遺症 藤本絹代(大阪)
25 ふらふらと大臣答弁永田町 藤本絹代(大阪)
26 ふらふらと立ち寄る店も無くなって LEEな犬(徳島)
27 ふらふらとしか歩けない走れない LEEな犬(徳島)
28 佳 ふらふらと入った店で嫁見初め 森井ユリ子(西納)
29 ふらふらと見解変わる不信感 森井ユリ子(西納)
30 ふらふらと足元不安まだ早い 谷崎和子
31 ふらふらと酔っ払う人珍しい 谷崎和子
32 ふらふらとひなびた田舎やのれん押す 坂本五朗(奈良)
32 ふらふらと行けば徘徊まちがわれ 大平純子(徳島)
33 ふらふらとよろけすがった夫は転け 大平純子(徳島)
34 ふらふらと若きは心老いは足 水田友子(徳島)
35 ふらふらと政府説明地に着かず 水田友子(徳島)
36 ふらふらと歩くと見られクラクション 西浦和代
37 佳 ふらふらと生きた覚えは無いつもり 西浦和代
38 ふらふらとボールの軌跡Gゴルフ 谷崎アジヲ
39 ふらふらと戻る在来米造り 谷崎アジヲ
40 ふらふらと風に吹かれる俺も「寅」 西田一象
41 ふらふらとピンクネオンに誘われて 西田一象
42 ふらふらと私の頭はスイミング 亀島敬司
43 ふらふらと歩けば犬も棒に当たる 亀島敬司
44 ふらふらと今行けるのは公園だ ひょうひゃく(千葉)
45 ふらふらと徘徊散歩どう違う ステラ(大阪)
46 ふらふらと夜道さまよう男たち 西田義玄
47 ふらふらと目が合い入るコスメ店 太田マユミ
48 佳 ふらふらと残り僅かを穴惑い 太田マユミ
49 ふらふらと迷い込んだり抜け出たり 村永まさのり(徳島)
50 佳 ふらふらと小さな町に生きて古希 村永まさのり(徳島)
51 ふらふらと千鳥足でも無事帰巣 やすなり(鹿児島)
52 佳 ふらふらと上る煙は秋空へ やすなり(鹿児島)
53 ふらふらとふらふらとアジフライ 西田郁斗
54 ふらふらと立ちよる匂い焼き鳥屋 森岡和美(加茂谷)
55 ふらふらと孫との散歩ちょっと待って 湯浅ヒトミ
56 ふらふらと降りる英雄宇宙から 山田比呂子(徳島)
57 ふらふらと松茸売り場目の保養 山田比呂子(徳島)
58 ふらふらと旧友訪えど空き家なり 小太り一茶
59 ふらふらと徘徊をする夢を見る 小太り一茶
60 地 ふらふらと歩くも仕事九十歳 中原きみ子
61 ふらふらと蝶よ花よの九十歳 中原きみ子
62 ふらふらと酔って余興の楽屋裏 井上白頭
加章 ふらふらと辿り着いたり流れ星 うっかり
◆冠句 「田舎には」
1 佳 田舎には老いたる父母の愛があり 新田博堂
2 田舎には古里があり心あり 新田博堂
3 田舎には田舎にゃ惜しい人が住む 九相寺爾(東京)
4 田舎には国賊を出す票もある 九相寺爾(東京)
5 田舎には田舎があると反り返る 藤倉美代子(上那賀)
6 田舎にはまずモノ食べる店がない 藤倉美代子(上那賀)
7 田舎には母住む軒に吊るし柿 坂本五朗(奈良)
8 田舎には野菜柿栗猿肥える T・K
9 田舎には地方創生冬近し 小太り一茶
10 田舎には格差是正で議席0(ゼロ) 小太り一茶
11 田舎にはモダンコンビニよく映える 藤本久吉
12 田舎には近隣互助の美風あり 藤本正樹
13 田舎には山紫水明宝あり 藤本正樹
14 田舎にはネオンに負けぬ星の数 亀島賀陽子
15 田舎には住まず田舎を誉める人 亀島賀陽子
16 佳 田舎にはそんな常識通らんぞ 村永まさのり(徳島)
17 田舎には何もないことこそ宝 村永まさのり(徳島)
18 佳 田舎には都会に無いのがあるそうな ひょうひゃく(千葉)
19 田舎には通信環境充実す 新田津岐美(大久保)
20 田舎にはときに若者移住する 新田津岐美(大久保)
21 田舎にはまだ残ってた米踏み器 亀島梨花女(平野)
22 佳 田舎には曾爺ちゃんの顕彰碑 亀島梨花女(平野)
23 田舎にはモンペ姿が良く似合う マミー・オータ(徳島)
24 田舎には向こう三軒両隣 岡崎弘人
25 田舎には郷土料理と郷土愛 岡崎弘人
26 田舎には自然人情祭りあり 森井ユリ子(西納)
27 佳 田舎には何でもできる人多い 森井ユリ子(西納)
28 田舎には自然いっぱい深呼吸 谷崎和子
29 田舎には鹿猿兎見放題 谷崎和子
30 田舎にはスローライフが良く似合う 亀島敬司
31 田舎には親と子供が別居中(べついなか) 亀島敬司
32 田舎には自然と人情満ち溢れ 森岡和美(加茂谷)
33 田舎にはご近所様の監視の目 井上拓郎
33 田舎には地震避難所田畑あり 大平純子(徳島)
34 田舎には昔なつかし看板が 大平純子(徳島)
35 田舎にはみんなで移住怖くない 水田友子(徳島)
36 田舎には病院遠く住めぬ身に 水田友子(徳島)
37 田舎にはお宝あると教えられ 西浦和代
38 田舎には帰りたくない若い時 西浦和代
39 田舎には青い美空と赤とんぼ 谷崎アジヲ
40 田舎にはバイトに出て行くお婆さん 谷崎アジヲ
41 田舎には栗柿あるが猿の餌 松本直志(平野)
42 田舎にはその良さありと誰言った 松本直志(平野)
43 田舎には物はないけど心あり 西田昌玄
44 田舎には未来コンビニでんとある 西田昌玄
45 田舎にはカエルや虫の大合唱 藤本絹代(大阪)
46 天 田舎には星空だけの夜が来る 藤本絹代(大阪)
47 田舎には住んでみたけど歩けない私 枯薄
48 田舎には遠い想いで今は無し 枯薄
49 田舎には無いものは無い訳がない ステラ(大阪)
50 地 田舎には山あり谷ありじいじあり 西田乃彩
51 田舎には干し草悪童(わっぱ)怒鳴る父 太田マユミ
52 田舎には帰ってこいと待つ温み 太田マユミ
53 田舎には光回線まだ来ない やすなり(鹿児島)
54 人 田舎にはあるようでない最寄り駅 やすなり(鹿児島)
55 田舎にはタイムカプセル開けに行く 山田比呂子(徳島)
56 田舎には何も無くない全てある 山田比呂子(徳島)
57 佳 田舎には田舎の顔する猫がおり 中原きみ子
58 田舎には人間忘れる刻もある 中原きみ子
59 田舎には猿鹿猪旅割有るん? 湯浅ヒトミ
60 田舎には無くしたものがまだ残る LEEな犬(徳島)
61 田舎にはITに勝つ山河あり LEEな犬(徳島)
62 田舎には残る遺恨も郷愁も 西田一象
63 田舎にはめんどい奴が一人おる 西田一象
64 田舎にはインスタ映えの廃屋あり 井上白頭
加章 田舎にはトトロいるかもしれぬなり うっかり
◆文句付け 「ウキウキ」
1 乙女心 新田博堂
2 幸運 新田博堂
3 飲みたいぜ 九相寺爾(東京)
4 霜の地面 九相寺爾(東京)
5 何でや! 藤倉美代子(上那賀)
6 古屋の釘 藤倉美代子(上那賀)
7 最後はいつだったかな? ひょうひゃく(千葉)
8 沈め! 小太り一茶
9 ワクワク 小太り一茶
10 ハイキング 西田昌玄
11 ワイキキ 西田昌玄
12 ボジョレーヌーヴォー 藤本久吉
13 佳 阿波踊り 湯浅ヒトミ・藤本正樹
14 祭りの太鼓 藤本正樹
15 私の居場所見いつけた 亀島賀陽子
16 今日は花苗買いに行く 亀島賀陽子
17 新聞に掲載 新田津岐美(大久保)
18 人 スウィーツを買う 新田津岐美(大久保)
19 初孫 亀島梨花女(平野)
20 一等賞 亀島梨花女(平野)
21 東京ブギウギ ステラ(大阪)
22 佳 ほろ酔い加減 岡崎弘人
23 佳 遠足前夜 岡崎弘人
24 水につけた野菜 LEEな犬(徳島)
25 祭太鼓の音 LEEな犬(徳島)
26 今日は給料日 森井ユリ子(西納)
27 おニューの服でお食事に! 森井ユリ子(西納)
28 母待つ里に帰りなん 坂本五朗(奈良)
29 佳 太刀魚釣り 松本直志(平野)
30 デート 松本直志(平野)
31 胴上げ 西田卓玄
33 スキップ 山田比呂子(徳島)
34 鼻歌 山田比呂子(徳島)
35 ハロウィン前の乙女心 西浦和代
36 修学旅行 西浦和代
37 シャルウィダンス 谷崎アジヲ
38 レシピ懸け 谷崎アジヲ
39 ローン完済 西田一象
40 友来たる 西田一象
41 久しぶりの飲み会 村永まさのり(徳島)
42 連休前日の夜 村永まさのり(徳島)
43 令和になって使われなくなった言葉 川崎オスカー(神奈川)
44 文春発売前のオール野党 川崎オスカー(神奈川)
45 ボーナス支給日 やすなり(鹿児島)
46 遠足前日の夜 やすなり(鹿児島)
47 佳 美容院を出る時 太田マユミ
48 昨日より軽い足 太田マユミ
49 地 宝くじ当選 藤本絹代(大阪)
50 初デート 藤本絹代(大阪)
51 一学期終業式の晩 大平純子(徳島)
52 天 初給料日 大平純子(徳島)
53 秋晴れ 水田友子(徳島)
54 連休前夜 水田友子(徳島)
55 大当たり 亀島敬司
56 佳 年金支給日 亀島敬司
57 孫の動画開くとき 中原きみ子
58 いい知らせの封を切るとき 中原きみ子
59 祭りの晴れ着 森岡和美(加茂谷)
60 えっとぶりの里帰り 谷崎和子
61 新婚さん 谷崎和子
62 何を言われたの? 枯薄
63 恋人できた? 枯薄
加章 おサルさん うっかり
◆文句付け 「わかりません!」
1 人の運命 新田博堂
2 佳 一寸先 新田博堂
3 人 プーチンの胸の内 森岡和美(加茂谷)
4 無通訳 九相寺爾(東京)
5 発火点 九相寺爾(東京)
6 もう一度 藤倉美代子(上那賀)
7 プーチン流 藤倉美代子(上那賀)
8 私の将来 亀島敬司
9 こわれたカーナビ 亀島敬司
10 佳 孫の宿題 藤本正樹
11 国の行末 藤本正樹
12 プーチン 藤本久吉
13 この穴 藤本久吉
14 佳 人生何があるか 藤本絹代(大阪)
15 プーチンの真意 岡崎弘人
16 ウクライナの行方 岡崎弘人
17 若者言葉 新田津岐美(大久保)
18 しようとしたこと 新田津岐美(大久保)
19 佳 戦争の意義 山田比呂子(徳島)
20 説明書 山田比呂子(徳島)
21 ウクライナ語 亀島梨花女(平野)
22 私の最期 亀島梨花女(平野)
23 人の寿命 谷崎和子
24 日本の未来 谷崎和子
25 自分がこの世を去った後 中原きみ子
26 佳 地球の未来 中原きみ子
27 彼女のこころ甲斐もなく 坂本五朗(奈良)
28 微積分 ステラ(大阪)
29 あなた 小太り一茶
30 死後 小太り一茶
31 国会討論 西田昌玄
32 日本の未来西田昌玄
33 ゴム印を法相が押すという葉梨 ひょうひゃく(千葉)
34 プーチンの妄想 村永まさのり(徳島)
35 トランプ人気 村永まさのり(徳島)
36 お迎えの来る日 西浦和代
37 早口 西浦和代
38 隠したヘソクリ 谷崎アジヲ
39 雀の顔認証 谷崎アジヲ
40 何でそうなるの? 西田一象
41 無の境地 西田一象
42 岸田総理!日本の未来は? 川崎オスカー(神奈川)
43 令和の大横綱って誰 川崎オスカー(神奈川)
44 Do you speak English? やすなり(鹿児島)
45 SNS 西田義玄
46 佳 視力検査 LEEな犬 ・やすなり
47 天 同窓会 LEEな犬(徳島)
48 否定された婆ば 太田マユミ
49 言えないこと 太田マユミ
50 いつ停戦 水田友子(徳島)
51 マイナンバーカード推進 水田友子(徳島)
52 政治家の言い訳 大平純子(徳島)
53 数学の公式 大平純子(徳島)
54 プーチン政権 湯浅ヒトミ
55 知人の名前 松本直志(平野)
56 老人 松本直志(平野)
57 あなたの激怒!! 枯薄
58 きちっと説明して!! 枯薄
59 地 稼ぎ方 西田卓玄
60 今日何の日? 森井ユリ子(西納)
61 あなたのお歳は? 森井ユリ子(西納)
62 爺に片付けさせる法 亀島賀陽子
63 キーはどこかと聞かれても 亀島賀陽子
加章 「正法眼蔵 」 うっかり
【選者紹介】 「うっかり」さん
昭和五十七年生まれ。徳島県在住。ひまわり俳句会会員。
俳句雑誌奎同人。俳人協会会員。現代俳句協会会員。
第二回全国俳誌協会新人賞準賞
第五回阿波しらさぎ文学賞徳島新聞賞受賞小説「湿り」
第十回北斗賞佳作。
第一回ブンゲイファイトクラブ本戦出場。
超結社のすだち句会を運営。
代表句 永き日や僕は地球で死ぬだろう
地球儀に乗せる麦わら帽子かな
秋薔薇の形の螺子を知りませんか
クリスマスケーキの箱をたたまねば
【選評】 うっかり
今年の三傑 (今年の賞品はガレーのチョコです)
★肌寒や芯まで茹でるスパゲティー 西田一象
★早朝のわたしの空へ小鳥来る 亀島賀陽子(平野)
★田舎には星空だけの夜が来る 藤本絹代(大阪)
肌寒や芯まで茹でるスパゲティー
スパゲティ―を芯まで茹でるのは当たり前かもしれませんが、肌寒と取り
合わせることで物理的な寒さと同時に心情的な温かさが感じられとても
良いです。
早朝のわたしの空へ小鳥来る
わたしの空という捉え方がとても良いですね。早朝は静かで動くものも少なく
わたしが独占しているように思えるのでしょう。そこに小鳥が来ることが少し
不満であるようにも思えます。面白いですね。
田舎には星空だけの夜が来る
月の出ていない田舎は夜ともなると確かに真っ暗になります。外套もなく
民家の灯りも早々と消されます。そこには星空だけと言っても過言ではない
暗さがあります。しかし絶望が漂うわけでもなく、この美しい夜空を誇って
欲しいですね。
三傑以外は触れることができませんでしたが、今年も力作が集まりました。
また来年も楽しみにしています。
★選者のうっかりさんが今年度の「阿波しらさぎ文学賞」の準大賞を受賞されました。心よりお慶び申し上げます。選句をしていただいている奉灯句関係者にも大きな励みとなりました。これからの一層のご活躍を祈念いたします。
★身近な暮らしも世界情勢もまったく明日が「わかりません!」の時代になってしまいましたが、とりあえず年末から新年にかけてはしっかり足元を確認しながらでも穏やかな毎日を送っていただくようにお願いいたします。どうぞ良いお年をお迎えください・
「編集後記」
事務局の体調不良で十分な募集活動ができなかったにも拘わらずたくさんの作品が寄せられて嬉しい誤算となりました。ご協力に感謝いたします。遠方からSNSやFAXでお送りいただいた方、近在から車や郵送でお届けいただいた方、締め切りギリギリに「賑わいだから」と雨の降る夜中に封筒を持って来ていただいた在所の方をはじめ皆様方の善意によって「奉灯句」の行事が続けられているんだなあと改めて思い至りました。
俳句や川柳が趣味として嗜まれる一方で日々の暮しに追われてなかなか一句をひねり出す余裕などないという現実もあります。ますます中山間地の過疎化が進み「奉灯句」行事を支えていた氏子長老の方々もずいぶん数が減りました。現役世代にとっては生活のやりくりや家庭の切り盛りで手一杯にちがいありません。そんな中でいつまで「奉灯句」を続けていくべきなのか、果たしていつまで続けていけるのだろうかという悩みはいつも付きまとっています。しかし一度途絶えさせてしまったものはなかなか再開できないというのが世の常。それは病院でも学校でも伝統行事でも変わりがないはずなので、まあとりあえずは細々と灯りをともしながらでも続けていくことが大事なのかなあと思っています。
事務局としてはずっとの昔に、たまたまこの朴野に興が余って行灯に一句を書きつけたという風流人がいたことを在所の誇りだと考えてその風興の精神を神社、在所とともに受け継いでいければと考えています。今後ともご支援をお願いします。ミスがございましても慶事に免じてご容赦を
(事務局)