婆さんが 重い鋏を振りかざし 木を睨みつけ バシバシと 風を通さぬと 枝を切る 光を塞ぐと 太枝も切る 何十年も同じ事を 同じ季節にやっている 「さいなら、また明日」 子どもたちの声を聞きながら 知らん顔して切っている いつまでも 明日が続くように 心で願って 切っている