石ころ

アブラムは主を呼び求めた(創世記13章)

 

アブラムはエジプトを出て、ネゲブに上った。妻と、所有するすべてのものと、ロトも一緒であった。
アブラムは家畜と銀と金を非常に豊かに持っていた。
彼はネゲブからベテルまで旅を続けて、ベテルとアイの間にある、最初に天幕を張った場所まで来た。
そこは、彼が以前に築いた祭壇の場所であった。アブラムはそこで主の御名を呼び求めた。(1~4)

 

アブラムは弱さを経験して賢くなっていた。御名を呼び、御声を求めて、主のお交わりを求めた。右にも左にも反れない歩みは、誤りなき主の御声を聴き続けることにあるから。

 

アブラムと一緒に来たロトも、羊の群れや牛の群れ、天幕を所有していた。
その地は、彼らが一緒に住むのに十分ではなかった。所有するものが多すぎて、一緒に住めなかったのである。
そのため、争いが、アブラムの家畜の牧者たちと、ロトの家畜の牧者たちの間に起こった。そのころ、その地にはカナン人とペリジ人が住んでいた。(5~7)

 

富は平安とはならない。むしろ争いをもたらせることは枚挙にいとまがない。

 

エリヤを通して言われた主のことばのとおり、かめの粉は尽きず、壺の油はなくならなかった。(Ⅰ列王17:16)

 

主にある者の豊かさは、エリヤに導かれて、やもめが自分と息子の最後の食べ物を捧げ、満たされ続けた豊かさであろう。彼女は盗人に狙われるものは持たず、尽きることのない日毎の満たしによって養われた。神の豊かさは富を守るための苦労から解放する。

 

アブラムはロトに言った。「私とあなたの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちの間に、争いがないようにしよう。私たちは親類同士なのだから。
全地はあなたの前にあるではないか。私から別れて行ってくれないか。あなたが左なら、私は右に行こう。あなたが右なら、私は左に行こう。」(8~9)

 

アブラムの余裕は主により頼んだ者の余裕である。彼は自分を守ることを止めて、主に在ってロトの選択に委ねた。主に在ればロトが何処を選ぼうとも、アブラムの祝福が変わることはないのだ。

 

ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったので、その地はツォアルに至るまで、主の園のように、またエジプトの地のように、どこもよく潤っていた。(10)

 

ロトの目で見たソドムの繁栄は、肉の欲望を満足させるものであったので、そのエジプトのような豊かさにおびき寄せられる人々が、何を求めているかは自ずと明らかであり、そこに平和や穏やかさが在ろうはずもないのである。

 

ロトは、自分のためにヨルダンの低地全体を選んだ。そしてロトは東へ移動した。こうして彼らは互いに別れた。
アブラムはカナンの地に住んだ。一方、ロトは低地の町々に住み、ソドムに天幕を移した。
ところが、ソドムの人々は邪悪で、主に対して甚だしく罪深い者たちであった。(11~13)

 

主により頼むアブラムには、彼の踏み行く地がすべて与えられた。それは主に聴いた者だけが受け取る祝福であり、神が与えたものだけが永久に残るのである。

 

ロトがアブラムから別れて行った後、主はアブラムに言われた。「さあ、目を上げて、あなたがいるその場所から北、南、東、西を見渡しなさい。
わたしは、あなたが見渡しているこの地をすべて、あなたに、そしてあなたの子孫に永久に与えるからだ。

わたしは、あなたの子孫を地のちりのように増やす。もし人が、地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができる。
立って、この地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに与えるのだから。」
そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のための祭壇を築いた。(14~18)


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