石ころ

愚かさによる舟(創世記7章)

 

ノアはすべて神が命じられたとおりにし、そのように行った(6:22)

 

箱舟は長さ135メートル、幅23メートル、高さ13メートルの三階建てという巨大な船である。
愛する神への完全な信頼にあってのみ、聴き従うことができることであった。

 

ノアに造船技術があってもできることではない。技術者が造る船は水に浮かべるためであり、水のない所で造ることは愚かであり、技術者が一番出来ないことである。専門家とはそういうものであるから。

 

神のわざは人の愚かさの中で完成する。海も川もない所で、巨大な船を造り続ける姿は異様であったろう。まして、不信仰のゆえに滅ぼされる時代に在って・・、誰にも正気の沙汰とは思えぬ事を、人の言葉に一切耳を貸さずに行い続けるのである。

 

ノアの力は、神を愛して家族を自分と一つとして捧げ、すべてを聴いた通りに行ったことである。神を一番に愛していない者は、神に従うことはできないからである。
神はそのようなノアの家族を愛して、すべてを滅ぼす悪い時代から、息子たちの妻を取り分けて選んでくださったのだ。神には船と同じように息子夫婦が重要だからである。

 

あなたは、すべてのきよい動物の中から雄と雌を七つがいずつ、きよくない動物の中から雄と雌を一つがいずつ、
また空の鳥の中からも雄と雌を七つがいずつ取りなさい。それらの種類が全地の面で生き残るためである。(2~3)

 

この命令をどのようにすれば、完全に行うことが出来るのか・・。しかし、ノアは黙って聴いた。彼が神に完全に信頼していたからである。神は命じられたことを完成してくださることを、これまでの経験から知っていたからである。

 

雄と雌がつがいになって箱舟の中のノアのところにやって来た。神がノアに命じられたとおりであった。(9)

 

ある日突然神の命令に従うようになるのではない。小さな信仰が芽生えて、みことばを聴き続ける交わりの中で、神の御愛を繰り返し経験するうちに、捧げることがある喜びを知るのである。

 

自分の身長が1センチ伸びた、2センチ伸びたなどと気づかないように、信仰の成長も自分では気付いていないが、ただ愛の応答を近しく経験する年月のうちに、みことばが何にも勝る大切となり、愛する家族を御許に持って来て委ねるまでに成長して行くのだ。

 

神は、交わりに在る者に日々の計画を導いて、すべてを細やかに備え必要な知恵も助けも与えてくださる。それは私たちの卑近な日常にも経験し続けることである。
まして、ノアにすべてを準備してくださらないわけがないのだ。
そこで、ノアはすべて神が命じられたとおりにし、そのように行ったのである。

 

私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできるのです。(ピリピ4:13)


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