石ころ

荒野の雄やぎ(レビ記16章)

 

 アロンが聖所に入る時は罪のきよめの捧げものを持ち、水を浴びて聖なる装束を付けて入る。アロンが神に仕える備えは、ただ、みことばへの完全な従順。
頭の上からつま先まで、神が命じられた言葉によって身を覆うことである。彼からのものを完全に排除して・・。

 

イスラエルの会衆から、雄やぎ二匹を罪のきよめのささげ物として、雄羊一匹を全焼のささげ物として取る。
アロンは、自分のための罪のきよめのささげ物である雄牛を献げ、自分と自分の家族のために宥めを行う。(5~6)

 

彼は雄牛の血をもって自らと家族の、神の御前に死に当たる罪をあがなう。それは聖なる神を宥めるために流される血である。此処でアロンは家族を負って、仕えていることがわかる。祭司は家族ぐるみで主に仕える者なのである。

 

雄やぎ二匹を取り、それを主の前、会見の天幕の入り口に立たせ、
雄やぎ二匹のためにアロンがくじを引く。一つのくじは主のため、一つのくじはアザゼルのためである。(7~8)

 

雄やぎの一頭は主のための捧げものとなり、もう一頭は人の罪を負って荒野に放たれるものである。

 

アロンは生きている雄やぎの頭に両手を置き、それの上で、イスラエルの子らのすべての咎とすべての背き、すなわちすべての罪を告白する。これらをその雄やぎの頭の上に載せ、係りの者の手でこれを荒野に追いやる。
雄やぎは彼らのすべての咎を負って、不毛の地へ行く。その人は雄やぎを荒野に追いやる。(21~22)

 

もし私がこの山羊なら、「どっちがいい?」とふっと思った。「絶対に、人の罪を負って不毛の荒野を彷徨うのは嫌だ。主の捧げものの方がいい!」当然だけれど・・、でも傷だらけの醜い老山羊は用いられないだろう。
本当に感謝!私を用いてくださるのはイエス・キリストだけ。

 

 イエスは聖霊に満ちてヨルダンから帰られた。そして御霊によって荒野に導かれ、
四十日間、悪魔の試みを受けられた。その間イエスは何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。(ルカ4:1~2)

 

公生涯の初めにイエスは荒野に導かれた。一頭の雄やぎは生かすために放たれたが、イエスは人類の罪を負ういけにえとして、肉の弱さを纏って荒野に導かれ、悪魔の誘惑にみことばを語り、神への完全な従順を示して勝利された。

 

そう、イエスは人類の罪を負って十字架刑に処せられて墓に葬られ、三日目に墓からよみがえり、すべて死に行く者の死に勝利された。此処に死に定められている人類の救いが完成されたのである。この事実を信じる者に・・。

 

罪の結果である死に定められている人類に、永遠の望みを与える神のご計画に拠ることである。イエスの敗北には、神に拠る逆転のチャンスが備えられている。

使徒たちに生きて栄光の座に就く者はいなかったが、今は天上に在って聖書にその名が記され、永遠の栄誉をたまわっているのだ。

 

この栄誉は自分で得るのではなく、アロンがそうであったように、神に召されて受けるのです。(へブル5:4)

 

アロンが祭司として聖所に入る栄誉は、ただ神の選びによることである。
キリスト者が祭司とされる栄誉もまた神の選びによることであり、その選びに応答した者が、キリストの血潮によって聖くされ働くのである。すべては主の恵みに拠ることである。荒野のイエスのようにみことばを語りつつ、生きて働くみことばを経験して導かれて行くのだ。

 

イエスは永遠に存在されるので、変わることがない祭司職を持っておられます。
したがってイエスは、いつも生きていて、彼らのためにとりなしをしておられるので、ご自分によって神に近づく人々を完全に救うことがおできになります。(へブル7:24~25)

 

キリストの生涯は人の世に生きる苦しみを経験する日々であり、疲弊している人々を肉の弱さや、罪の縛りから解放して、ご自身の命をもって永遠の希望を与えてくださった。

 

神が人間の心のうちを知るために、不毛の荒野のような世を経験してくださった。命を与えるほどに愛し、今も、呻きのような祈りを神に執り成し、いのちを弁護していてくださる。

日々に、聖霊の助けによってみことばを解き明かし、永遠の希望を指し示して勇気を与え、今日を生きるための力と知恵を備えてくださっているのだ。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事