ノアは六百歳であったが、そのときに大洪水が起こり、大水は地の上にあった。
ノアは息子たちや自分の妻、それに息子たちの妻とともに、大洪水の大水を避けるため箱舟に入った。(7:6~7)
箱舟の一年間はコロナ渦のステイホーム所ではない。一切の情報が無い中で、主が教えてくださった雨の期間が終わり、窓を開ける日をどんなにか待ちかねていたことだろう。
ただ、家族そろってみことばに信頼するだけの日々である。
脇目もふらず懸命に舟を造り続けた一年が終わると、何も見ず、何もしないで主に信頼する一年が待っていたのだ。
従順することにおいては働いている時も、ただ待っているだけの時も、主に在って同じであり、神の時に従ってのことである。
ただ、汗を流して働いている時よりも、静まってみことばだけに信頼している日々の方が、ずっと信仰を必要とする。
一切の景色を閉ざされて、死の淵を彷徨ような一年間を家族ぐるみ、神が平安のうちに守ってくださったのだ。
六百一年目の第一の月の一日に、水は地の上から干上がった。ノアが箱舟の覆いを取り払って眺めると、見よ、地の面は乾いていた。
第二の月の二十七日には、地はすっかり乾いた。
神はノアに告げられた。
「あなたは、妻と、息子たちと、息子たちの妻たちとともに箱舟から出なさい。(13~16)