石ころ

主が来られる(創世記18章)

 

主は、マムレの樫の木のところで、アブラハムに現れた。彼は、日の暑いころ、天幕の入り口に座っていた。
彼が目を上げて見ると、なんと、三人の人が彼に向かって立っていた。アブラハムはそれを見るなり、彼らを迎えようと天幕の入り口から走って行き、地にひれ伏した。
彼は言った。「主よ。もしもよろしければ、どうか、しもべのところを素通りなさらないでください。(1~3)

 

主は突然アブラハムの前に立たれた。アブラハムは目を上げたとき主を見つけると、お言葉を求めて礼拝したのだ。
主の訪れには、「主よ。語り給えしもべ聴きます。」と懇願して、そのチャンスを逃してはならない。アブラハムが、イサクの誕生の具体的な約束を受けたように。

 

その方は、キリスト者のうちにもおられる三位一体の神である。主はみこころのままに信仰者に来てくださり、私たちが喜びのうちに礼拝するとき、祝福の計画を語ってくださる。聴いた者はみことばの実現を見ることになるのだ。

 

主はみことばを解き明かして、わきまえの無い私たちの必要をも満たしてくださる。
卑近な暮らしの中に在っても、時を逃さず目をあげてアブラハムのようにひれ伏すなら、難しいことを知らなくても暗闇を迷うようなことはない。

 

いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
御霊を消してはいけません。(Ⅰテサロニケ5:16~19)

 

主はどのような様子で来られるのか、何時来られるのか誰にもわからないけれど、御霊を消すことが無いように備えて霊が目覚めているなら、主の到来を見分けることが出来るだろう。

携挙は明日かもわからないことであり、備えの時を逃すことは艱難を通ることになる。
私たちは夜は眠り、日中は脇目も降らず働き、食事を楽しみ、時には遊ぶこともあって生活を楽しむが、そのすべての時に主が共にいてくださることを覚えていることである。

 

アブラハムは、天幕のサラのところに急いで行って、「早く、三セアの上等の小麦粉をこねて、パン菓子を作りなさい」と言った。
そして、アブラハムは牛のところに走って行き、柔らかくて、おいしそうな子牛を取り、若い者に渡した。若い者は手早くそれを料理した。
それからアブラハムは、凝乳と牛乳と、料理した子牛を持って来て、彼らの前に出したので、彼らは食べた。彼自身は木の下で給仕をしていた。(6~8)

 

今、私たちが主に捧げる主の食べ物は、主とのお交わりである。みことばを通して御前に静まって聴く時であり、イエスさまがサマリヤの女と過ごされた時間である。

 

イエスは彼らに言われた。「わたしには、あなたがたが知らない食べ物があります。」(ヨハネ4:32)

 

主を見分けることができなければ、アブラハムは約束の祝福を受けることはできない。
しかし、通りがかりの人を誰でも主と呼んで迎えることは災いである。私たち聖霊の導きの中で、真の神だけを主と呼ぶことで純潔を守る者であるから。

 

彼らはアブラハムに言った。「あなたの妻サラはどこにいますか。」彼は答えた。「天幕の中におります。」
すると、そのうちの一人が言った。「わたしは来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには男の子が生まれています。」サラは、その人のうしろの、天幕の入り口で聞いていた。
アブラハムとサラは年を重ねて老人になっていて、サラには女の月のものがもう止まっていた。(9~11)

 

アブラハムが笑ったようにサラも笑う。夫婦というものは良くも悪くも似て来るもので、仲の良し悪しに依らず似ているから不思議である。
サラが誤魔化した時、主ははっきりとその事実を指摘された。その不信仰の赦しの上で、神の祝福を約束を下さったのである。

 

サラは心の中で笑って、こう言った。「年老いてしまったこの私に、何の楽しみがあるでしょう。それに主人も年寄りで。」
主はアブラハムに言われた。「なぜサラは笑って、『私は本当に子を産めるだろうか。こんなに年をとっているのに』と言うのか。
主にとって不可能なことがあるだろうか。わたしは来年の今ごろ、定めた時に、あなたのところに戻って来る。そのとき、サラには男の子が生まれている。」(12~14)

 

アブラハムもサラも神の選びにあってご計画を成す者である。しかし、彼らも不完全な人間であって、すべては神の愛と忍耐と育ててくださる憐みによって完成したのである。

私たちが目で見たこともないキリストを信じたことは、何よりの大きな奇跡であり、初めに神が選んでくださったことによる。
そうして、神の愛と忍耐と憐みによって堅く結び付けられ、育てられ、主が託してくださったそれぞれの働きを通して、キリストの体の働きを成すという光栄を頂くのだ。


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