石ころ

永遠の一端を負う光栄(創世記41章)

 

それから二年後、ファラオは夢を見た。見ると、彼はナイル川のほとりに立っていた。
ナイル川から、つやつやした、肉づきの良い雌牛が七頭、上がって来て、葦の中で草をはんだ。
するとまた、その後を追って、醜く痩せ細った別の雌牛が七頭、ナイル川から上がって来て、その川岸にいた雌牛のそばに立った。
そして、醜く痩せ細った雌牛が、つやつやした、よく肥えた七頭の雌牛を食い尽くしてしまった。そのとき、ファラオは目が覚めた。(1~4)

 

再度同じような夢を見たファラオ王は心が騒ぎ、夢の解き明かしを出来る者を国中に探したが見つからなかった。

そのとき、献酌官長がファラオに告げた。「私は今日、私の過ちを申し上げなければなりません。(9)

 

彼はヨセフを思い出した。自分と料理官長の夢を解き明かして、すべてそのとおりに成ったことを王に伝えた。

彼が忘れていた事もヨセフには主の備えであり、思い出すのも主の備えである。すべてのことには神の時がある。二年であろうと十年であろうと、主に信頼する関係にあれば安息していることが出来る。

 

その間にも主は忙しく働いて、すべてを準備していてくださるのである。私たちは霊の目でそれを見つめていることができる。

わたしは、わたしの義を近づける。それは遠くはない。わたしの救いが遅れることはない。わたしはシオンに救いを、イスラエルにわたしの栄えを与える。」(イザヤ46:13)

 

ファラオは人を遣わして、ヨセフを呼び寄せた。人々は急いで彼を地下牢から連れ出した。ヨセフはひげを剃り、着替えをして、ファラオの前に出た。

ファラオはヨセフに言った。「私は夢を見たが、それを解き明かす者がいない。おまえは夢を聞いて、それを解き明かすと聞いたのだが。」
ヨセフはファラオに答えた。「私ではありません。神がファラオの繁栄を知らせてくださるのです。」(14~16)

 

「私ではありません。神です」と言ったとき、語る言葉の責任は主が取ってくださる。しかし、それが神から出たものでなければ、主は侮られるような方ではないのでその人を打たれる

神のことばを語るとき問われるのはそのことである。人は初めから終わりまでを知ることは無く、また、聞き間違いもあれば、肉の言葉が混ざることもある。
しかし、それらのすべてを主を信頼して、自身のさばきをお任せして語るのである。

 

あなたがたのうちのだれが、自分の子がパンを求めているのに石を与えるでしょうか。
このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちには良いものを与えることを知っているのです。それならなおのこと、天におられるあなたがたの父は、ご自分に求める者たちに、良いものを与えてくださらないことがあるでしょうか。(マタイ7:9.11)

 

神が求める者の必要を満たしてくださらないことなどあろうか。真理を求める者が、偽りに弄ばれることを放置されることなど決して無い。此処にみことばに仕える者の平安がある。

 

七頭の立派な雌牛は七年のことで、七つの立派な穂も七年のことです。それは一つの夢なのです。
その後から上がって来た七頭の痩せた醜い雌牛は七年のことで、痩せ細り東風に焼けた七つの穂も同様です。それは飢饉の七年です。(26~27)

 

ヨセフの解き明かしと助言によって王はヨセフを招き入れ、彼に権威を与えて飢饉に備えさせた。

ファラオはさらにヨセフに言った。「さあ、私はおまえにエジプト全土を支配させよう。」
そこで、ファラオは自分の指輪を指から外してヨセフの指にはめ、亜麻布の衣服を着せ、その首に金の首飾りを掛けた。
そして、自分の第二の車に彼を乗せた。人々は彼の前で「ひざまずけ」と叫んだ。こうしてファラオは彼にエジプト全土を支配させた。
ファラオはヨセフに言った。「私はファラオだ。しかし、おまえの許しなくしては、エジプトの国中で、だれも何もすることができない。」(41~44)

 

このことが神のご計画であった。それは単にヨセフの出世物語ではなく、神の民の必要を備えるためなのである。

私たちが用いられるときそれは個人的な何かではなく、永遠に至る神のご計画の一端に関わることである。
細やかなことであってもその働きは神と共にあって、日夜お交わりの中に置かれる関係こそが、働く者の最高の喜びであり光栄なのである。


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