イエスは弟子たちにこう言われた。「つまずきが起こるのは避けられない。だが、つまずきを起こさせる者はわざわいだ。
この小さい者たちのひとりに、つまずきを与えるようであったら、そんな者は石臼を首にゆわえつけられて、海に投げ込まれたほうがましです。（ルカ１７：１～２）
避けられないつまずきは、肉は霊を憎むものだからである。
しかし、弟子が殊更につまずきを与える事はあり得ないが、イエスさまの言葉はかってなく厳しい。それは、弟子の仕事が決して損なわれてはならない、永遠のいのちに携わるからである。
つまずきを与えるのは、霊が開かれていないからであり、本人は気づいていないのだ。
気をつけていなさい。もし兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そして悔い改めれば、赦しなさい。
かりに、あなたに対して一日に七度罪を犯しても、「悔い改めます」と言って七度あなたのところに来るなら、赦してやりなさい。（ルカ１７：３～４）
そのことを指摘し戒めた時、兄弟の怒りという罪に対し、悔い改めた時は何度でも赦すようにと言われる。
一日に七度ということは、一日に七度指摘していることであり、此処では信仰による熱心によって、互いの戒めや教えがなされているのである。
信仰の兄弟に対しての見て見ぬ振りや、無関心への戒めでもある。
みことばと聖霊に拠って熱心に導き、無限に悔い改めを受け入れてくださるイエスさま。キリスト者は誰でも、そのように信仰が守られているからである。
使徒たちは主に言った。「私たちの信仰を増してください。」
しかし主は言われた。「もしあなたがたに、からし種ほどの信仰があったなら、この桑の木に、『根こそぎ海の中に植われ』と言えば、言いつけどおりになるのです。」（ルカ１７：５～６）
「からし種ほど」とあるが、それは種の大小ではなく質に拠ることであり、キリストの無限の信仰をもった種である。
この種のから生え出た者には、みこころは何でもなし得る力が充満している。しもべの必要はすべて主人によって備えられてあり、主人に完全に養われているからである。
だから種の力に拠って、主に言いつけられたことを全部成し終えた時、そんな自分自身に驚いて、御前にひれ伏し礼拝するのである。
「私たちは役に立たないしもべです。なすべきことをしただけです。」
