石ころ

臨在の喜び(出エジプト36章)

 

ベツァルエルとオホリアブ、および、聖所の奉仕のあらゆる仕事をする知恵と英知を主に授けられた、心に知恵ある者はみな、すべて主が命じられたとおりに仕事をしなければならない。(1)

 

 主に選びだされて知恵と英知を授けられた者は、選びに応答して従順の中で働きを成し、良きものを備えられた人たちは捧げて応答することで、神への感謝を現して主との関係が育って行くのである。すべて主に捧げられたことだからである。

 

モーセは、ベツァルエルとオホリアブ、および主が心に知恵を授けられた、すべて心に知恵ある者、またその仕事をするために進み出ようと、心を動かされた者をみな呼び寄せた。(2)

 

それは自分が絞りだした知恵ではなく、また、人に倣ったものではなく、誰も知らない神からの新鮮な知恵であり、それゆえ働く者の心は喜びで満たされるのである。

 

モーセに告げて言った。「民は何度も持って来ます。主がせよと命じられた仕事のためには、あり余るほどのことです。」
それでモーセは命じて、宿営中に告げ知らせた。「男も女も、聖所の奉納物のためにこれ以上の仕事を行わないように。」こうして民は持って来るのをやめた。
手持ちの材料は、すべての仕事をするのに十分であり、あり余るほどであった。(5~7)

 

神の民にとっての恐怖は、神が共にいてくださらないことである。それは滅びの死を意味しているからである。それゆえ主の臨在の幕屋を造ることは、平安となり永遠の望みを得ることであった。

彼らの尽きることのなく捧げる豊かさは、その計画が、神の備えから出た時の豊かさである。

 

 「乳と蜜の流れる地にあなたがたを行かせる。しかし、わたしは、あなたがたのただ中にあっては上らない。あなたがたはうなじを固くする民なので、わたしが途中であなたがたを絶ち滅ぼしてしまわないようにするためだ。」
民はこの悪い知らせを聞いて嘆き悲しみ、(33:3~4)

 

彼らはかって、神にとりなすモーセを失った不安から偶像により頼み、一度は神を裏切って捨てられるべき身であった。
モーセのとりなしによって神が回復してくださった関係の喜びは、多くの捧げものと幕屋造りの熱心な働きとなり、彼らは喜びと感謝に溢れていたのだ。

幕屋造りは、知恵に満ちた神に拠る詳細な仕様が39章まで記され、すべては主の備えと従順に拠って完成するのである。

 

 キリスト者の必要はなおさらに主の細やかな備えと導きに在って、すべては日ごとに聴き従うみことばによって語られ、聖霊の導きによる神のことばは従う者のうちに生きて働き、みこころが完成して行く。
それは永遠の価値があり、金に覆われた幕屋に増して完成されたものである。

 

人手により織り出された聖所の意匠を凝らした幕も、神と人の親密な関係を隔てるものであり、十字架のキリストのあがないに拠って裂かれるものであった。
目に見えるものは一時的であり、神は霊なので霊の目が開かれることにより、真に始まる関係なのである。

今神の恵みに在って、キリスト者の喜びは彼らに遥かに勝るものであり、キリスト者の特徴は、主の恵みにある永遠の喜びと平安である。

 

 それは世には存在せず、人の思いつくこともない宝であり、それこそが世に語る福音であり、世が飢え渇きを覚えるのは神と共に生きる幸いを見る時である。
キリスト者の永遠のいのちの確信は、何気ない日常に現れ出て、それは無意識のうちになされる聖霊の働きである。

 

キリストの昇天によって聖霊が来て下さったとき、ただ信仰によって誰でも、霊のうちにおいて絶えず主とのお交わりが赦されている。
それは、幕屋を造るイスラエルの喜びにも遥かに増して、驚喜するようなことである。イスラエルの民が捧げ続けたものは、やがて消えて行くものであったが、今キリスト者の捧げる祈りや賛美は天に積まれているのだ。

 

なんという恵みの時代に置かれていることであろう。世はますます黙示録に近づいて行く混迷の中で、キリストが喜んでいてくださる救いに置かれて、平安のうちに世でほめられても、責められてもあらゆる場合に、永遠のいのちの望みを現し続けることが出来るのである。

 

 民の捧げものは止められたけれど、祈りと賛美の捧げものを止めるものは何もなく、天はすべてのキリスト者の祈りと賛美を積み上げられて、終わりの世に神の栄光を現わすのである。

 

あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、今見てはいないけれども信じており、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに躍っています。(Ⅰペテロ1:8)


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事