石ころ

主のことばは永遠に立つ(ⅠペテロⅠ章)

 

あなたがたは、心を引き締め、身を慎み、イエス・キリストの現れのときあなたがたにもたらされる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。(13)


みことばの約束にとどまり続けることにより、日々は信仰の緊張感を保っていて、主にお会いすることを、今か今かと待っている時間である。それは、すべてをご存じの主に信頼して安息し、みことばの成ることを世の何よりも喜んでいる状態である。


従順な子どもとなり、以前あなたがたが無知であったときのさまざまな欲望に従わず、
あなたがたを召してくださった聖なる方にならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なるものとされなさい。
それは、「わたしが聖であるから、あなたがたも、聖でなければならない」と書いてあるからです。(14~16)


キリストに出会って、「見よ。すべてが新しくなりました」と宣言され、キリストの守りの中で生きるようになった者は、吐いたものに戻ることを嫌悪する。なぜなら、聖霊によって愛するものが180度変えられたからである。
しかも、今はすべての必要が満たされ、神の愛と力が充満しており、もう、虚しさの中で飢て貪る必要が無くなったからである。


キリストに倣ってとは、信仰者のうちに居られるキリストから発する力によって生きることである。日毎に聴き入るみことばの力によって、守られ導かれて生かされることである。


また、人をそれぞれのわざに従って公平にさばかれる方を父と呼んでいるのなら、あなたがたが地上にしばらくとどまっている間の時を、恐れかしこんで過ごしなさい。(17)


私たちが地上に留まって活動できる時間は、誰にとってもアッという間である。それは今日であり今であって、何十年であっても今日、今を逃したらその連続の中に過ぎ去ってしまうのだ。
与えられたタラントを用いる時間はアッという間に過ぎて行く、今日、主が語られることばを聞き逃したら、明日という日が失われたのだ。


ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、
傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。(18~19)


とても懐かしいみことば!受洗クラスの暗唱聖句のひとつで、正確に覚えるのが一番大変だった言葉だから、一番印象に残っている。私は丸暗記がもっとも苦手なのだ。今も、聖霊に導かれないとみことばがちゃんと出てこない。


でも、信仰の初めのあの日々は大切であった。救われたことは聖霊によってはっきり知っていたけれど、その事実を何時でも聖書を開いて確かめることができることは、救いが個人的な感覚だけでなく、人と共有できる文字を得たことだった。


知っているというのとみことばで確認できるのとは違う。知っているだけでは根拠が曖昧で、それこそ蛇に「神は本当に言われたのですか」と茶々を入れられたら、完璧な事実に無駄なものを付け足したり、差し引いたりして蟻の一穴を作ってしまいかねないからである。


あなたがたは、真理に従うことによって、たましいを清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、互いに心から熱く愛し合いなさい。(22)


キリスト者の交わりは、互いのうちに居られるキリストから発する愛によるものであって、聖霊による交わりである。共にキリストを愛する愛を表現して、「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、 柔和、自制」(ガラテヤ5:22~23)として現れる。


あなたがたが新しく生まれたのは、朽ちる種からではなく、朽ちない種からであり、生ける、いつまでも変わることのない、神のことばによるのです。
「人はみな草のようで、その栄えは、みな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。
しかし、主のことばは、とこしえに変わることがない。」とあるからです。あなたがたに宣べ伝えられた福音のことばがこれです。(23~25)


私にみことばが蒔かれて、長い年月それは心の深くに眠っていた。世の荒波に揉まれても、それは朽ちることなく汚されることもなく、神の御計画によって守られていた。
時が来て、私の内が激しい雨風に叩かれた時、堅い心が砕かれて種は芽を出し教会へと連れて行かれた。


福音を知らせることは、主が働かれる種を人の心に蒔くことであり、それが何時どのようにして育つのかわからないけれど、誰にとっても確かに蒔かれた種によって救われたのだ。


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