良いお天気!真っ青な空に白い雲がふわりとあって、五分咲きの白梅は甘い香りを漂わせていた。
ただ、お日さまはポカポカだけれど風は肌を刺す冷たさ。先ほどもじょうろに薄氷が張っていたから山はまだ凍てているのだろう。
風に負けずにどんどん歩いてUターン、お日様シャワーを浴びるように顔を上げて歩くうちに、顔も頭もぽかぽかと温かくなってきた。
心と体の最強ビタミン!心が塞ぐときも体が凍るときも、お日様シャワーを浴びるならたちまち心の中まで温まる。
この間、此処で真っ白い羽の鳥が現れた。鶏よりも少し小さいけれど毛並みがつやつやと奇麗な立ち姿で、警戒する様子はまったくない。けれど私はびっくり仰天固まってしまった。
「あんた、誰」側によって声を掛けてもおっとりと、私を見るでもなく避けるでもなく・・「怪我しているの」近付いて点検してみる。血を流してはいないかと羽や足を間近に見る。ただ、足の指が多いが血を流しているでもない。
放っておけなくて「どこから来たの。帰った方が良いよ」声を掛け見守っている。
そのとき、ハイカーらしき男性が歩いてこられたので「ちょっと、ちょっと見てください」呼び止めて問題に巻き込んだ。
「ああ、烏骨鶏ですね。」なるほどと「確かに顔が黒いですね」と言うと、「黒いのは皮膚です」と言って去って行ってしまった。
いや、いや、私は顔の肌が・・というつもりだったのだ。ただちょっと慌ててしまっただけなのに・・逃げられた。
烏骨鶏さんは悠然と車道を歩き出す。ほら・・だから心配で離れられないのだ。無事に横断して草をついばみうんちをして、ものすご~く普通にしているけれどこれは普通じゃない。誰かに大切に飼われているいるのだろう。私はおろおろと立ち尽くして眺めているばかり・・。
烏骨鶏お嬢さんは「世界はぜ~んぶ私のお庭」と、悠然と遊んでおられる。
結局幾ら待っても人の姿はなく、私はとうとう運を天に任せることにして帰って来たけれど、夜布団に入っても獣に襲われていないだろうか・・と気になってしかたがなかった。
後でその場所にいって見たが羽のかけらもなく、無事に飼い主に見つけてもらったのだろう。案外、飼い主は近くの人だったのかもしれないとほっとしたのだった。
そんなハプニングを思い出して、今日もちょっと姿を探して見た。
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ムベ
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