もっとも正確なみことばを聴いた人々は、イエスさまから直接メッセージを聞いた人々である。弟子も群衆もパリサイ人も律法学者も聞いていた。しかも、力ある神のわざと共に・・。
しかし彼らのほとんどは、イエスさまのことばが理解出来なかった。どんなに正確なことばを聞いても、どんなに不思議なわざを見ても、それだけでは、人は神さまが理解できないのである。選ばれて、御声を聞き続けていた弟子でさえも、よくわかってはいなかった。
みことばは、聖霊の導きによらなければ理解出来ない。聖霊はみことばを解き明かして、キリストを私たちに理解させてくださる。
その、助け主を遣わすためにイエスさまは十字架を通って、天に帰られたのである。
わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。
しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。（ヨハネ１４：１６．２６）
わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がわたしについてあかしします。（ヨハネ１５：２６）
聖霊は渇いて求めるなら、誰にでもみことばを解き明かし、キリストの御救いに導いてくださる。無学な老人であろうと、罪赦された元罪人であろうと、子どもにもイエスさまを信じる信仰を導いておられる。
教会学校で奉仕をしていたとき、小学生の女の子が、母親に「手だけ合わせときなさい」と偶像礼拝を勧められた、と悩みを話してくれたことがあった。
大好きな母親に従えずに悩む、彼女の真剣な信仰に感動した。彼女はイエスさまの喜ばれることと、母親の喜ぶことの板挟みになって、幼いながら信仰の戦いの中にいたのだ。彼女は私の信仰の姉妹となっていた。
あなたがたの場合は、キリストから受けたそそぎの油があなたがたのうちにとどまっています。それで、だれからも教えを受ける必要がありません。彼の油がすべてのことについてあなたがたを教えるように、──その教えは真理であって偽りではありません──また、その油があなたがたに教えたとおりに、あなたがたはキリストのうちにとどまるのです。（１ヨハネ２：２７）
よく準備されたメッセージを聞くことは幸せなことである。それは、教えを受けるだけではなく、交わりだからである。ひとり一人が主に教わったこと、経験したみことばを持ち寄って霊を分かち合う、それは主を喜ぶ宴会だからである。
そこでは与えるだけの者は居らず、受けるだけの者も居ない。互いに霊の家族の交わりを喜んでいるのである。
