石ころ

たまわった命の猶予(申命記20章)

 

あなたが、ある町を攻略しようとしてその町に近づいたときには、まず降伏を勧めなさい。(10)

 

降伏したら、民の中で主に守られて生きることが出来る。神はそのことを願って「まず降伏を勧めなさい」と命じられた。

 

もし町が降伏に同意して門を開くなら、その中にいる民はみな、あなたのために苦役に服させ、あなたに仕えさせなさい。(11)

 

彼らは神の民に仕えて、創造主なる神のみことばに服従する者に変えられて行く。神が降伏という許しを与えておられるのは、彼らには変わる可能性があるからである。

 

しかし、もしあなたに降伏せず、戦おうとするなら、これを包囲しなさい。
あなたの神、主がそれをあなたの手に渡されたら、その町の男をみな剣の刃で討ちなさい。(12~13)

 

神の永遠のご計画によって逆らう者は取り除かれる。それは神が愛しておられる民を滅ぼさないためである。主に地をたまわったイスラエルの民は、その地を造り主なる主に従わせなければならない。

 

しかし、女、子ども、家畜、また町の中にあるすべてのもの、そのすべての略奪物は戦利品として取ってよい。あなたの神、主あなたに与えられた、敵からの略奪物をあなたは自由にすることができる。(14)

 

主に従って働いた者には代価が支払われた。敵であっても戦う力の無い女子供は生かされて、神の民の下で、真の神を知る新しい生き方が出来るのである。奴隷であっても命は神の守りの中に在るのだ。

 

あなたから非常に遠く離れている町々に対しては、すべてこのようにしなければならない。次に示す国々の町は違う。(15)

 

イスラエルの民の近くに、神に逆らう者を生かして出入りを許すようになるなら、敵は民の間に偶像を忍び込ませる、それは神に逆らう滅びをもたらせるようになる。イスラエルは、主だけを礼拝する聖なる民でなければならないのである。

イエス・キリストは彼らの中に来られる。彼らが滅びるなら人類は滅亡してサタンが勝利するのである。

 

あなたの神、主が相続地として与えようとしておられる次の民の町々では、息のある者を一人も生かしておいてはならない。(16)

 

神が聖絶される民は汚れた霊に仕える民であった。彼らはイスラエルと共に住むことはできない。汚れた霊に仕えることは女でも子どもでも出来ることである。
神にとって聖絶は、愛する子孫のいのちを守るためであり、神の救いのご計画が掛かっているのである。

 

聖絶は惨いが、そもそも人はアダムの背きによって存在していなかったものである。初めに神はアダムに、善悪知識の木の実を食べると死ぬと言われた。神は真実ゆえにみことばは成るのである。

 

アダムとエバが、禁じられた木の実を食べた時に死ぬことは神の義である。
しかしその時、神は愛ゆえに人を惜しまれたのである。彼らの霊は仮死状態になったが、命にはわずかの力を残し死への猶予を与えられた。

 

初めはその命は数百年であったが、今や数十年となり生きる力は弱くなっているが、主が命の猶予を守っていてくださる。

神が御子キリストを地に遣わせて、神の義を聖い血潮によって贖い、キリストを信じる者を滅びの死から救うための時間である。

 

死よりよみがえらせて、ご自分のもとに取り戻すことを計画してくださったのである。
その計画は御子イエスの愛の従順によって、人類の歴史の上に実現している。

 

人類はアダムの罪に拠って存在していなかった。人の命が地球より重いというのは、キリストの命が支払われているからである。人は互いに尊ばなければならないのは、神が愛して創造された作品であり、キリストの命によって贖われているいのちだからである。

 

三位一体の神の愛の中で生かされている今は、主の良いご計画を負う一刻一刻である。
キリストの血潮に贖われて生きている今、主は朝毎に導きのためのみことば語り、夕毎に交わりを待っていてくださる。

どうか主のご計画を成し遂げて、主の備えてくださったコースを駆け抜けて、命を全うすることが出来ますように。


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