遠藤雷太のうろうろブログ

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クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第7話 ある告白に関する物語

2024-04-23 00:24:28 | 演劇を見てきた

 

2024/4/22

ある女性が、若くして出産した結果、母親に娘を奪われてしまう話。

解説によると、第八戒「あなたは盗んではならない」がモチーフらしい。

それで母親に娘を奪われた女性のエピソードを扱う飛躍具合が好き。

一番小さい子供を祖母と母で奪い合う感覚は結構いろんな家庭で見られると思うけど、立場の強い弱いがはっきりしすぎている。

実の母親のほうがどんどん追い込まれて誘拐まがいのことをしてしまう。

三代それぞれの立場で盗む盗まれるの見え方が全然違うのがおもしろい。

小さな子供からしたら、自分がずっと母親だと思っていた人が祖母だったから逃げようと言われてもついていけない。

落ち着いたら「ケンカするな、仲良くしろ、私はおまえらの所有物ではないぞ」と言ってあげてほしい。

最後の後味の悪さも嫌いではなく、ここまでのエピソードの中では一番好みだった。


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