AORな日々をあなたに

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キャリー

2007-07-21 23:28:46 | 映画

暑さのせいか読書は怪談、映画はホラー? ということで今回のご紹介は鬼才ブライアン・デ・パルマ監督の出世作「キャリー」です(1977年作品)。
総合評価 ★★★★

 大学時代は映画サークルに入っていて年間200本近く映画を観ていましたが、当時この映画に出会い、以降デ・パルマ作品は結構観ています。

 20数年前に観たときも「これはホラーというより、青春映画だ!」と感じましたが、今回も同じ感想を持ちました。

 変わり者の母親(偏狭な宗教家)に育てられ、学校ではみんなから苛められていた地味な少女が、突然学校一の人気者からダンスパーティーに誘われます。クイーンに選ばれ喜色満面で舞台に立つ彼女の頭上には、ブタの血を満たしたバケツとそれにつながるロープが・・・晴れやかなパーティー会場が一瞬のうちに地獄に変貌します

 ホラーの王様スティーブン・キングの原作は、ひたすら陰鬱にストーリーを展開していきます。しかし映画では、むしろ引っ込み思案だったキャリーが自分の殻を脱皮して美しく羽ばたこうとしていく過程がキラキラとした映像と音楽で描かれています。特にパーティーのダンスシーンは必見の美しさです。

 最後の惨劇シーンは現代の映像技術に比較すればちゃちなものですが、映画の面白さは抜群と言っていいでしょう最後のドッキリにもわかっていながらやられてしまいました

 昨年封切られた「ブラックダリア」もこの監督の作品でした。残念ながら原作(ジェームス・エルロイ)の超絶パワーに負けてしまっていた感じを受けましたが、このキャリーはS・キング御大にもぜんぜん負けてませんでしたよ

 ところでこの映画無料動画サイトGyaoで観ました。時々面白いのをやってますから皆さんもご覧になられては・・・



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