カナダ出身の3人グループによるワン・アンド・オンリーのこのアルバム。意味深な邦題とジャケ?に負けず、なかなかメロウな好盤に仕上がってます!
総合評価 ★★★★
解説書によりますと、この3人は全くの新人ではなく、それぞれがそれなりのキャリアを持つアーティストだったそうです。特にクリス・キーニーは、カナダのキャピトルレコードから、スワンプのアルバムを2枚出しマニアの間ではカナディアン・スワンプの名作として知られているそうです。
他の二人、ビル・キングとダニー・マクブライトもサポートアーティストとして、またリーダー作も出したりとなかなかの活躍をしております。
そんな3人のグループなので、それぞれがリードヴォーカルを取れて変化に富んだ面白いアルバムになっています。特徴としては3人の美しいコーラスとボーカルによく絡むダニーの変幻自在のリードギターでしょうか?
- You Can't Treat Love That Way
- Runnin' Around
- Fast Livin'
- There Was a Time
- Shootout in the Parking Lot
- Never Gonna Let You Go
- Roll Me Over
- Little Dancer
- Come and Take My Love
- Days and Nights
いきなり優しいピアノの前奏に心が和む1は、素晴らしい出来の名バラードです。クリスとダニーの共作でリードヴォーカルはダニー。リズム・ギターにリー・リトナーがクレジットされています。
2もなかなかの曲です。コチラはビルの朴訥なヴォーカルと3人のコーラスがいい味を出しています。コーラスはドゥービーブラザース風ですが・・・。全編に絡むダニーの透明感あるリードギターが心地良い!
3は、一転メランコリック歌謡風な曲ですが、紙一重のところで下世話にならないのはさすが!ダニーの淡々としたヴォーカルとコーラス。そして切れ味のあるギターワーク・・・。ここでもリードギターはダニー、リズムギターはリー・リトナー
4は、スケールの大きなバラード。1に続くクリスとダニーの共作曲ですが、今度はクリスのリードヴォーカルです。
タイトなピアノの演奏とハードなスライドギターが特徴的な5。アメリカンロックの伝統に則った男臭い曲です。
一転して 爽快なドライヴィングナンバーが6。冒頭のメロディが馴染みやすく、ダニーのヴォーカルはこれまでで一番はつらつと聴こえますが・・・
アルバムには、「クリエイティブ・ アレンジング・コンサルタント」としてジェイ・グレイドンがクレジットされていますが、本人によると全くこのアルバムには関わっていないそうです。でも、雰囲気はそれなりにグレイドン風??? 後半の数曲はやや単純なポップロック調でテンションが落ちますが、十二分に楽しめる内容デアリマス