夏のAOR名盤シリーズも、いよいよネタ切れが近くなり、最近の作品を紹介します。大御所ボビー・コールドウェルがコチラの世界に帰ってきたと、ファンを狂喜させた05年の最新作です!
総合評価 ★★★★★
- IN THE AFTERLIFE
- CRAZY FOR YOUR LOVE
- DONNA
- WHERE IS THE LOVE
- PERFECT ISLAND NIGHTS
- OUR DAY WILL COME
- I NEED YOUR LOVE
- CAN'T GET OVER YOU
- CALL ME UP
- EXTRA MILE
- RAIN
- SUKIYAKI
いきなり、シャレた演奏と、哀愁漂う旋律が素敵な1。続いて穏やかないかにもボビーらしいバラードの2。このボビー自身作の2曲だけで、もうファンはメロメロになることまちがいなし、の出だしです。それだけ完成度が高く、美しい曲を続けてくるとは・・・・。まっ、2はディオンヌ・ワーウィックの「HEART BREAKER」にサビが似てますけど、許せちゃう。
3で少し、ビックリ! 珍しいもろにラテンの曲となります。確か「WHERE IS LOVE」(93)のタイトル曲以来のラテンソングです。でも、ここからの4曲が、このトロピカルアルバムの白眉ともいえる部分でしょう。
4はご存知、ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイの超有名曲をこれまた有名な美声黒人シンガーのデニース・ウィリアムスとのデュエットで!まさに夢のような甘さ
5はタイトル・チューンですが元々はフィル・ペリーという人の曲だそうです。アルバム全体の雰囲気を象徴するこれまたラテン系の名曲ですね!
6は63年の全米ナンバー1になったクラシックを料理。爽やかなボーカルがいいです。
7はトム・キーンの作になる重たいリズムのロック・バラード。8では再びラテンのリズムの好曲に戻ります。
9は、近年の彼のツアーメンバーでもある、マーク・マクミレン(kyd)との共作で、今風の凝った軽快なロックチューン。冒頭のしゃべりは彼の娘さんの声だそうです。
後半10・11は再びボビーの作で安定感ある曲が続きます。
そしていよいよ12。自分は実は坂本九さんの「上をむいて歩こう」は戦後日本のポップスの最高峰ではないかと思っていますので、決して嫌いな曲ではないのですが、でも、なぜボビーが?という疑問は持たざるを得ませんね。
全体としてみても完成度が高く、ファンとしては待った甲斐があった、と思わせる傑作アルバムと言えましょう。個人的には、以前ご紹介した「SOUL SURVIVOR 」(95)、中興の?名盤と言われる「HEART OF MINE 」(89)、脂の乗り切った時期の名盤「SOLID GUROUND」(90)と並ぶ大好きなアルバムとなりました。
昨年のブルーノート公演では、ほとんどこのアルバムの曲ばかりやってましたから日本での人気の程がわかりますね
達郎さん、ぼくも大好きです。特に夏になると聴きたくなりますね。お気に入りのアルバムは、デビュー作「サーカスタウン」(ウインディーレディーが最高!)、映画のサントラ盤ですが「BIG WAVE」かな?一度ライブに行ってみたいものです。
ところで、お名前からして長野県のご出身ですか?
1曲目からもうやられちゃいますね♪
すごくいいですよ~