jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

I will, I will いっぱい足りないの切なくて
I feel, I feel いっぱい会いたいのボクだって

むはの断面図/椎名誠

2008年02月29日 | 読書
以前に単行本で読んだかどうか?
記憶がヒジョーに曖昧。。
「共産党の議員がアカハタを釣る」というフレーズは記憶に残っているが、
他の作品で見たのかもしれない。

椎名さんの代表作である『岳物語』が、
極寒のシベリア旅行中に書かれたものというのがわかって興味深かった。
しかも当時は「ロシア」ではなく「ソ連」だ。
時代の移り変わりを感じてしまう。
マイナス40度の世界にいると、マイナス20度が暖かく感じられるという。
関東地方の冬に5度前後でものすごく寒く感じるのに、
マイナス40とか20となるとどんな寒さなのか想像するのが難しい。
それと同時に人間の環境適応能力のすごさに感心する。
ちなみに、『岳物語』のタイトルを決めるにあたって出版社とかなりモメたそうである。

日本人は世界でもっとも騒音に無頓着論と、
カラオケ・ファッショ論にはもろ手をあげて賛成する。

わしが通勤に利用しているTXの車内アナウンスの馬鹿デカさはすさまじく、
毎回耳と頭に痛みを覚えるほどである。
電車の走行音に負けないよう、ほぼフルボリュームに設定してあるようだ。
吊り下げ広告の紙がビリビリと震えるほど音が大きい。
しかも日本語の次に英語がくるから、
1回のアナウンスがやたらと長くなる。
所要時間の長い区間では、携帯電話の使用について注意が流れる。
こちらも日本語と英語。
乗客はホッとするヒマがないのだ。
女性専用車両があるくらいだから、
アナウンスなし車両をひとつくらい作って欲しい。
緊急時以外一切アナウンスなしの車両があったら、喜んで乗ります。はい。

あと、カラオケは自分にとって苦痛以外の何者でもない。
お金を払って素人の下手クソな歌を聞かねばならないのがそもそもわからない。
自分の下手クソな歌をさらにアンプで増幅したものをヨソの人に聞かせるのは罪悪感を感じる。
多くの人にとってはストレス発散になるらしいが、
わしにとってはストレス増大である。
カラオケに行かなくてはならない状況に追い込まれると激しく憂鬱になるのだ。
こういうタイプの人は少数派らしく肩身のせまいを思いをしてきた。
椎名さんも同じように思っていることがわかってにわかに心強くなった。
だから宣言します。
わしはカラオケが大嫌いだ!!


むはの断面図
椎名誠
出版社: 角川書店 (2002/11)
ISBN-10: 404151018X
ISBN-13: 978-4041510186
発売日: 2002/11