宮崎駿と私~もののけ姫。

2024-02-01 22:40:07 | 映画

 何とも恐ろしい物語でした。
観終わった後、
何という映画だ、
よくもまあ、こんな作品を作ったものだ、
悲しみと絶望に苛まれる、
こんなものが流行る訳が無い、
しかし、凄い映画だったなあ、
と、
当時は自由席だった映画館の中を、
人の群れに流されながら惨憺たる思いで歩いていました。

どの立場から見ても、実に残酷な話です。
しかし、これが流行ったんですよねえ。
ジブリの隆盛は、実は、ここから。
石田ゆり子の声が良いです。
アシタカの松田洋治も、実に恰好良いです。

死屍累々を超えて、生きて行く。
仕方が無かったり、許せなかったり、
そんな中で、生き残る者が生き残って、生きて行く。
居なくなった人や物の思いを総て背負って、生きて行く。
これはやはり、悲惨な話だと思います。
それが生きるという事だとも思えますが。

予てから追い掛けていた人が評価するなら兎も角、
何故、これが流行ったのか、判りません。
そんなこんなの思いで、
呆然と映画館の中を歩いていると、
隣を歩いていた親子連れの母親が、子供に宣った。

「良かったねえ、ハッピーエンドで。」

一生、忘れられない思い出です。



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