見出し画像

新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 辻風2 大きなるも小さきも一つとして破れざるは無し

きなるもちいさきもひとつ

としてやふれさるはなし。さなから

ひらにたうれたるもありけた

はしらはかりのこれるもあり。門

のうへをふきはらひてとなりと

ひとつになせり。いはんやいゑの

うちの資財かすをつくしてそ

らにあり。ひはたふきいたのた

くひは冬の木の葉のかせにみた 


(大)

きなるも小さきも一つとして破れざるは無し。

さながら平に倒れたるもあり。

桁柱許り残れるもあり。

門の上を吹き払ひて隣と一つに為せり。

況や家の内の資財、数を尽くして空にあり。

檜皮、葺板の類は、冬の木の葉の風に乱

 


 ヲホキナルモチヰサキモヒトツトシテヤフレサルハナシ

サナカラヒラニタフレタルモアリ

ケタハシラハカリノコレルモアリ

カトヲフハナチテ四五町カホカニヲキ又カキヲフキハラヒテトナリトヒトツニナセリ

イハムヤイヱノウチノ資財カスヲツクシテソラニアリ

ヒハタフキイタノタクヒノコノハノ風ニ乱

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「方丈記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事