ばせを
ふらずとも
竹 植る
日はみのと
笠
画竹自讃
末若葉(元禄十年刊其角編)、笈日記、陸奥鵆、泊船集、水の友などで、笈日記には「画讃」 「竹 木因亭」、泊船集には「竹酔日」詞書がある。
其角編の木がらし(元禄八年刊)、蓑笠(元禄十三年抜)には中七が「竹植(うう)る日や」、壬申日記には初句が「降らねども」となっている。
芭蕉が大垣に五月に滞在したのは、貞享二年か五年。
竹植うる日は、五月十三日で、竹酔日とか竹迷日とも言い、梅雨時期の季語。