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新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 序4 露に異ならず

つゆにことならす。あるひはつゆ

おちて花のこれり。のこるとい

へとも朝の日にかれぬ。あるひは

はなしほみてつゆなをきえす。きえ

すといへともゆふへを

まつ事なし。予ものゝこゝろを

しれりしより、よそちあま

りの春秋をゝくるあひたに

よのふしきをみる事、やゝ

 


(朝顔の)

露に異ならず。

或は露落ちて、花残れり

残ると云へども朝の日に枯れぬ

或は、花凋みて露猶消えず。

消えずと云へども夕をまつ事なし。

予、物の心を知れりしより、四十余りの春秋を送る間に、世の不思議を見ること、やや

 


(参考)大福光寺本

露ニコトナラス

或ハ露ヲチテ花ノコレリ

ノコルトイヘトモアサ日ニカレヌ

或ハ花シホミテ露ナヲキエス

キエストイヘトモ夕ヲマツ事ナシ

予モノゝ心ヲシレリシヨリヨソチアマリノ春秋ヲゝクレルアヒタニ世ノ不思議ヲ見ル事ヤゝ

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