新古今和歌集の部屋

短歌:時雨染む

(ウェッブリブログ 2010年02月01日)

しぐれの雨哀しの降るに色かはる

  余所目に見ゆる松の木にさへ


元々は、
しのぶれど色に出でにけり我恋は物や思ふと人の問ふまで
の本歌取りだが、直接の本歌
時雨の雨染めかねてけり山城の常盤の杜の真木の下葉は
能因法師。「しの降(しのぶ)」「色変はる」「所目(そめ)」の文字を折り込み隠した。


返し     たこ焼き様
しぐるれば常盤の山に誓ひてし

言の葉散りて嘆き樵り積む

また返し   自閑
樵積むを拾ひあつめて宇治の舟

しばしも待たず思ひ燃えなむ


私の歌に返歌を頂いたので。
宇治の柴舟としばし、樵と懲りの懸詞。樵と柴、燃えは縁語。

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