みんなが知るべき情報gooブログ

脱原発、反戦、平和、健康情報!トランプ大統領誕生を早くから支持!プーチン大統領は2016年から支持!記事に!

【17億円寄付・原子力研究の8国立大に】【 原発給付金事業、22年間独占 経産省OB天下り法人】

2013-01-03 20:41:07 | 脱原発
【17億円寄付・原子力研究の8国立大に】【 原発給付金事業、22年間独占 経産省OB天下り法人】

……自民党では日本滅亡の証拠。。目覚めよう日本人。。

朝日新聞、東京新聞より
………………………………

■原発給付金事業、22年間独占 経産省OB天下り法人

【大谷聡、白木琢歩】原発近くの住民に 現金を支給する
「原子力立地給付金」制度で、
経済産業省 OBが天下っている
財団法人 「電源 地域振興 センター」(東京) が、
給付金の交付事業を22年間独占して 自治体から請け負ってきたことが
朝日新聞 の調べでわかった。
センターは交付実務を電力会社 に再委託し、
2010年度で約 3800万円の差益をあげ、OBらが役員 報酬を得ている。

給付金は、国が 電気料金 を原資に原子力関連施設の立地自治体と
周辺自治体に払う 「 電源三法 交付金」の一部。

朝日新聞が関 係する14道県に取材したところ、
いずれ の自治体も住民への交付事業をセンターに請け負わせてきた。

12年度から事業者の 決定を公募に切り替えたが、
14道県とも 応募したのはセンターだけだったという。

センターは、事業の計画作りや道県への 実績報告などを除き、
給付額の計算や払い 込みなどの交付事務を 電力会社に再委託し ている。

自治体から受け取る補助金と、セ ンターが負担する事業費の差額は、
10年 度決算で約3800万円だった。

理事長 は、1990年の設立から4代続けて経産 省(旧 通産省 )OBが就任し、
現職の新欣樹(あたらしきんじゅ)理事長(09年7月 就任)は
元 中小企業庁 長官。公表資料によると、
理事長は常勤で年収1658万円と規定されている。

朝日新聞より引用
http://www.asahi.com/national/update/0103/OSK201301020115.html

■電力業界から17億円寄付、原子力研究の8国立大に

原子力関連の研究に取り組む東京大や東北大、名古屋大など8国立大が、
電力会社や原 子炉メーカー、核燃料加工会社など電力・原子力業界から
2011年度までの5年間に計 約17億4400万円の寄付を
受け取っていたことが3日、共同通信による各大学への情報公開請求で分かった。

大学側が受け取った寄付金はほとんどが提供先を指定されており、
原子力工学などの研 究者に渡った。

原発の新たな安全基準を検討する原子力規制委員会の会合に
参加する研究 者も含まれていた。
原子力規制行政に詳しい専門家からは
「国の安全規制に影響する危険 性があり、徹底的な検証が必要だ」
との声が上がっている。

東京新聞2013年1月3日 より引用
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013010301000930.html

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーランチキトリウム【国が国策として本気で取り組めば、さらに大規模な石油生産を実現】 だが!

2013-01-03 18:41:59 | 脱原発
オーランチキトリウム【国が国策として本気で取り組めば、さらに大規模な石油生産を実現】
だが!

……久々の石油生産藻【オーランチキトリウム】の記事が日刊SPAに。

……仙台での実用化実験は進んでいる。。ようですが。
……やはり、国の予算が少ない。

……日本核兵器工場帝国は、原発に湯水のように税金を略奪するが
……日本を救うオーランチキトリウムや榎本藻には、、。

……狂った国にも、希望はあるオーランチキトリウム。
……国民の後押しが。。先ずは、参議院選挙で。。



日刊SPAより
………………………

■再生可能エネルギー「藻類バイオマス」を国策に――筑波大学・渡邉教授の思い

■渡邉教授の試算によると、東日本大震災で塩を被った約2万ヘクタール
■(全国の耕作放棄地の10%程度でもある)の土地で
■オーランチオキトリウムを中心にした藻類バイオマスを実用化すれば、
■現在の日本の年間消費量に匹敵する約2億トンの石油を生産できる。

■そう遠くない将来、日本が産油国になるかも知れないのだ。

■渡邉教授のプロジェクトは着々と進んでいる

■渡邉教授のもとには国境を越えた企業などからのオファーがある。
■でも「私はまだ日本を愛している」し、
■藻類バイオマスの技術は日本がリードしていくのが

■世界平和のためにも理想的という思いから、
■渡邉教授はあくまでも日本国内で日本資本による実用化を目指している。

第5回:つくば藻類バイオマス利用ワークショップ2012

『日本をつなげ!プロジェクト』。

5回目は、再生可能エネルギーの隠れた大本命ともいえる藻類バイオマス。

つくば市役所で 開催された
『つくば藻類バイオマス利用ワークショップ2012』に参加して、

オーランチオキトリウム研究の第一人者として知られる、
つくば大学の渡邉信教授の話を聞いてきた。

藻類バイオマスとは「藻」の力で石油を作る新しいエネルギー形態のこと。
藻類のある種には石油と同じような「炭化水素」の油を生み出す能力をもっている。

今、人類が活用している原油は太 古の藻類が作った油という説もある。

アメリカなどで研究が進められている「ボトリオコッカス」という種が有名だが、

渡邉教授の研究グループが2010年に日本国内で発見した
「オーランチオキト リウム」はより効率的に油を生産できる能力があり、
有力な次世代再生可能エネルギーとして期待されている。

トウモロコシなどから燃料を生産する「バイオマス」には、
食料との競合問題があるけれど、藻類バイオマスなら大丈夫。

渡邉教授の試算によると、東日本大震災で塩を被った約2万ヘクタール
(全国の耕作放棄地の10%程度でもある)の土地で

オーランチオキトリウムを中心にした藻類バイオマスを実用化すれば、
現在の日本の年間消費量に匹敵する約2億トンの石油を生産できる。

そう遠くない将来、日本が産油国になるかも知れないのだ。

オーランチオキトリウムは光合成ではなく有機物をエサにして増殖する。

2011年の9月ごろ、渡邉教授の筑波大学と仙台市などが共同で、
下水を活用したオーランチオキトリウム活用の
実証実験 を始めるというニュースがあった。

その後に期待して注目していたのだが、いっこうに「続報」が流れてこない。
仙台市役所に電話して聞いてみると、
国に補助金を申請して審査待ちってことらし い。

なんてこった。オーランチオキトリウムの実用化は、
核燃サイクルなんかに比べてリスクは低いしリアリティは高い。
ぼやぼやしてないで国を挙げて推進してくれよ、と思う。

はたして、仙台市とのプロジェクトはどうなっているのか。

オーランチオキトリウムはいつごろ実用化できそうなのか。
直接お話しを聞いてみたかったが、
ご多忙でなかなか取材のアポも取りに くい渡邉教授。
ところが、つくば市役所で渡邉教授も参加するワ
ークショップが開かれるということで、
取材を兼ねて参加してきた、というわけだ。

◆プロジェクトは着々と進んでいた!

結論からいうと、渡邉教授のプロジェクトは着々と進んでいる。

仙台市とのプロジェクトの続報がなかなか出てこないのは、

国の補助金が出ないからというよりも
「実用化に向けた規模での実証実験の途中だから」という理由だった。

オーランチオキトリウムを培養する容器の水深は
どれくらいにするのが効率がいいのか。
水槽に酸素を送り込む方法をどうするか、etc……。
実用規模のレベ ルで効率を上げ、
さらなるコストダウンを実現するための方法を研究し、
実証している段階にあるということだ。

※渡邉教授の研究室公式サイト
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~makoto/

日本の官僚は優秀だ。
生半可な情報で「国」に対して苛立つのはよくないな、と反省しつつ、

渡邉教授に話を聞くと……。
やっぱり「国」に対しては「なんとかならないのか」という思いがあるという。

日本を産油国にしてくれるかも知れないオーランチオキトリウム。
研究の第一人者である筑波大学の渡邉信教授に。

◆渡邉教授の「日本」への思いとは……

プロジェクトは着々と進んでいる。とはいえ
「国に対して苛立ちとかはないですか?」と、
渡邉教授にぶしつけながら質問してみると。
穏やかな笑顔を湛えたままに「いっぱいありますよ」という返事。

オーランチオキトリウムをはじめとする藻類バイオマスの研究は
日本国内でもいくつかのプロジェクトが進められている。

でも、それぞれバラバラに研究しているのが現状だ。
藻類バイオマスは 近未来の日本の趨勢を左右する重大な課題だからこそ
「国として戦略を練り、明確なロードマップを作成して対応すべき」
というのが、渡邉教授の熱い思いだ。

渡邉教授のもとには国境を越えた企業などからのオファーがある。
でも「私はまだ日本を愛している」し、
藻類バイオマスの技術は日本がリードしていくのが
世界平和のためにも理想的という思いから、
渡邉教授はあくまでも日本国内で日本資本による実用化を目指している。

筑波大学が中心となり、藻類バイオマスの産業化を目指す
『藻類産業創成コンソーシアム』
http://algae-consortium.jp/
を設立しているが、

明確な国のロードマップが示されていないから
参加企業も「まだまだ様子見でしかない」のが現状だ。

実用化に向けて、渡邉教授のプランでは
オーランチオキトリウムを培養したあとの二次処理水で
ボトリオコッカスを培養する「併せ技」を計画している。

ボトリオコッカスの研究はアメリカが巨 費を投じて進めているが、
日本には神戸大学で品種改良された有望なボトリオコッカス
(「榎本藻」と名付けられている)がある。

国が中心となって日本国内の藻類バイオマス技術をまとめ上げ、
集中的に投資を進めれば、実用化への道筋がより明確になるはずだ。

つくば市役所で開催されたワークショップには
100名ほどの参加者が集まって盛り上がっていた。

しかも、集まっているのは研究者や専門家ではなく、つくば市周辺や、
なかには「大阪から日帰 りでやってきました」という女性など、
普通の市民がほとんどだ。学術的なテーマが主題のワークショップとしては、
異例なほどの注目度の高さといっていいだろう。

国が原発再稼働を巡ってじたばたしてる間にも、
賢い日本国民は藻類バイオマスの可能性に希望を見つけ、
自分にできることを探して行動を始めているということでもある。

渡邉教授の計画によると、オーランチオキトリウムの実用化は、
2015年までにつくば市内の2ヘクタールの土地で実証実験。

2015年から2020年にかけて茨城県や宮城県内の約300ヘクタールに拡大。
2020年以降、全国の耕作放棄地などを活用して
年間2000万トンの石油(炭化水素)を生産することを目指しているという。

2000万トンは現在の日本国内の原油消費量の約10%程度となる。
これが決して夢物語ではない確かな技術が日本にはある。

もし、国が国策として本気で取り組めば、
さらに大規模な石油生産を実 現できるはず。

逆ギレ総選挙で禊ぎを受けた国会議員のみなさんも、
ビジョンなき脱原発をおまじないのようにつぶやいたり、
逆噴射的に原発ゴリ押し新設を目論む前に、
藻類バイオマスを本気で 考えてみて欲しい、とほんとに願う。

12月 29th, 2012 日刊スパより抜粋引用
http://nikkan-spa.jp/351397
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【原発・ 羊たちの沈黙】今の日本は『希望の国』ではなく『子供の国』だ!園子温監督

2013-01-03 10:27:16 | 脱原発
【原発・ 羊たちの沈黙】今の日本は『希望の国』ではなく『子供の国』だ!園子温監督

“原発”をテーマに映画監督・園子温と小説家・樋口毅宏が吼える!

■反省も分析もないまま同じことを繰り返してしまう。
■もしまた次に4度目の被曝をしたら、日本人は世界の笑い者だよ。

■本当にこの国はおかしいよ。

■被曝国なのに、原発が54基もあるわけで。
■この数って、異常ですよね。
■それももちろんアメリカの指図があったわけですが。

■もはや日本人全員が“福島県民”なのに、
■核の問題について深く考えてみることすらしない。
■まずは、その事実を認識したほうがいい。

■今の日本は、羊小屋で火の手が上がってるのに、
■じりじり後ずさりしている 感じ。
■オレは「羊たちの沈黙」って呼んでるんだけど(笑)。

■優れた作品って、極めて予言的なんですよね。
■しかも清志郎は、反核・反原発のメッセージソングを含むアルバム
■『COVERS』を東芝EMI(当時) から出そうとしていましたから。
■出すわけないじゃん、あれだけ原発に関与して いる会社が。
■どれだけ孤独な闘いだったんだろう。


週プレNEWSより
…………………………………

“原発”をテーマに映画監督・園子温と小説 家・樋口毅宏が吼える!

「今の日本は『希望 の国』ではなく『子供の国』だ」

暴力や性といったタブーに真っ向から挑み続けてき た映画監督・園子温と、
斬新な感覚と作風が文学界 に波紋を起こしている小説家・樋口毅宏。
どこか同 じにおいを持つふたりが、3.11以降、
そしてこ れからの日本について語り合った。

■エンタメにするには原発はタブーすぎる

樋口:園監督の最新作である『希望の国』、素晴らしかったです。
もちろん、今までの映画も監督の中 に「やらなければならない」
という必然があって撮 られてきたのでしょうけど、
今回の作品ほど監督が誠実に、自己と社会と向き合った作品はないと思います。

園:何よりも最優先に撮らなければならない映画でした。
最初は現地に入ったら いろいろ取材するつもりだったんだけど、
進めていくうちに、出会った肉声や下部構造だけで十分で、
むしろ脱原発のメッセージはいらないという確信に変わっ たんです。

樋口: 僕は3・11以降、『二十五の瞳』という小説を書いたんです。
僕も園監督も、それまでエクストリームの表現が多かったのに、
3.11以後を反映させ た世界を描いたら、実はいい人だとバレてしまった(笑)。

小説では序章と終章に僕と妻が出てきて、原発が爆発して、
東京にも放射能が飛んできたことを書いたんですけど、
「なぜそんなことを書くんだ? 福島出身で もないのに」って散々言われて。
そういうことを言ってくる人、いませんか?

園:いますね。こんな小さな島国で、県境の話をしてもしょうがないのに。

そう いうことに固執するから、反省も分析もないまま同じことを繰り返してしまう。
もしまた次に4度目の被曝をしたら、日本人は世界の笑い者だよ。

樋口: 被曝国なのに、原発が54基もあるわけで。
この数って、異常ですよね。
それももちろんアメリカの指図があったわけですが。

園: 本当にこの国はおかしいよ。もはや日本人全員が“福島県民”なのに、
核の問題について深く考えてみることすらしない。
まずは、その事実を認識したほうがいい。

樋口 :今回の映画で象徴的だったものに「杭(くい)」があります。

園 :映画の中で庭が避難地域とそうじゃない地域に
分断された家を描きましたが、
実際に福島に行ったとき、そういうふうにテープを張られて
分断されている家があったんです。

解除後も区域内だった庭には花が咲いていなかったので、
なぜかと聞いてみたら、「花を咲かせたら、境界がわからなくなる。
この事実を子供たちに伝えていくために、ここに杭を打とうと思うんです」って。
みんな“し るし”を残そうとし始めている。

樋口: 日本に住んでいる人の心の中にも杭が打たれてしまいましたよね。
それな のに、日本のメジャーな監督で
真っ向から福島を撮ろうとしているのが園子温ひとりという。

園 :以前、「映画を撮ってる」と言うと、
父親に「そんな芸能の世界にいきや がって」と言われて。
違う、芸術だって思っていたんだけど、
やっぱりしょせん 芸能だなと最近思っているんです。

エンタメの世界だなって。原発のテーマは、
アートの世界だってみんなやってるのに……。
ハリウッドはホットな時事問題を扱うし、
それでアカデミー賞を獲ってカネも稼ぐじゃない。
そういうたくましさ がどうして日本のプロデューサーにはないのかなあ。

樋口 :今回、「スポンサーが集まりにくくて苦労した」って、
監督も『希望の 国』の原作本に書いていらっしゃいましたね。

園 :原発を日本でエンタメにするにはタブーすぎるんですよ。
結局、今回の映画 に出資してくれたのもイギリスと台湾。
合作映画になっちゃったっていうね。

樋口 :その上、あーだこーだ言われて。

園:NHKの人が言ってたけど、
津波の映像を流して「忘れたいのに」ってク レームをつけてくる人は、
絶対に被災者じゃないんだって。
そりゃそうだよ、津波で家を流された人がその事実を忘れられるわけがない。
逆に「覚えとけよ」っ て言うよ。
だから、被災地に一度も行ったことないくせに家でぬくぬくテレビを見て
「かわいそう~」とか言ってるヤツが、
「園子温が震災の映画を撮った? いただけないヤローだ」
って言ってきても、気にもならないよ。

樋口: 僕も行ったことないけど(笑)。

■優れた作品は極めて予言的だ

樋口 :今回の映画は震災の映画であり、恋愛映画でもありました。
3組の夫婦や 恋人たちの愛もそうですし、
園監督とご両親の関係が見えるような血縁の愛もあった。

園: 自分が理想とする家族をつくり上げて、
原発で一家離散したらどうなるかを 描いてみたかった。
うちのおふくろも認知症だしね。

樋口:(主人公の妻役の)大谷直子さんの「うちに帰ろう」という
印象的なセリフも、お母さまが実際におっしゃっていたんですよね。

園 :そうそう。一度どこに帰るのかと付き合ってみたんです。
最初の実家があった場所などあらゆる所へ行ったんだけど、
どこも「違う違う、うちに帰ろう」っ て。
それで「あ、過去のことだ」ってわかって、
車じゃ行けない場所だったのか、それならオレを誘うなよって(笑)。
それが元ネタです。

樋口:本作も奥さまの神楽坂恵さんが出演されていますが、
監督が神楽坂さんの ことを好きなのがよくわかった。
「監督」と妻である「女優」の関係性がにじみ 出ている映画って多いですよね。

園 :オレはそういうの、恥ずかしげもなく出しちゃう(笑)。
高校生くらいのと きは「OH! YOKO」と
歌うジョン・レノンが恥ずかしくてしょうがなかったんだけど、
年を重ねた今は、“表現はあからさまでないとイカン!”と。
だから、現場でも恥ずかしがらずにいきたいなと思っています(笑)。

樋口: ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの
『こわれゆく女』みたいな 作品を期待します!

園: 歌といえば、今、忌野清志郎のザ・タイマーズを聴いています。

早いな~と 思って。オレ、当時は自分もロッカーだったから、
「ロッカーは社会派だよな」 くらいにしか思っていなくて。

原発にそんなに興味もなかったし……。
清志郎って今のオレに何か言ってくるような冷めた視線を持っていて。
もし生きていた ら、どう思ってるんだろうってよく考えます。

樋口 :優れた作品って、極めて予言的なんですよね。
しかも清志郎は、反核・反 原発のメッセージソングを含むアルバム
『COVERS』を東芝EMI(当時) から出そうとしていましたから。
出すわけないじゃん、あれだけ原発に関与して いる会社が。
どれだけ孤独な闘いだったんだろう。
今は、監督が孤独な闘いを強 いられているわけですけど。

園: 清志郎ほどじゃないけど、でもまあ、ある意味、皮肉だよね。

■これからも福島の映画を撮り続ける

園 :今の日本は、羊小屋で火の手が上がってるのに、
じりじり後ずさりしている感じ。
オレは「羊たちの沈黙」って呼んでるんだけど(笑)。

樋口 :うまいなー(笑)。

園: この間、素晴らしい放送事故みたいなクイズ番組を見たんだよ。
この話を聞いたら、絶対怒るよ?

樋口 :大丈夫です。僕、今まで怒ったことないんで(笑)。

園: 「第二次世界大戦で日本が戦った相手はどの国でしょう。
1・アメリカ。 2・イタリア。3・ドイツ」ってあって。

樋口: ほう(笑)。

園 :「ヒントください、ヒント」って。
某女性タレントは「アメリカは友達だし な」ってつぶやいてて。
それで、みんなで出した答えが「イタリア」。
「残念、 アメリカでした!」って。

オレは夢を見てるのかと思って……。
今、こんなに地盤沈下してるのかってビックリした。
広島、長崎に原爆を落としたのは誰だと思ってるんだろ。

樋口 :今の日本は「希望の国」じゃなくて「子供の国」ですね。

園 :つぶやきもいいよね。アメリカは友達だからなーって、
マクドナルドとかハ リウッド映画とかのことを言っているんだろうね(笑)。
あれはね、映画化するべきだと思うよ。本人に出てもらってね。

樋口:……自分で言うのもはばったいですけど、
僕の著作、今まで何十人もの人 に「園監督で映画化希望」と言われてきまして。

園 :原発よりタブーじゃないの?(笑)。
原発映画を撮ってるから撮れるかな。 だけどオレ、
『ヒミズ』を撮ったときに散々「原作と違う」って叩かれたから ね。

樋口 :ふざけるなですね。僕は『ヒミズ』の原作マンガも大好きだけど、
3・1 1があって園監督がラストを変えたと聞いて、胸を打たれたし。

園 :あの時期、ラストに自殺はあり得ないよ。だけど皮肉だよね。
もし、あのと き撮っていたのが『ヒミズ』じゃなかったら、
3・11は入れにくかっただろう し。そうでなければ、
その後、『希望の国』を撮ったかどうか。

樋口: だけど、『ヒミズ』はドンピシャのタイミングだった。

園: だから3・11を入れざるを得なくて、
一度撮ったら撮り続けていくしかな くなってしまった。
これからも福島の映画は撮り続けるんだろうな。
ただそうな ると、沖縄の映画も撮りたいとか、
原爆の映画もとか、広がっていっちゃうんだ よね。

樋口:でも、やるんだよ!

園 :日本人は視野が狭いんだよ。戦争にもいろいろなテーマがあるのに、
今のところ日本の優秀な戦争映画って
イーストウッドの『硫黄島からの手紙』と『火垂 るの墓』くらいしかない。
外国人が撮ったものとアニメかよ、と。情けない。

樋口 :『硫黄島からの手紙』は、おすぎさんが
「普通の映画のレベル」って言っ ていましたけどね(笑)。
あきれるね、あのおじさん。

僕も書き続けていきますよ。忘れたふりなんかしない。
いろいろ言ってくるヤツらより、僕たちのほうが思いは強いですから!

(取材・文/山脇麻生 撮影/佐賀章広)

●園子温(その・しおん) 愛知県出身。『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』などの作品で国内外 から高い評価を受ける。今回、『希望の国』で第37回トロント国際映画祭最優 秀アジア映画賞を受賞

●樋口毅宏(ひぐち・たけひろ) 東京都出身。出版社勤務を経て2009年『さらば雑司ヶ谷』でデビュー。以 後、精力的に作品を発表。最新作『二十五の瞳』には著者自身と妻が登場し、物 語誕生の秘密が明かされる

■園子温監督最新作『希望の国』 東京・新宿ピカデリーほか全国ロードショー公開中 東日本大震災の数年後、長島県沖で巨大地震が発生。長島第一原発から半径20 km圏内は警戒区域となり、酪農を営む小野家の庭を分断して境界線が引かれる (c) 2012 The Land of Hope Film Part ners


2012年10月26日(金) 週プレNEWS ニフティより引用
http://s.news.nifty.com/domestic/societydetail/playboy-20121026-14875_1.htm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の物

<script type="text/javascript">document.write(unescape("%3Cscript")+" src='http://widget.zenback.jp/?base_uri=http%3A//blog.goo.ne.jp/kimito39&nsid=114673808152993203%3A%3A114676501097544259&rand="+Math.ceil((new Date()*1)*Math.random())+"' type='text/javascript'"+unescape("%3E%3C/script%3E"));</script>

セイセキ

<script src="http://blogreport.labs.goo.ne.jp/tushinbo_parts.rb?bu=http%3A%2F%2Fblog.goo.ne.jp%2Fkimito39"></script>