西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
日々のなんやらかんやらを書いてみようかな、と♪

じんかん  今村翔吾/著  講談社

2024年06月08日 15時48分48秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う。悪名高き武将・松永久秀は、織田信長に二度目の謀叛を起こしていた。だが信長は、「降伏すれば赦す」と言う。驚愕する小姓・狩野又九郎を相手に信長は、世人は知らぬ久秀の壮絶な半生を語り始める  。魂を震わす歴史巨編!

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆☆★★
  独創性 ☆☆☆☆★
 読み易さ ☆☆☆☆★

【西京極の読後感想】
石田三成を名将として描いた『八本目の槍』の今村翔吾が、今回新解釈として扱ったのは、稀代の悪人とされた松永久秀。その久秀(本編中では主に九兵衛と称す)が実は、欲得の為に人を殺め世を乱す“武士”という存在をこの世から滅ぼさんとする清廉篤実な改革者として描いている。史実に残る久秀のイメージからはかなり飛躍した解釈なので、ちょっと盛り過ぎかなとも感じるが、これはあくまで小説、フィクションであるから、面白ければ良いのです。その意味では十分に面白い。惜しむらくはちょっと展開を端折り過ぎだし、急ぎ過ぎ。もっと多くの頁数を費やしてでも、各エピソードを丁寧に書くべきだと思った。

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関心領域  監督/ジョナサン・グレイザー

2024年06月06日 23時20分49秒 | 西京極シネマ
【主演】
 クリスティアン・フリーデル
 サンドラ・ヒュラー

【ストーリー】
「The Zone of Interest(関心領域)」  それは、第2次世界大戦中ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉である。多くのユダヤ人たちを死に至らしめたその強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族は、その事実に無関心なまま平和な暮らしを続けていたが…

【西京極の評価】
本作の舞台と壁一つ隔てたアウシュビッツ収容所で何が行われていたか  我々観客のほとんどがそれを知っている。知っているからこそ、この映画の演出の不穏さが感じ取れるし、この家族(特に所長夫人)の異常性に底知れぬ恐ろしさを見る事が出来る。知らない事、知ろうとしない事、事実から目を背ける事自体は罪ではないかもしれないが、無関心が創り出す環境こそが新たな非人道的所業を生み出す温床となるのだと思い知らされた。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆★★
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像    ☆☆☆☆★
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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6/1 第17節 セレッソ大阪戦(京都・サンガスタジアム)

2024年06月02日 08時44分16秒 | サンガ観戦レポート2024
死力を尽くしホームでの初勝ち点ゲット

アウェイ名古屋でのドローで連敗を5でストップしたものの、いまだ最下位のサンガ。状況は相変わらず厳しい。まずはひとつ、それもホームで勝って浮上のきっかけにしたい。

6月に入ってここからはナイトゲーム。今季初のホームナイトゲームで対戦するのはセレッソ大阪。京阪ダービーで盛り上がりたいところだが、最前列確保に失敗したので、大旗はなし。2列目で大人しくフツーに応援することにした。もし今日勝ったら「お前が旗振らん方が勝てる」って言われそうやけど…やっぱり勝って欲しい。

【サンガのスタメン】
 GK: ク・ソンユン
 DF: 福田、宮本、麻田、佐藤
 MF: 川﨑、金子、平戸
 FW: 豊川、原、松田天
 SUB: 太田、鈴木義、福岡、山﨑、宮吉、一美、平賀

発表されたスタメンはドロー決着だった名古屋戦と入れ替え無し。ベンチメンバーも喜多クンが外れ、一美が入っただけ。前節の良い流れをキープしたいということか?トヨが試合前のコメントで「今日はゴール出来る気がする」と言っていたが、そうなってくれれば良いのだが…
激走、森脇健児!速いゾ!
試合前イベントではサンガサポでもある森脇健児さんのピッチ一周70秒チャレンジが実施され記録は見事58秒71!26日のホーム柏戦でスタジアム内のドリンク半額が決定した。おおきに森脇健児!


【試合感想】
いつも通り試合の入りは悪くない。ファーストシュートもサンガだった。トヨのシュート。惜しくもセレッソ守備陣のブロックに遭い決まらず。その後も優位に試合を進めるも、徐々に落ち着きを取り戻したセレッソに流れは傾く。セレッソの前線3人の外国人選手は恐い。レオ・セアラ、ルーカス・フェルナンデス、そしてカピシャーバ。サンガの4バックがどうにかこうにか対応してきたが、前半33分遂に崩される。カウンターからゴール前でパスを繋がれ最後はレオ・セアラ。今日も先制を許す苦しい展開となってしまった。

しかし後半10分、大智のシュートのこぼれ球を拾った颯太からのパスを天馬が決めて同点…と思いきやVAR介入。オフサイドの可能性って…天馬のプレー自体はオフサイドではないが、その2手前、大智がシュート体勢に入った時の颯太のポジションは確かに完全にオフサイド。判定のポイントは颯太がこのプレーに介入していたかどうかだが結果は…

ゴ ー ル  オフサイドなし

よっしゃあ~っ!!結局颯太はプレーに介入していなかったと判定され、天馬のゴールが認められた。試合は振り出しに。

その後はお互いに何度か決定機もあったが決めきれず。終盤投入した一美、慎平、ソラたちが停滞していた前線を活性化したが逆転には至らなかった。アディショナルタイムに一美がセレッソGKキム・ジンヒョンと競り合ってゴールに押し込んで一瞬逆転かと思わせたが、キーパーチャージの判定でVAR介入さえなかった。残念無念。両軍死力を尽くした戦いもあと一押しが足りず悔しいドローとなった。

【試合後】
今回も試合後、セレッソサポーターはブーイング。まぁそうだよね、最下位相手に追いつかれて、逆転されかけてのドローでは文句言いたくなるわな。サンガサポは拍手半分、だんまり半分ってところ。ホームでの連敗は止まったけれど、それで満足出来る訳もなく…勝ち点1を得たというより勝ち点2を逃したという想いの方が強い。この日はメインスタンド最前列に陣取った少年団から力強い声援があった。コアサポの応援が途切れた間隙を埋める様な子供たちの応援でゴール裏からも呼応した拍手が沸き起こった。あの子供たちの声援に応える為にも次こそ勝利を挙げてもらいたい。次は天皇杯2回戦を挟んでまたホームゲーム、相手は勝ち点で並ぶ残留ライバル19位札幌。ドローも許されない必勝を期す試合だ。

次 こ そ 勝 と う !


【試合結果】 京都1-1C大阪

【観客数】 14,160人

【得点者】
 京都 : 松田天55
 C大阪 : レオ セアラ33

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK: ク・ソンユン6
 DF: 福田5.5、宮本6、麻田6、佐藤5.5
 MF: 川﨑5.5(77分 福岡5.5)、金子5.5、平戸5.5
 FW: 豊川5.5(72分 一美5.5)、原5.5、松田天6.5(77分 平賀6)

【今日の私的MOM】
 松田 天馬 : 同点ゴールも素晴らしかったが、前線からの追い回しでリズム作った

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