こちらの店舗の前に到着した時は、「ああ、やっと…。ちょっと（来るまでに）かかったなぁ。」と思いました。
その存在は、随分前から知っておりましたし、こちらのパンを使ったメニューを提供しているお店で食事をしたこともあるので、どうにか入手できないかと、その方法を探ったこともありました。
しかし、お取り寄せをしてくれるお店はコロナ禍で閉店。
通販も行っておらず、入ってくる情報と言えば、開店前から行列ができ、すぐ完売してしまうというもの。
豊平区に住んでいた時は、とても遠かったため（車を所有しておりません）、途方に暮れました。
それが現在の住まいになって、ようやくバスでのアクセスが可能になりました。
それでも足を運ぶまでに、1年半以上かかりました。
一回行ってしまえば様子が分かり、ハードルは一気に下がるとは思っていたのですが、バスの本数が少ないのと各バスターミナルの様子が分からないので、戸惑うことが容易に予想され、なかなか実行に移せませんでした。
仮に実行したとしても、完売していたら徒労に終わります。
ところが、こちらのお店のそばに「マルスイフーズ」さんがあり、白飯の友と言うべき「たらっこ」が販売されていると分かると、懸念事項がなくなりました。
たとえ完売していても、「たらっこ」があります！
遂に決行となりました。
業務用高級食パンを製造されている「おかめや」さん。
こちらは直売所であります。
北海道は人気に一度火がつくと、長蛇の列が出来、また一度にたくさん購入する人がいるため、すぐ売り切れとなります。
よって、私、テレビで紹介されたりしたところは、最初は購入せず、しばらく待ちます。
すると、ブームが去って、入手が簡単になります。
（それはそれでどうなんでしょうね…）
さて、「おかめや」さんはどうでありましょう。
幸いなことに、午後2時に伺っても完売とはなっておりませんでした。
しかし、お客さんは絶えずやってきます。
やはり、人気は本物であります。
こうして遂に、「おかめや」さんのパンが手に入りました。
3斤分はあると思われる大きさ。
値上がりしたとは言え、660円。
人気の秘訣は、その美味しさだけでなく、お手頃な値段設定にもあるでしょう。
カットされていないため、自分で切らねばなりませんが、どうぞその時はパン切り包丁で、そしてそちらで切る時もぜひ力を入れず、ゆっくり包丁を前後させてください。
その方が綺麗にカットできます。
しかも少ない力ですみます。
（時間はかかりますが。）
それくらい柔らかい食パンであります。
早くカットしようと思って、力を入れてギコギコすると断面が汚くなります。
「おかめや」さんの食パンは、とてもふんわりしていて柔らかく、歯切れが良いです。
ふんわりしているからと言って、 スカスカしているわけでもなく、密度が高く、ボリュームがあります。
この食感は、「おかめや」さんならではのものと考えます。
その食パンをどのように食するか、人それぞれでありましょう。
ただ、もしトーストにしていただくのなら、厚切りがおススメであります。
私は買ってきたパンを全部6枚切りの厚さにしてしまい、後悔しました。
トースト用に超厚切りと、サンドイッチ用に薄切りと、そしてピザトースト用に厚切りの三種類に切り分けるべきだったと反省しました。
そういう意味で、ニュートラルな味のこの食パンは、色々と応用が利きます。
トーストすると、耳のところが「カリサク」となり、非常に軽やかな食感となります。
そして、その食感はピザトーストにうってつけなんであります。
念願だった「おかめや」さんのパン。
定期的に買いに行くことになりそうです。
（北海道中央バス「西71新川八軒（はちけん）線」に乗って頑張るぞ！）
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