たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事のこと,家族のこと,そして脳出血や失語症のこと・・・。

再起動編【不登校児童生徒を抱えた保護者を支える】

2024-05-01 21:01:48 | 脳出血・失語症
「学校は何もしてくれなかった!」
それが、我が子の不登校を認めた保護者の逃げ道である。協力関係であるべき保護者と学校が分裂することは最悪である。
 だから、常に当該児童にアプローチすることが考えられるが、登校刺激の塊である教員から本人への接触は避ける時期が多い。
「本人の存在を大切に思っていますよ。」
という証拠として、保護者に小まめに連絡を取り続ける。

 合わせて、保護者との相談の機会を設ける。
 スクールカウンセラーや訪問相談員、電話相談や民生委員との繋がりを紹介するのも学校、特に教頭の大切な役割である。
「担任として私が何とかしなければ…」
と焦っていた若かりし頃もあったが、
「距離を置いて専門家に委ねる。」
「関係だけは大切に繋ぎ、黙って寄り添い続ける。」
ということも大切だと気付いた。

 お陰で、本人が成人した後も、未だに年賀状で近況を知らせてくれる保護者もいる。
 教員として大切なことは、本人が立ち上がるための機会を遠くから与え続けて、祈り、見守り、保護者を支えて、外部とのチームで対応していくことが大切なのである。
…と考えると、教師は無力であることが多い。



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