ザウルスの法則

真実は、受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

ふくろうカフェ、英国王立動物虐待防止協会の見解

2016-03-22 05:41:14 | 動物

ふくろうカフェ、英国王立動物虐待防止協会の見解

 

 

 

 

2013年 11月7日付の右の記事に RSPCA “英国王立動物虐待防止協会” による日本のふくろうカフェについてのコメントが含まれている。

 

 

 

 

 まず、英国王立動物虐待防止協会 とは何か?

ウィキペディアによる概略は右のとおりであるが、動物福祉団体としては世界最大で最も歴史がある。1824年に設立されているということは、日本で言うと、伊能忠敬、シーボルト、葛飾北斎、歌川広重 などの時代からもう190年以上活動してきていることになる。

独自のRSPCA POLICE を持ち、動物虐待の通報があると、駆けつけて “救出” する。その活動には “不当介入” “過剰反応” といった批判もある。“虐待” に限らず、危機に瀕している動物のレスキュー全般に活躍している。英国における動物愛護の精神の権化ともいえる。とにかく 英国王立動物虐待防止協会 として “王立”Royal が入っていて、英国王室のお墨付きを得ている。

 

 

 

 

 

 

以下、MailOnline紙の記事全訳

「フクロウはペットじゃない!」(ハリーポッター、聞いているか?):東京にオープンのふくろうカフェについてのRSPCAのコメント

● ねこカフェは東京にはすでに100軒以上ある

● ふくろうカフェ第一号が東京の月島にオープン

● RSPCA によると、フクロウには飛ぶことのできる非常に広い空間と安全に囲われた止まり木が必要である

● 月島のふくろうカフェの状況はフクロウにとってまったく不適切な環境である

By Deni Kirkova 

Published: 17:27 GMT, 6 November 2013 | Updated: 09:19 GMT, 7 November 2013

 

東京にはケーキやコーヒーを出す猫カフェが100軒以上あって、そこでは客と遊ぶ自由に動き回る猫たちがたくさんいる。この猫カフェの成功に続いて、うさぎカフェがこれを追いかけた。

 “さわれる動物”という付加価値をつけたコーヒーショップの流行には一向に下火になる気配がない。さて、日本の首都である東京の下町、月島にこのたびオープンしたのは、“日本で最初のふくろうカフェ” である。

 

 

動物カフェはこの極東の島国では非常に盛況である。日本の共同住宅ではしばしばペット禁止だからである。

 

 

 

 

“フクロウのみせ”と称するこのふくろうカフェは東京の月島にオープンした。ここのフクロウたちは“水切りトレー”のようなものに繋がれており、客はこれらのフクロウたちを撫でたり、手に載せたりできる。

地元のメディアに注目され、人気サイトの Rocket News 24 はさっそく現地取材を敢行してレポートしてきた。

レポーターによれば、店の正面のウィンドウはカーテンが閉めたきりなっていて、外からの光は店内に入らず、通行人も中をのぞくことはできない。

ふくろうカフェの常連たちは店の外に行列を作り、気長に順番を待っている。この店は予約制ではないので、客は来てみないと混雑状況はわからない。

 

 

 

ここのフクロウたちは“水切りトレー”のようなものに繋がれており、客はこれらのフクロウたちを見たり、さわったり、手に載せたりできる。

 

 

 

いったん店内に入ると、座席に着いて飲み物を選ぶことになる。メニューはいたってシンプルで、コーヒー、紅茶のそれぞれホットかコールドと、あとはビールである。

テーブルチャージはないので、飲み物を何か一つ頼まなければならない。コーヒー、紅茶は 1,000 円(£6.30) で、ビールは1,200円 (£7.50)である。これだけだと高く感じるが、これにフクロウたちと触れ合える1時間が付くのである。

レポーターによると、このふくろうカフェには鳥たちとの接触に関しての厳しいルールがある。「ルールといっても、そんな極端なものではありませんが、フクロウたちの一部は手に載せることはできませんし、別の一部はさわることも全然できません。」

「また、写真はぜんぜんOKですが、フラッシュとビデオはダメです。」

最後に、フクロウを抱く時は、というか、手や肩とかに止まらせるときは、ヒモをしっかりと握って下さい。」

 

 

 

店の正面のウィンドウはカーテンが閉めたきりなっていて、外からの光は店内に射し込まない。

 

 

 

 

 

 

客がフクロウに近づく前に読まなければならない厳しいルールがこの店にはある。

 

 

 「フクロウたちは人慣れしていますが、何かに驚いたり、ストレスを感じたりすると、飛び立とうとします。なので、飛び立って壁にぶつかったり、他のフクロウに攻撃されたりしないように、ヒモをしっかり持っていてください。」

さらに、客たちはフクロウがするかもしれないフンについて注意するように言われる。説明がひと通り終わると、フクロウを相手にできる。

「フクロウの頭を撫でるときには、注意が2つあります。まず、第一は、そっと前から後ろへ撫でてください。羽根の生えている向きにそって撫でてください。逆撫ですると羽根を痛めます。」

「もう1点は、フクロウがお客さんの指をかじることがあるのでご注意ください。これは一種のコミュニケーションですので、よほど痛くなければ、気にせずそのまま撫でてください。それから、撫でては止め、撫でては止めを繰り返すとフクロウにストレスになりますので気をつけてください。」

 

 

 

日本の首都、東京の月島に日本で最初のふくろうカフェがオープンした。

 

 

 

 

 

 

RSPCA(英国王立動物虐待防止協会) は、野性動物は、監禁状態にあっては彼らに必要な生活条件をみたすことは困難である、と警告している。

 

 

 

 

 

客は写真撮影はできるが、フラッシュとビデオは許可されない。

 

 

 

 

一部のフクロウたちは、いろいろな理由で客の相手ができない。一匹の例は、生まれつき盲目で、撫でられると怖がってしまうのでダメだということで、あと2羽の場合は疲れているのでダメだとのことであった。

MailOnline 紙は RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)に、このふくろうカフェのフクロウたちの福祉について意見を求めた。以下は、RSPCA によるコメントである。

「もし英国でこのような監禁状態で飼育されている野性動物がいたら、RSPCAはそれらの動物の福祉について非常に憂慮するだろう。」と、RSPCA の特別研究員である野性動物科学者のRos Clubb 博士は語る。

「フクロウは美しい鳥で、多くの人を魅了するが、ペットには不向きな動物で、こういった環境下での飼育には適さない。フクロウは野生動物であって、監禁状態にあっては必要な生活条件をみたすことは困難である。」

「フクロウは習性からして一般的に引っ込み思案で、隠れたところを好む鳥である。人里離れたところの止まり木にとまってほとんどの時間を過ごす鳥で、しかもフクロウのほとんどは夜行性である。

フクロウには鋭い爪と強い脚があり、それで深く突き刺したり、引っ掻いたりすることがある。

フクロウは飛ぶことができる非常に広い空間を必要とし、風雨をしのげる止まり場所と、特別なエサを必要とする。

写真で見るかぎりの条件は、まったく不適切である。」

  

 

 

 

フクロウはこうしてひとの頭にもとまることがあるが、フンをすることがあるので気をつけるよう警告される。

 

 

============= 記事はここまで ============

訳者のコメント:

世界最大の動物福祉団体が、日本の “ふくろうカフェ” におけるフクロウたちの境遇に無関心であるはずはない。しかし、英国の動物福祉団体が他国の動物の救出のために動くことはありえない。それこそ “他国への不当介入” として非難されるであろう。

しかし、もし日本の “ふくろうカフェ” と同じような劣悪な環境のフクロウ飼育施設が英国国内ににできたら、間違いなく RSPCA POLICE が出動してフクロウたちを救出することになろう。

 

 

 

 

 

 

猫カフェ と ふくろうカフェ、“動物虐待” か?

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-09-13 21:55:49
左翼みたいに外人がとやかく言うのに一々反応してたらきりがないし、全く関係ない。
*日本の中で適切か検証していくべきだとは思う。*
youtubeの動画でこのことについてコメントしてる外人動物愛護家がチラホラいて、最終的には矛先が日本人に向いてレイシストまがいな発言もしてるから、"海外の反応"は無視でいい。
「海外の反応"は無視でいい」? (ザウルス)
2016-09-14 07:32:43
「“海外の反応”は無視でいい」 とまで言ってしまうと、頑迷な島国根性に終わってしまう危険があるように思います。
海外からの “すべて” の意見を受け入れる必要はないとは思いますが、まともな意見には耳を傾ける必要もあるのではないでしょうか。

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