重課税主義と言うと
税率の高い国を想像すると思いますが
そういう意味ではありません
重課税主義の国を簡単に説明させていただきますと
分かりやすくするために 100人
これが みんな違う仕事をしていると税金は取りにくくなります
人数が1000人になればなおさらです
そこで できるだけ 固まってもらい
100人規模の会社を作ってもらって
いくら稼いでいるかを把握しやすくなります
この方が税金が取りやすいので
税金を取る役所側は
多くの仕事をできるだけ一つにまとめようとします
それは仕事をやりやすくするためではなく
税金を取りやすくする方に働いてしまい
仕事の質を低下させてしまうのです
重課税主義を続けている国は
財政破綻しやすいと言えます
①重課税主義の国は税金が取りやすいですけど それは外国から見た場合も同じことで
その国の財政の状況が把握しやすいため
お金を貸せと言われやすくなります
②外国への貸し出し 資金が増えます
③反対に 国内の通貨量が減ってしまいます
④結局 国内の通貨量が減ってしまうので
企業の経営はやりにくくなります
⑤重課税主義の国は長い間 それを続けた結果
少ない人数で仕事をしてる
業界をサポートする仕組みはありません
結局のところ
国内の通貨量を改善できない状態が続きます
この状態を上の図表で
説明させていただきたいと思います
縦軸に国内の通貨量を示します
横軸に外国における国内の通貨量を示します
外国で評価されている
国内の通貨の
状況をイメージしやすい経済モデルと思ってください
①●D→E
国内の円の通貨量は減少します
②●C→F
海外での円 の通貨量は増加します
このモデルで行きますと
国内の通貨量が減ってしまいますので
財政は悪化しやすくなります
しかし一方で これまでの習慣で外国に
貸付金は増えます
国内の財政は悪化しているのに
外国に出さなければならない通貨は増えているのです
この状況は財政破綻しやすい状況と言えます
③外国に貸し出してるお金に
担保がついていなければ
実際には返済不能のお金を出しているのと
同じことになってしまい
それでは 不良債権を
持っているのと同じことになってしまいます
財政破綻を経済破綻と混同してる人は多いと思います
財政破綻は純粋に法律的な判断によってなされるもので
外国に借金が多すぎて破綻する経済破綻とは違います
その国内でお金が回らなくなれば
貧困者が増えることになり
水道料金が払えない人が増えれば
それが海外に ニュースとして流れれば
IMF が乗り込んできて
財政破綻を勧告されても やむを得ない ということです
今の日本がその状況にあります
アメリカのある経済学者は
財政破綻しやすい国を次のようにまとめています
①歴史的に見て
封建制度を長く続けてきた国
②公共機関と民間の仕事の区分けが明確ではない
③民主主義が徹底されていない
これらをよく見ると日本に当てはまっているなと思います
実際の問題として
日本の通貨が外国には出てるけど
国内での通貨量は回っていないというのは事実だと思います
外国に貸し出し金が多いのは 資産だと思い込んでる人が多いのは
外国に対する担保ということが
配慮されていないと思います
国内でもそうですけど 無担保融資などというものは
不良債権 ぎりぎりと同じです
以上の点を
考慮いたしますと
重課税主義の国は財政破綻に陥りやすいと思います