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音楽大好き男の徒然なる日記

「アナザ―ストーリーズ」再放送で松田優作を偲ぶ

2023-06-11 | 日記
6月9日、久々にNHK総合で「アナザーストーリーズ」を観た。

今回は「松田優作“ブラック・レイン”に刻んだ命」
 (初回放送日: 2022年11月11日)

伝説のスター松田優作(1949 - 1989)。
強烈な個性と狂気の演技で知られる唯一無二の俳優だ。
自分にとっては「太陽にほえろ!」(1973)のジーパン刑事、
TVドラマ「探偵物語」(1979)の工藤俊作(工藤ちゃん)、
角川映画「人間の証明」(1977、棟居刑事)
角川映画「蘇える金狼」(1979、朝倉)が今なお忘れられない。


その彼が俳優人生をかけて挑んだのがハリウッドの大作『ブラック・レイン』だが
撮影直前、末期のがんであることが発覚。
優作は病を隠し、命を削ってその姿をフィルムに焼き付けた。

松田優作の最後の1年を、共演した名優アンディ・ガルシア、國村隼、
そして優作に寄り添い続けた妻・美由紀が明かす。
優作の鬼気迫る貴重なオーディション映像も公開!

番組公式ホームページは、
 https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/episode/te/MVZQ6VVLM1/

ブラック・レイン劇場予告編


今観ても圧巻。
高倉健 vs 松田優作 2度と叶わないただ一つの競演映画

ニューヨークで起きた惨殺事件の犯人・佐藤を逮捕したNY市警のニックとチャーリー。
彼らは日本へ護送する途中で佐藤に逃げられてしまう。
大阪府警の協力を得て捜査のため足を踏み入れた大阪で、
ニックたちはミステリアスな暗黒街にうごめくヤクザの標的になってしまう…。


「ハリウッド映画としても素晴らしいが、日本人が見た時に俳優陣が凄すぎて二重の楽しみのある映画。」
   Ic Wa さんのコメント。

「この映画は何度も見ましたけど、あれからもう30年も経つんだなと思うと感慨深いです。

 気付けば、出演していた高倉健さん、松田優作さん、
 お親分役の若山富三郎さん、安岡力也さん、
 内田裕也さん、パチパチパンチの島木譲二さん、
 刑事部長役の神山繁さん等…
 これだけの有名な役者さんたちがもうお亡くなりになられているんですよね。
 各々方が本当にいい味、雰囲気を出していた映画だとつくづく思います。」
   Itapon56 ITA-PON さんのコメント。

「日本では有名なのに海外では無名なのは悲しいな」
   えんがわTV さんのコメント。

「ここにはないけど、ガッツ石松の「やりやがったなこの野郎‼︎‼︎」が大好き❕
 さすがスピルバーグの太陽の帝国に起用されただけの事はある。
 日本では色モノ的扱いだが、腕の良い巨匠達が撮ると瞬発的にスゴイ芝居をする。」
   多羅尾坂内 さんのコメント。


  ↑ こちらは日本仕様
★巨匠リドリー・スコット監督が描くスタイリッシュな映像美―日米オールスターキャストで贈るアクション・サスペンス巨編
★本編デジタル・リマスター 日本語吹替版、特典映像収録


  ↑ こちらがアメリカ仕様。
あくまで「ブレードランナー路線」とマイケル・ダグラスを売りにしているため、
日本人・日本は完全に下位・脇役扱いにされている。(怒)
番組でも松田優作を兄貴と慕った石橋凌がアメリカの俳優協会に入るために
言葉の壁のみならず人種差別と闘った苦労を語った。

松田氏が最後の力を振り絞ってこの作品に出られたのですが、
自分は「日本蔑視」の強いこの作品は正直嫌いだ。
香港と日本の区別がないに等しく
なによりバイオレンスものは本来観る気にならない。

日本・日本文化が下位に扱われているというのに
“ハリウッド映画で日本人が認められた”と安易にありがたがる評価は
いかがなものだろうか。
アウェーである欧米を舞台にして、日本人が多人種と分け隔てなく(特別英雄扱いされるわけでもなく)
社会の一員として活躍している物語が観てみたい。


ヘルシンキが舞台の「かもめ食堂」のようなほのぼのものも良いけど、
例えば英国・北欧が舞台のホスピスの医療・介護スタッフのなかに日本人がいる感じの話など・・・

日本を舞台にしたものなら
「ロスト・イン・トランスレーション」のほうが良い。
Lost In Translation - Japanese Trailer




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松田優作氏は歌手でもありました(売れなかったけど)。
最後に彼の歌を1曲お届けします。
1978年の彼主演の映画「殺人遊戯」の劇中歌で
サウンドプロデュースが自分の大好きな大野雄二先生による作品です。

夏の流れ(1978・松田優作)

 作詞:東海林良
 作曲・編曲:大野雄二


オリジナルアルバム『Uターン』に収録。
今聴くと優作氏のボーカル声量の差がかなり大きくバランスが悪いので
マスターテープがあってベスト盤リリースが決まり次第「リミックス」が必要だと思います。

2023年6月11日付訪問者数:150名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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