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shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が脳裏に焼き付いて離れない(2)

2020-11-29 | 日記
先日、新たに始まった「Dolby Cinema 上映」を観に、丸の内ピカデリーに行った。
おおお…都内でたった1館だったせいもあり、満席だった。
後日観た回(レイトショー)も9割方埋まっていた。

ああ、何てこった。
まだ忘れられない。


Dolby方式は何と言っても音が良い。
通常劇場が「5.1チャンネル」なのに対し、
背後にも上下にも音がある「ドルビーアトモス」式だそうだ。
https://www.smt-cinema.com/dolby/index.html
http://violet-evergarden.jp/news/?id=143
https://pinapopo.com/dolby-cinema-movie-info/


特に印象的だったのが、「音」のリアルさ。
自分は、サウンドに関しては、前作「外伝~永遠と自動手記人形」のほうが好きだった。
セリフとBGMのバランスが前作は「4:6」だったのに対し、
今回の劇場版(完結編)は「7:3」だったからだ。
しかし、Dolby surround 版は「6:4」にまで改善された感がある。
それだけに、音の環境はこちらのほうが良かった。
ピアノのハンマーが弦を叩く空気が感じられたり、
ハープの弦をはじく感じが良い。
ただ、2回目を観て思ったのは、人によっては人の声の帯域(約1kHz)がきつく感じるかもしれないし、
オーケストレーションでは立体感が乏しく感じるかもしれない。
だから、2500円は「高い」かなぁ?


「映画は人生」だと亡くなった兄が口癖のように言った。
登場人物の刹那の人生に観客は感動し人生を変化させる。
観客だけではない。
映画に携わった関係者たちの人生も変化させる。
私にとって #ヴァイオレットエヴァーガーデン は、ヴァイオレットの人生に共感することで、
私の人生を変化させてくれた。
  京子さんのツイッターより。

人の想いを映す言葉。
それを表す字体がオリジナルなのだけど、本当に美しい。
その字体は、タイプで打たれると滲みやかすれを伴って、
古の時代、岩壁や骨に力強く刻んだ文字を想わせる。
伝えたいという人の想いを強く感じる。

カウンセリング視点で観ると、
ヴァイオレットの共感力よりも純粋さ、
偽りのなさの方がクライエントの心に響いていると思う。
また、自分自身の気持ちの動きにも非常に敏感で、
それを端的に伝えられることもそう。
  橋本 佳和さんのツイートより。

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アンの孫・デイジーはヴァイオレットの足跡を辿るように、
CH郵便社のあったライデンシャフトリヒへ旅に出た。
当たり前だがテレビ塔が街の象徴らしく建っており、
街にはアメ車のようなクルマも走っていた。

CH郵便社の事業は国営化され、すでに会社は無くなり、
郵便社の建物は博物館となっていた。
そこで、デイジーはかつて郵便社で働いていたと言う係の老女と会う。
(ま、まさかと思うけど、宅配便受付カウンターの場面にいた最初の女性職員では…?
 気にしないで下さい、勝手に思っただけなので)
だとしたら、ヴァイオレットの物語からすでに半世紀は経っているのでは。


やはり、ギルベルト少佐はエカルテ島で生存していた。
彼は右手と右目を失っていた。
戦闘でヴァイオレットと生き別れ病院に運ばれ、手伝いをしながら多くの遺体が運び込まれていく。
あちらこちらを廻っているうちに島に渡り、子供たちに乞われて手紙を書くうちに教員として落ち着いた。

そして、ヴァイオレットとホッジンズ社長も3日間かけて
エカルテ島へ向けて旅をしていた。
ふたりを乗せた船が島に近づく頃、
ギルベルトの硬く閉ざされた心を物語るように、島は急激に天候が悪化していった。

ここでヴァイオレットは、島の子供からギルベルトの評判を聴き、
彼の消息に確信を持った。
少年たちからの話を聴く彼女の微笑がなんとも言えない。

  「たまにはカラーを」 by なて@モノクロの人 (2020.02.23.)


だが、ギルベルトの心は硬く閉ざされていた。
ホッジンズ社長にも、ヴァイオレットにもかけた言葉は
「(頼む、)帰ってくれ!」
今までただひたすらに少佐の愛情を信じて歩いてきた彼女にとっては
あまりにも冷たすぎる仕打ちだった。
悲しみにくれる彼女に叩きつける雨……


 イラストサイト「pixiv」より 「クラウディア・ホッジンズ」 by yupi さん (2020.9.24.)
ホッジンズ社長の
「大馬鹿やろおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
が本当に心に響きました。
ヴァイオレットを娘の様に大切にしてるからこそ
あそこまで本気で怒れるんだなと思うと、とても心打たれます
  「YouTube」aerialsnake4690 さんのコメントより。


嵐の夜、幸いに島の灯台の女性が二人を泊めてくれた。
そこにCH郵便社から、ユリスが危篤状態に陥ったという電報が。
まだ彼との約束の手紙が……
アイリスとベネディクトの機転によって友人のルカを呼び出し、二人に電話を繋いだ。

「おみまいに…来るなっていって……ごめん…」
「ぜんぜん怒ってないよ……僕たち、ずっと友達だよね…」

ふたりの友情が保たれたのを安心して、病室を出たアイリス。
「あのいけ好かない奴も、やるわね」

しかし、その直後……ユリスのいのちの灯が消えた。


彼の遺言どおり、ヴァイオレットが預かった手紙は家族に手渡された。
彼の弟が手紙の文面に無邪気に喜び、よけいにアイリスの涙を誘った。
(violet : それでも、ユリス様が遺される手紙が、ご両親と弟さんの心を温めてくれると思います。)


………自分だけじゃなく、周囲の観客もみんなすすり泣いていた………
ああ、思い出しただけでまた涙腺が……



「大好きな人を7月に亡くしました。
その人とふたりで見る約束をしていた映画で、
誘った当時、彼はヴァイオレットエヴァーガーデンを見たことがなかったのですが、
アニメや外伝を借りて私より詳しくなってくれました(笑)

亡くなったことが今でも夢のようで、
映画でも強く願っていれば叶うものねというようなシーンで、
私は強く願っても会えないのかと考えると、涙が止まりませんでした。

本当に伝えたいことは日々、伝えておくべきだなと実感しました。
手紙でも電話でもなんでもいいから、私にはあなたが必要だと言うべきでした。

ヴァイオレットとギルベルト少佐のようにまた彼と出会えたのなら、
私は彼と指切りをしたいなと思いました。

浅い文、そして長文、失礼しました。」
  「YouTube」nao さんのツイートより。


「明日の朝、もう一度会いに行こう。また会わないと言ったら俺が…」というホッジンズ社長に対して……

  イラストサイト「pixiv」より「ヴァイオレットちゃん」 by ユバライネン さん(2020.09.28.)
  「映画、素晴らしかったです。ヴァイオレットちゃんが結構冗談を言うようになっててなんか感動だわ。」
(ユバライネンさんのコメント)

「少佐がご無事でいらして……少佐の声を聴けて……私は……もう、それだけで充分です……」

  イラストサイト「pixiv」より「9/14 今日のヴァイオレット」 by Yuuri さん (2020.09.14)
  →制作時間:2時間10分。 お見事です。

そういう姿は痛々しいけれど、ヴァイオレットは前を見始めていた。

まだ続きます。
(すみません、すみません)

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  イラストサイト「pixiv」より by にしやまひろし さん (2020.09.18.)


  イラストサイト「pixiv」より by 新井 ぎゅれん さん (2020.09.21.)


  イラストサイト「pixiv」より by 港 さん (2020.06.24.)
  今作でのヴァイオレットの表情の豊かさに驚かれる人も多いのではないでしょうか。
  ディートフリート大佐から「船を処分するにあたって、弟の遊び道具をあげたい」と言われた時とかの
  顔を赤らめる表情とか、良いですね。

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2020年11月29日付訪問者数:241名様
お付き合いいただきありがとうございました。

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