…あ、どうもー、すっかりお待たせしてしまいましたね。
NHK・Eテレの「亀田音楽専門学校」のカリキュラムに従って私なりの補講を行おうとしたら
なんかねー、いろいろ資料を見ているうちに迷っちゃったんです。
今回は「大人のコード学」について補習をしたいと思います。
これは個人的に思い入れがありまして、今回2回に分けてお送りします。
「メジャー7」(mai7,△7とも記載します)は'70~80年代J-POPやジャズ、ボサノバにはけっこう多用されているのですが、たとえば番組中でも
★荒井由実「あの日にかえりたい」(1975) のサビ
Dm7______________Cmaj7____________Dm7____________Cmaj7
せい しゅーんの うし ろすがたを ひと は みな わす れてしまう
★オフコース「Yes-No」(1980) のイントロ&間奏部分とサビ
Fmaj7__________Gsus4________Em7_________Am7
き ーみを抱いて いーいの 好きに なってもい いの
Fmaj7__________Gsus4___________Em7____________Am7
き ーみを抱いて いーいの こころ は いまどこに あーるの
こんな感じでした。
アシスタントの小野文恵アナはオフコースに青春時代の思い出があったと話していたが、「Yes-No」に出てくる「メジャー7」に大人の感性を感じて、このタイトルになったわけですね。
では、ただの「メジャーコード」(C,Aなど)と「メジャー7」(Cmaj7,Amaj7)との違いを自分なりの観点をあげてみます。
例えばどこかへ行った場合、ある会話で相手が「来てよかったね」と言ったとします。
メジャーだったら「うん!」と言うように100%の嬉しさに対して、
「メジャー7」は(ホントは…Aさんも一緒に来てくれたらもっと良かったね)という含みを持った「……うん。」と言った60~70%の嬉しさ、という感じでしょうか。
または相手の表情の眩しさに一瞬息をのんで照れた時の「……うん。」とかもそうでしょう。
では、自分も参考曲を出してみます。
相当迷いましたが、実はこれもそうだった…という歌を挙げてみます。
そう、'70年代のかぐや姫の「ひとりきり」です。
https://www.youtube.com/watch?v=1RdH8PS3688
作詞・作曲:南こうせつ
イントロ: C / Fmaj7 / Gsus4 / G7
C________/___F
鳥がないて 川が流れて
/ C___/ C_______CbassB_CbassA__/ Gsus4_/ G _G7
のやまは今 花が さきみだ れ
/ C________/_F
汽車はゆくよ 煙はいて
/ C / G / C F / C
トンネル越えれば竹中だ
/ Fmaj7________/_Cmaj7
こんな楽しい 夢の様な
/ Fmaj7_________/_Gsus4 / G7
こんな素敵な ところは
/ Am__________/_G
もう今はない もう今はない
/ Am_______/_F________G________/_C___/_Fmaj7_/_Gsus4__/_G7
もう今はない 今はない ひとりきり
/ C / F
太鼓が響き 御輿がくり出し
/C / C CbassB CbassA / Gsus4 G7
いよいよ待ちに待った お祭り だ
/ C / F
親戚が集まり酒を呑んで
/ C / G7 / C F / C
ことしは 豊年だ
/ Fmaj7 / Cmaj7
こんな楽しい 夢の様な
/ Fmaj7 / Gsus4 / G7
こんな素敵なところ は
/ Am / G
もう今はない もう今はない
/ Am / F G / C / Cmaj7 / C / C
もう今はない 今はない ひとりきり
オリジナルアルバム『はじめまして』
ベストアルバム『かぐや姫フォーエバー』に収録
ちなみに、歌詞もコードもレコード収録バージョンがベースです。
あの時代の「フォーク」と言われていたジャンルでも、けっこうコードは凝っていたんですね。
ここでの「Fメジャー7→Cメジャー7」は、“理想郷”のクライマックスを表現したかったんだと思います。
それだけにマイナーコードで歌われた「もう今はない~」の落胆ぶりも大きくなってます。
この頃、もうこうせつの実家のほうも過疎化が進んでいたのでしょうか?
ちょっと淋しい歌です。
きりーつ、礼。
お疲れ様でした。
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NHK・Eテレの「亀田音楽専門学校」のカリキュラムに従って私なりの補講を行おうとしたら
なんかねー、いろいろ資料を見ているうちに迷っちゃったんです。
今回は「大人のコード学」について補習をしたいと思います。
これは個人的に思い入れがありまして、今回2回に分けてお送りします。
「メジャー7」(mai7,△7とも記載します)は'70~80年代J-POPやジャズ、ボサノバにはけっこう多用されているのですが、たとえば番組中でも
★荒井由実「あの日にかえりたい」(1975) のサビ
Dm7______________Cmaj7____________Dm7____________Cmaj7
せい しゅーんの うし ろすがたを ひと は みな わす れてしまう
★オフコース「Yes-No」(1980) のイントロ&間奏部分とサビ
Fmaj7__________Gsus4________Em7_________Am7
き ーみを抱いて いーいの 好きに なってもい いの
Fmaj7__________Gsus4___________Em7____________Am7
き ーみを抱いて いーいの こころ は いまどこに あーるの
こんな感じでした。
アシスタントの小野文恵アナはオフコースに青春時代の思い出があったと話していたが、「Yes-No」に出てくる「メジャー7」に大人の感性を感じて、このタイトルになったわけですね。
では、ただの「メジャーコード」(C,Aなど)と「メジャー7」(Cmaj7,Amaj7)との違いを自分なりの観点をあげてみます。
例えばどこかへ行った場合、ある会話で相手が「来てよかったね」と言ったとします。
メジャーだったら「うん!」と言うように100%の嬉しさに対して、
「メジャー7」は(ホントは…Aさんも一緒に来てくれたらもっと良かったね)という含みを持った「……うん。」と言った60~70%の嬉しさ、という感じでしょうか。
または相手の表情の眩しさに一瞬息をのんで照れた時の「……うん。」とかもそうでしょう。
では、自分も参考曲を出してみます。
相当迷いましたが、実はこれもそうだった…という歌を挙げてみます。
そう、'70年代のかぐや姫の「ひとりきり」です。
https://www.youtube.com/watch?v=1RdH8PS3688
作詞・作曲:南こうせつ
イントロ: C / Fmaj7 / Gsus4 / G7
C________/___F
鳥がないて 川が流れて
/ C___/ C_______CbassB_CbassA__/ Gsus4_/ G _G7
のやまは今 花が さきみだ れ
/ C________/_F
汽車はゆくよ 煙はいて
/ C / G / C F / C
トンネル越えれば竹中だ
/ Fmaj7________/_Cmaj7
こんな楽しい 夢の様な
/ Fmaj7_________/_Gsus4 / G7
こんな素敵な ところは
/ Am__________/_G
もう今はない もう今はない
/ Am_______/_F________G________/_C___/_Fmaj7_/_Gsus4__/_G7
もう今はない 今はない ひとりきり
/ C / F
太鼓が響き 御輿がくり出し
/C / C CbassB CbassA / Gsus4 G7
いよいよ待ちに待った お祭り だ
/ C / F
親戚が集まり酒を呑んで
/ C / G7 / C F / C
ことしは 豊年だ
/ Fmaj7 / Cmaj7
こんな楽しい 夢の様な
/ Fmaj7 / Gsus4 / G7
こんな素敵なところ は
/ Am / G
もう今はない もう今はない
/ Am / F G / C / Cmaj7 / C / C
もう今はない 今はない ひとりきり
オリジナルアルバム『はじめまして』
ベストアルバム『かぐや姫フォーエバー』に収録
ちなみに、歌詞もコードもレコード収録バージョンがベースです。
あの時代の「フォーク」と言われていたジャンルでも、けっこうコードは凝っていたんですね。
ここでの「Fメジャー7→Cメジャー7」は、“理想郷”のクライマックスを表現したかったんだと思います。
それだけにマイナーコードで歌われた「もう今はない~」の落胆ぶりも大きくなってます。
この頃、もうこうせつの実家のほうも過疎化が進んでいたのでしょうか?
ちょっと淋しい歌です。
きりーつ、礼。
お疲れ様でした。
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