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音楽大好き男の徒然なる日記

追悼・高橋幸宏さん(3)・ドラマー編

2023-02-12 | 音楽
さて、幸宏さんがミュージシャンになったきっかけはドラマーでした。
そこで、第3弾はドラマーとしての作品をピックアップしてみました。

自分がまだ幼い頃、センス良いクルマのCMがあり、
免許を取ったら絶対乗りたいクルマがありました(結果、時代が変わってしまい乗れませんでしたが)。
日産自動車の4代目(C110型)スカイラインで、CMで「ケンとメリーのスカイライン」というコピーから
「ケンメリ」という愛称もありました。

リンク:名車文化研究所
 https://meisha.co.jp/?p=15449

そのCMソング「ケンとメリー~愛と風のように」を歌ったのはBUZZ(バズ)というフォークデュオで、
レコーディングにまだ大学生だった高橋幸宏氏と小原礼氏(ベース)が参加していました。
カッチリした叩き方で「あ!そう言えば」と思われる方もいるはずです。

余談ですが、池袋のサンシャインシティで開店時間の10時0分に通路で鳴り出すコーラス曲も、
たしかBUZZだった気が・・・

BUZZ 『ケンとメリー~愛と風のように~』 1972年

作詞:山中弘光
作・編曲:高橋信之(幸宏氏の実兄です)

歌詞:Uta - Net
 https://www.uta-net.com/song/11802/


 現在ならこのベスト盤でしょうか。


グループとしてブレイクしたのは、加藤和彦(ex.フォーククルセダーズ)と当時交際していた福井ミカ、つのだ☆ひろ(ds)各氏を中心に結成され、
つのだ氏脱退後に加入した「サディスティック・ミカ・バンド」でした。
ピンク・フロイドを手掛けたプロデューサー:クリス・トーマスに制作を迎えた2ndアルバム『黒船』(1974)が大ヒットし、
その関係でBBCテレビにも出演しています。
なんと、その時の映像があります。

Sadistic Mika Band in UK TV show “Old gley whistle test “1975 サディスティック ミカ バンド
 “WA-KAH ! CHICO(instrumental)”~“塀までひとっとび”


「塀までひとっとび」作詞:林立夫
          作曲:今井裕
歌詞:Uta - Net
 https://www.uta-net.com/song/183817/




「これは凄い。凄過ぎる。
 全員テクニック&センスがもうあかんレベル。
 高橋さんこんなにドラム巧かったんやね…
 1975年なんてまだカセットもそこまで普及せず、ろくな教則本も売っていない時代なのに、
 なんでこんなに演奏が巧いんだ!?
 どうやって学んだんだ?
 ミカがまたセクシーでヴォーカルも秀逸。
 こんな動画を見られるなんて感謝の一言に尽きる。」
   紫藤菱安 さんのコメント。

ああ~、ミカが浮気なんてしなければなぁ~……


続きまして、こんな曲を。
CBSソニーは、アナログ盤の時代にいろいろな企画盤を発表していましたが、これもその一つ。
ジュディ・オングの「魅せられて」がヒットした事もあり、生まれたオムニバスアルバムのタイトルは
ズバリ『エーゲ海』。

松任谷正隆氏、石川鷹彦氏、そして細野晴臣氏の3名によって
インストゥルメンタル曲8曲で構成されていますが、
そこから細野さんの曲に参加しています。

聴いていただければわかりますが、何も知らない方は
「YMO」の楽曲と言われても思わず納得してしまうのでしょう。
(シンセの音をよく聴けば、やっぱり世界観が違うんですが)
このペタっとした感じのドラミング、間違いなく幸宏さんですね。

細野晴臣 - レゲ・エーゲ・ウーマン 1979


作・編曲:細野晴臣

細野晴臣:Fender Jazz Bass
     Prophet 5、Mini Moog、Korg Polyphonic、Arp Odyssey
佐藤博:RMI Electric Piano、Prophet 5、Mini Moog
高橋ユキヒロ(幸宏):Drums
ペッカー:Percussions
椎名和夫:Gibson Electric Guitar





片や坂本龍一氏(教授)もアレンジャーとして活躍していた1970年代後半、
南佳孝氏のレコーディングに幸宏さんを起用しておりました。

やっぱりこの曲がいちばんメジャー、かな。

[ Monroe Walk ] 1979 南佳孝

作詞:来生えつこ
作曲:南佳孝
編曲:坂本龍一

歌詞:Uta - Net
 
https://www.uta-net.com/song/4557/

Synthesizer:坂本龍一
Guitar:鈴木茂
Bass:小原礼
Drums:高橋ユキヒロ(幸宏)
Percussion:ペッカー
Brass Section:数原晋  ほか


  初出:『Speak Low』(1979)。
  本作は1979年にリリースされた、代表作「モンロー・ウォーク」を収録した夏を意識したアルバム。
  「モンロー・ウォーク」が有線チャート上位にランクされた後にヒット。
   1年後に郷ひろみが同曲をカヴァーすることによって、南佳孝を一気にメジャーに押し上げた。 (C)RS


 ベストセレクション・アルバム『12 Lines』にも収録。


「矢野顕子、みんなで聴けば ベストワン」―――
矢野顕子さん(アッコちゃん)のシングル「春先小紅」(1981)発売時のCMコピーでしたが、
YMOのメンバー参加もあって、またアッコちゃんもYMOワールドツアー参加もあって知名度が急上昇、
そして、カネボウ化粧品のCMタイアップ――
かくて見事、初のチャート1位を獲得しました。

TBS「ザ・ベストテン」にも出演したことがありましたが、
編曲とキーボードが坂本龍一氏(教授)、
ギターがYMOワールドツアーに参加した大村憲司氏(1949~1998)、
そしてドラムが幸宏さんという、何ともゴージャスな面々でした。
(YMOはアルバム『BGM』発売時で教授と細野さんの仲が険悪だったせいか、
残念ながらベースは別人のようでした)

春咲小紅(1981・矢野顕子)

作詞:糸井重里
作曲:矢野顕子
編曲:坂本龍一

歌詞:Uta - Net
 https://www.uta-net.com/song/5559/


  初出:オリジナルアルバム『ただいま。』(1981)
  ジャケットイラストはヘタウマで有名な湯村輝彦氏。

  ベスト盤『矢野山脈』にも収録。


最後はやっぱりこの曲で閉めたいですね。

Ch-Sadistic Mica Band - 黒船 (Full Ver.) -2007


作曲:サディスティックス
サディスティック・ミカ・バンド - 黒船 (Full Ver.) -2007
三部構成: (嘉永六年六月二日 / 嘉永六年六月三日 / 嘉永六年六月四日)
加藤和彦, 高中正義, 高橋幸宏, 小原礼


 初出:1974年オリジナルアルバム『黒船』
 カッコイイ~、まだ“フュージョン”なんて呼び名がなかった時代の名盤ですよー。



ちなみに、1970年代にメンバーだった今井裕氏は1988年以降音楽プロデューサーに転向し、
平成以降の再結成には参加していなかったそうです。

自分はニューウェーブよりも、やっぱりロック・フュージョンのほうが好きですね。

さて、最後は思いっきりおなじみのもので行きます。


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お付き合いいただき、ありがとうございました。

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