shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

「白い砂のアクアトープ」、終了。/「芭蕉布」(Trad. 普天間かおり)

2021-12-19 | アニメ
7月から半年をかけて放送されてきました
P.A.Works 制作の「白い砂のアクアトープ」が、今週をもって終了しました。
スタッフの皆様、
お疲れ様でした。

公式ホームページは、
https://aquatope-anime.com/



TVアニメ『白い砂のアクアトープ 』ティザーPV 2021年7月放送開始



年明けの時点ですでに「最大の注目作」としてきましたが、
観ているうちに自分なりの判断に苦心してきました。

2018年の私的テレビアニメ・No.1だった「色づく世界の明日から」の
映像レベルに届いていない事
(すみません、「神様になった日」制作がなかったらもっと良かったのかも)。

公式ホームページでは「転載お断り」と言われたうえに
YouTubeでも各話予告編を up していないため、
こちらの広報も難しくなった事。
ある意味自らの手でヒットの要因をつぶしてしまっているのではないでしょうか?
だから、たいへん残念です。



そのため、当ブログでも安易な気持ちでは話せなくなってしまい、
そうこうしているうちに夏期は僅差で「かげきしょうじょ!」、
秋期は格段に「ブルーピリオド」のほうが面白かったこともあって、
どうしても語れなくなってしまったのですね。

だから、もう面倒臭くなったので「放送終了」まで語らないことに決めてました。


展開としては地味なのかもしれません。
幼い頃両親を失った少女・海咲野くくるが、東京でのアイドル活動に挫折した宮沢風花と出会い、
老朽化のため閉館が迫る「がまがま水族館」のために奔走することから始まり、
やがて新設水族館「アクアリウム・ティンガーラ」で異なる価値観の人々に揉まれながら
自らの夢を育んでいく24話の物語。



  イラストサイト「pixiv」より「くくる」(2021. 10. 23. )by 秋山エイト さん



  イラストサイト「pixiv」より「宮沢風花」(2021. 8. 3. )by 左右いえで さん



  イラストサイト「pixiv」より「決意」(2021. 10. 21. )by おつね さん



  イラストサイト「pixiv」より「動き出す夢」(2021. 9. 19. )by fujikura さん


オープニングでひんぱんに出てきたジムシー、もといキジムナー
(沖縄諸島周辺で伝承されてきた伝説上の生物、妖怪で、樹木=ガジュマルの古木の精霊)が
がまがま水族館の閉館の危機から何か助けるのかと思ってたら、違ってた。
なんでぇー。

「アクアリウム・ティンガーラ」では最終話まで奇跡たる奇跡がなかったのは分かるし、
精神的に幼さが残る“くくる”が新天地で苦労するのは分かるけど、
南風原知夢や副館長との衝突の連続には
“あ~~、もっと何とかならんのか~!”と 歯がゆい思いで観ていました。
そういう点で落ち着いて観られるようになったのは、17話くらいからでしょうか。
(総集編On Air があるなら、丸ごと “捨て回” になりますが)


くくるの成長を特に実感できたのは18話と23話でした。
彼女をめぐって“ティンガーラ”という歯車がしっかりと廻り始め、
23話ではハワイへの海洋留学を決めた風花を笑顔で送り出せたのだから。
・・・うん、しっかりしてきたなぁ・・・



  イラストサイト「pixiv」より「くくる」(2021. 10. 31. )by マテバシイ さん



  イラストサイト「pixiv」より「沖縄に行きたい」(2021. 8. 28. )by はんぺん もうふ さん
  行きたいなあ、でもまだかなぁ・・・(金以上にコロナ禍の面で)



  イラストサイト「pixiv」より「くくると風花」(2021. 8. 24. )by ケイト さん


一話一話、丁寧にじっくり観ていけばその良さがわかる物語なんだと思いました。
おかげで、最終話も笑顔で見送れました。
良かったです。


ちょっと残念だったのは、
風花のいない間も“がまがま”からの幼なじみ・仲村櫂(かい)との距離が縮まらなかった点。
もったいないなぁ(笑)。
「pixiv」では櫂の良い絵がないなあ・・・

あと、残念な点としては、OPとEDのテーマ曲。
アイドルグループのやや能天気な歌は個人的には乗れなかったです、悪いけど。

ビジュアルは良かっただけに減点の対象になりました。



  イラストサイト「pixiv」より「屋嘉間志空也さん」(2021. 9. 14.)by erumina さん
  「ピン描き忘れた!と思って一回投稿削除したけど、後ろ髪くくってるときはピンしてなくて正解だった。
   推しができたら描きたくなるよね。」(erumina さんのコメント)
   完全に脇役だけど、仕事場が変わってもマイペースで働いてる、意外としっかり者でした。
   ここまで動物に信頼されていたらお見事。


「#白い砂のアクアトープ 24話
 皆で繋ぐ生き物搬入、家庭を築く結婚式、部署を超えた協力…
 人を繋ぎ、人と生き物を繋ぎ、命を繋ぎ、今を未来へと繋ぐ
 くくる達の働くこの場所は、多くを繋ぐ かけがえのない“居場所”となって行く
 考え、時に惑い、けれど想いは繋がり続く…
 そう素直に信じられる幸せな最終話


 #白い砂のアクアトープ 総括
 幻想要素の消化不良等、不満点もあるが、好感溢れる一作。
 答えを考え続ける生物/環境問題は、正に成長途中の主人公達の歩みと重なる様で、
 主題と人物の描きが合致した印象。
 人同士、生者と死者、人間と生き物…
 一貫し、想いを寄り添わせながら生きる物語であったのが好ましい。

 特筆すべきは P.A.WORKS らしい、豊かで美麗な背景、美術、
 そしてリアリティある生物描写
 時に自然が、生き物たちが、人物の背を押し、励ます物語だけに、
 映像で其処に説得力を待たせられたのはお見事でした😊
 不満をあげるなら上司や業務の描き方かなぁ…
   Boo ! @boo_hit さんのツイートより。  同感です。


「#白い砂のアクアトープ 24話(終)
 あの日夢を失くして迷子だった風花と夢を失くしかけてたくくる、
 迷子で漂ってた2人はもういない。
 これからも風と花と珊瑚と"心"でできているこの島で、
 人と生き物に優しく寄り添い水族館の未来を紡いでいく。
 制作陣の皆さま、2クールおつかれさまでした
  #aquatope_anime

 (総括)
 沖縄の水族館を舞台に描く"ガール・ミーツ・ガール青春群像劇"
 2人の少女の夢の喪失と再生、挫折と成長を色濃く映しながら
 水族館で働く人たちの思いも見えるのが魅力の一つ、
 人や海の生き物に優しくあろうとする一人ひとりの思いの欠片が未来へ紡がれていく、素敵な作品。」
   ひろむ @anizoku_anime さんのツイートより。


「#白い砂のアクアトープ 最終回
 長い人生だから失敗はいくらでもある。 しかも次に進む道が正解とは限らない。
 だからこそ『選んだ道を自分の力で正解にさせなさい』と言う
 おじいの言葉は心に響く。
 自分が選択した道を信じ、そして考え、努力する事の大切さを教えてくれた。
 良い作品をありがとう。

   秀吉@草履取り さんのツイートより。


「#白い砂のアクアトープ 24話終

 “水族館が好き” と認識することによって人々の前に広がる幻想。
 その場の全員にとって"かけがえのない場所"になった素敵な演出。

 別々の道を選ぶけれど、2人が抱く夢は同じ。
 そうやって真っ直ぐ前を向く彼女たちの成長を感じる、最高の最終回でした。」
   いちごコッペ @tenpa1483 さんのツイートより。


「#白い砂のアクアトープ  感想
 P.A. WORKSが描く地域性、
 お仕事を軸とした夢と現実、等身大の絆と葛藤。
 舞台と題材を活かして紡がれる2人の少女の成長と水族館に関わる人たちの想いに心動かされ、
 そして何より水族館で働きたい! 沖縄に行きたい! 
 と思わせてくれる
 素敵な作品でした!

 なぜ白い砂の “アクアリウム” ではなく “アクアトープ ” なのか。
 施設としての意味合いが強いアクアリウムを、
 海を肌で感じ生き物たちと向き合い命の大切さに触れる"空間=TOPE"にする物語だったのかなと
 キジムナーの悪戯によるその空間の視覚化が良い手助け。

 そう言った意味でがまがまは既にアクアトープであったし、
 1クール目で描かれたのはくくると風花が将来仕事をしていく上で
 目指す手本だと感じました。

 "projectティンガーラ"
 くくるたちが仕事を通して
 ティンガーラをアクアトープにするって意味合いがあったのかなと想像。」
   うなせら @anilinx さんのツイートより。


「【白い砂のアクアトープ24話(終) 感想】10/10点
 開幕から飼育員の働きぶりの熱意を肌で感じ、
 其れに報いるかのような来場者の笑顔、
 優しい情景が心に染みました…
 くくると風花の名前の由来、
 意に沿うような出会いの奇蹟が本当に素敵で、
 鮮麗に描き切った素晴らしい結末でした
   ps.どらら@アニメ感想裏日記 さんのツイートより。


「 #白い砂のアクアトープ 総括

 ゆったりと流れるストーリーを
 美麗な作画と
 劇伴が醸す雰囲気で
 味わい楽しんだ
 って感想。

 例えるなら
 予定のない休日の朝に
 上等なコーヒーを味わう時間
 みたいな印象。

 個人的には
 ストーリーが云々と言うよりは、そういう雰囲気を楽しむ作品でした。」
   Nalhal @ 3つ子のアニヲタ魂100まで さんのツイートより。


-------------------------------------------------------------------------------------------------

もうひとつ、
「沖縄らしさ」という点では、こちらも負けてません。
いや、現地の子の話し方では、断トツこちらのほうが「らしい」かもしれません。
「アクアリウム・ティンガーラ」スタッフでうちなーぐちを話したのは“海やん”(貝殻轟介)だけだったし。
この作品は、TBSでの「ブルーピリオド」オンエア枠で同時放送されていた作品でした。

アニメ「でーじミーツガール」PV第4弾



沖縄・那覇市を舞台に、少女と少年の出会いと、ひと夏の不思議な出来事を描く、
オリジナルショートアニメ。
【公式サイト】 https://dejimeetsgirl.okinawa/

【「30分まるごとでーじミーツガールSP!」 番組概要】
◆2021年12月24日(金)25:25~:MBS/TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠
◆2021年12月26日(日)23:00~:BS朝日
※放送日時は、予告なく変更になる可能性がございます。

全貌がより良く分かる「本編完全版」や、
比嘉舞星(ひが まいせ)役・安野希世乃さん、すずきいちろう(?)役・小林竜之さんが出演するキャストトークパート、
現在開催中の「クリエイターチャレンジ」の受賞作発表、という
盛り沢山な内容をぜひお楽しみください!



  イラストサイト「pixiv」より by にゃかまる さん(2021. 11. 1.)


最後に、不朽のスタンダード・ソングを聴きながら、この項を終わります。

2000年の沖縄行きを決めた頃、The Boomの「島唄」やKiroro 「長い間」、
喜納昌吉&チャンプルーズ「すべての人のこころに花を(featuring Ry Cooder & 喜納友子 )」
といった名曲を織り交ぜたオムニバスカセット『気分はもうウチナー』を創ったのですが、
次の沖縄行きが決まったら、この歌を次作オムニバスCDのオープニングにする予定です。

沖縄旅行録  普天間かおり「芭蕉布」に乗せて


歌詞と解説:「世界の民謡・童謡」
http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/okinawa/bashofu.html


  ↑
初出は1997年発売のインディーズ盤『真南風(マフェー)』。
もろ沖縄のスタンダード・ソングで選曲・構成されたミニアルバム『ゆがふ』にも収録。

普天間かおり Official Homepage
 http://www.futenma.net/index.html



ああ、沖縄は遠いなぁ・・・

-------------------------------------------------------------------------------------------------

2021年12月24日付追記:

・・・おい、TOKYO MX も、BSフジも、
また1話から再放送やってるぞ・・・?

多くの人がBlu-ray買わなくなっちゃうぞぉ、
いいのかぁ・・・?

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マイCD「Christmas Time in B... | TOP | 「Christmas Time in Blue~ ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | アニメ