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音楽大好き男の徒然なる日記

緊急追悼・高畑勲監督/「おもひでぽろぽろ」「かぐや姫の物語」

2018-04-15 | 音楽
約1週間にわたってお届けしました追悼特集、今回で最後にいたします。

これは「火垂るの墓」よりも格段に見易いので、監督をご存じないかたは
まずここから触れるのも良いでしょう。

まずは、1960年代のノスタルジック物語をベースに、20代後半女性の“一歩歩みだす”ストーリーを添えた
「おもひでぽろぽろ」(1991)から。
おもひでぽろぽろ.mpg


オリジナルストーリーは、27歳になったタエコが山形の農家で、地元の青年と出会うあらすじで、
タエコを今井美樹、青年を柳葉敏郎が演じた。
ウィキペディア解説は、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%B2%E3%81%A7%E3%81%BD%E3%82%8D%E3%81%BD%E3%82%8D

自分は「火垂るの墓」よりは、これと「ジャリん子チエ」に高畑監督らしさを感じてますかね。
YouTubeでも「大人になってからわかる作品」というコメントが多いです。

さて、最後の作品になりました。
遺作「かぐや姫の物語」(2013)です。

【ジブリ】高畑勳監督 かぐや姫の物語 公式予告 / Ghibli "Kaguya-hime no Monogatari" Official Trailer


いのちの記憶 【かぐや姫の物語・主題歌】 生演奏 TV Ver. 歌詞付 320kbps


自分が上映前の最初の映像を観たとき、最初に思い出したのは
中国の水墨アニメ「牧笛」だった。
水墨動畫 牧笛(1960年代)


現代の日本のアニメにしてはあまりにも色の付け方や書き方すべてが斬新で、懐かしい。
どうしてこんな絵の発想が生まれるのだろう。
そして、人間の業と欲望の悲しさ、周囲の子供たちと成長が一緒でない孤独感・寂寥感が
ひしひしと伝わってくる。
あと、作曲家の第一人者である久石譲氏のセンスが光った。
(思ったよりもオーケストレーションが過剰でなかったのに好感を持てた)

もっともっと、高畑監督の作品を観たかったです。
そういえば、地位武男さんもこれが遺作だったんだね。

寂しいです。
ありがとうございました。 
最後に、高畑勲監督のご冥福をお祈りいたします。


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