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ピーさんはとってもお世話焼きだから
困っている皆をみると、ほっとけないだろうなって
でもよくみると捨て猫さんも捨て犬さんも
若そうにみえるけど
顔も身体もずいぶんと痩せていたように思えた
特に捨て犬さんは声が小さい
「ちょっと待ってて」
そういうとコロ探偵、「よいしょ」って立ち上がり前足を
うんと伸ばしそして走り出した。
しばらくすると近くの
あのマーケットの袋を口にくわえ
引きずりながら
捨て猫さんと捨て犬さんのいる土手に戻ってきた
コロ探偵、
スーパーの袋からおもむろに取り出したのは
ドッグフードとキャットフード
あれっ なぜか自分の好きな鰹節まで
そして2㍑入りの水までもが
二匹の猫さん犬さん「コロさんありがとう いただきま~す」って
一斉にパクついた
コロ探偵 そんな二匹に目を細目ながら
なぜかうなずいていた
コロ自身が捨て犬だった幼い頃を想い出し
そして 今、目の前にいる二匹と重ね合わせ
いつしか
コロの眼には涙があふれていた
「ごちそうさまでした~」
お腹一杯になりすっかり元気になった猫さんと犬さん
コロ探偵と一緒に土手の草むらに大の字になって
空に浮かぶ雲を見ながら
いつまでも話に華が咲いていました
あの声が小さかった犬さんも大きな声にもどり
「アッハハハ-------」
いつまでも--------三匹仲良く-------
完