私はギーレンの熱心なファンではないが、未開封のまま放置してあったこの録音をこの1週間余り、何度も聞いている。
ギーレンの「悲劇的」の録音は約15年毎に4種類あるようだが、これは3回目(尚、最後の4回目の2013盤は第2楽章と第3楽章を入れ替えている)。
全体にテンポが遅く、ショルティ盤が好みの私にとって少し違和感(逆の方もいると思うが)。
ただテンポ云々は置いて演奏を何度か聞き入ってみると第4楽章がとても深い音楽になっているように思える。
そもそも第4楽章は集大成的な存在ではあるが、それを超えて一気に雄弁なものになっている。
また次に収録されているベルクの「3つの管弦楽曲」はこのマーラー以上に聞きごたえがある。
現代音楽が特異なギーレンならでは..といえば、安直な表現だが、私が耳にした同曲の最高演奏のような気がする。
ギーレンは「悲劇的」も「3つの管弦楽曲」もN響客演時にも取り上げている。得意中の得意の作品なのかもしれない。
そしてシューベルトの交響曲第10番からアンダンテ(ニューボールト版)の演奏も濃い。
このCDは2枚組だが、その2枚目には「悲劇的」の4楽章、そしてベルク、最後にシューベルトが収録されているが、
ベルクを聴き終えてCDの再生を続けているとマーラーが始まったような錯覚も覚える。
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なお、ベルク「3つの管弦楽曲」を私が初めて知ったのは「題名のない音楽会」だ。
黛さんが司会だったころ。第3曲の「行進曲」のみ取り上げていたと記憶しているが、当時、「こ、これのどこがマーチなの??」と驚いたものだ
ギーレンの「悲劇的」の録音は約15年毎に4種類あるようだが、これは3回目(尚、最後の4回目の2013盤は第2楽章と第3楽章を入れ替えている)。
全体にテンポが遅く、ショルティ盤が好みの私にとって少し違和感(逆の方もいると思うが)。
ただテンポ云々は置いて演奏を何度か聞き入ってみると第4楽章がとても深い音楽になっているように思える。
そもそも第4楽章は集大成的な存在ではあるが、それを超えて一気に雄弁なものになっている。
また次に収録されているベルクの「3つの管弦楽曲」はこのマーラー以上に聞きごたえがある。
現代音楽が特異なギーレンならでは..といえば、安直な表現だが、私が耳にした同曲の最高演奏のような気がする。
ギーレンは「悲劇的」も「3つの管弦楽曲」もN響客演時にも取り上げている。得意中の得意の作品なのかもしれない。
そしてシューベルトの交響曲第10番からアンダンテ(ニューボールト版)の演奏も濃い。
このCDは2枚組だが、その2枚目には「悲劇的」の4楽章、そしてベルク、最後にシューベルトが収録されているが、
ベルクを聴き終えてCDの再生を続けているとマーラーが始まったような錯覚も覚える。
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なお、ベルク「3つの管弦楽曲」を私が初めて知ったのは「題名のない音楽会」だ。
黛さんが司会だったころ。第3曲の「行進曲」のみ取り上げていたと記憶しているが、当時、「こ、これのどこがマーチなの??」と驚いたものだ