高橋のブログ

不定期に..

ゼロ戦の「肉抜き穴」

2018-10-12 20:37:42 | 日記

鹿児島の知覧特攻平和会館を訪れた。

ここには、昭和55年に鹿児島近海で引き上げられたゼロ戦が展示されてあった。戦後30年以上経過し、原型を保っていたのは上半身程度だった。
そこで私が注目したのは「肉抜き穴」だ。展示されていたゼロ戦は朽ちかけていて、表面が削げ落ちいて、「肉抜き穴」が至る所で見つかった。穴を初めて見た。



「肉抜き穴」、ご存知の方も多いと思うが、高度な敏捷性を実現するためにゼロ戦は徹底的に軽量化に挑んだ。

強度計算をして問題なけらば機に穴をあける。その徹底さは異常なほどで10グラム単位いや1グラム単位にまで及んだ。
堀越が部下から図面を渡され、「まだ、ここに穴をあけられれば軽くなるのではないか?」と尋ねると部下が「穴をあけてもほんの僅かですよ!」と返答。
すると堀越は「問題なければ穴をあけろ!1グラムでも軽くするんだ!!」と激高したというエピソードがある。

操縦席の椅子までも穴だらけ。攻撃は最大の防御という観点でゼロ戦は誕生したわけだ。

展示されているゼロ戦の翼がどの位、軽いのか?持ち上げてみたかった。しかし触るのは禁止。ぐっとこらえた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新交響楽団 第243回定期 そ... | トップ | 【10/14 ニッポンランナーズ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。