後年 田邊塾で会う大畠さんに感じが似ている。
前蹴りは苦なくかわされるし
突きの連打も回り込まれてしまう。
俺が離れて顔蹴れれば対応も違うのだが苦戦していた。
右で足払いを出した時だ
左へ逃げるので
そのまま腰を入れて
スネで左足に蹴り込んだ。
川崎さんがバランスを崩した。痛がっていた。
「おお、ローキック、いいぞ」
渋いあの声で真樹先輩からお褒めの言葉を頂いた。
生まれて初めて出したローキックである。
『これは使える』
もともと体が固いのだ。
ハイキックより向いているのは間違いない。
今見たら笑えるくらい遅いのだろうが
なにしろ当時 一般人はあまり馴染みのないキックである。
寸止め業界では まだまだ実体験で知られていない。
それから地道に鍛え出す
実戦で使うにはまだ時間がかかった。
しかし
これが村田空手の大きな戦力になるのだ。
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