湘南空手道連盟OB会

69 ボクサーの挑戦

負けグセというものがあるが勝ちグセもある。

また小松とタイマンはっても行ける自信がある。

しかし

及川と小松の対決は見ものだ。

ガンのくれあいだけで店の中が静かになった。

ところが対岸の火ではなかった。


「あのお~」

いきなり後から来たやつが声を出した。

「恋愛って自由じゃないですか。小松さんもいろいろ遊んでるじゃないですか」

今でいうウィンドブレーカーをはおって

やや猫背だが可愛い顔をしていた。

ただ この目は(格闘に)自信がある目だ。ヤバい。

「君 いい人だね」

Oがホッとしたようだ。

「こいつボクサーなんだよ。強いんだ」

Kもほっとしたようだ。


「で、村田さんですよね」

ボクサーが こっちを見て微笑んだ。

「空手強いんですよね。もっとゴツくて危ない人かと思ってました」

「勘弁して下さいよ」

いきなり敬語合戦(苦笑)。

「今度教えてくれませんか。渋谷からいろいろ聞いてたんで」

「教えるほどのもんじゃないですよ」

渋谷が

「あんた一商で強いんだろ」

『なんだ?俺がターゲットか?』

「一商で俺より強い奴はいっぱいいるよ」

『やばいな、風向きがこっちになってきた』
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