「大丈夫か?」
なにか行きそびれていた
さっきまでの栗山とは違う。
こんな時にこんな言い方もないが
栗山、いい顔してるわ。
『うん?小崎は』
ピクリとも動かない。
後で知ったが即死だった。
『夢なら覚めてくれい!』
とかやってる場合じゃない。
店の中が大騒ぎ
にはならなかった
誰も何も言えなかった
こうなると人一倍冷静になる俺だ。
「警察に電話。正当防衛だ」
しかし栗山が
「俺がかけるよ。やったのは俺だからな」
女店員がやっと口を開いた
「きゅ 救急車は?」
開き直ってる栗山が
「どう見ても間に合わないな」
俺が追い打ちかけて
「霊柩車呼んだ方が早くねえ?」
しかし誰も笑ってくれなかった。
せっかくなごませようとしたのに
逆に場が凍りつてしまった。
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